クロアチアのワインです。
ピクェントゥム SV. ヴィタル 2014をテイスティングをテイスティングしました。

ピクェントゥムは2004年設立のワイナリー。オーナーはディミトリ・ブレチェヴィッチ氏。

ワイナリーはクロアチア・イストリア半島(イタリアとスロヴェニアの国境)に位置。
ワイナリーの位置は、軍事的な側面を持っており、第二次世界大戦後は核シェルターとして改造され、 もし国が吹き飛ばされるような事態になった場合の高級将校たちの隠れ場となる予定の場所でした。小高い丘に彫り込むようなワイナリーになっており、通年で設備は10℃~11℃程度という気候。
ワインの自然発酵を促すのに温度が足りておらず、室温機で14度まで設定。


SV. ヴィタル 2014は土着品種のマルヴァジア、イシュタルシュカのブレンド。
葡萄はすべて手摘み。ステンレスタンクに入れられマセレーション()果皮や種をワインに漬けたまま果汁と接触させることは6日間。発酵は野生酵母。1年~10年の中古樽で3年間の熟成後瓶詰。無濾過。輸入元はヴァンドリーヴさん。


■ピクェントゥム SV. ヴィタル 2014
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最新ヴィンテージでおよそ4千円強のワイン。

香りは麦を思わせる穀類のイメージ。アプリコットや桃、マーマレードのような温かい果実み。
毛皮や革製品、ゴムのような動物的な香りが主体です。
同時にツンとした青草の印象が強く、苦みのきいたソーヴィニヨンブランのような印象が強くあります。

味わいは、苦みに寄せた造りです。
口に含むと果実の印象よりは、革製品や麦のような印象など、苦みや香ばし印象が主体的にあります。
同時に香りで感じた毛皮のような、もしくはイオウのような還元的な香りが強くあります。
さらには、酸も梅に近いようなものがあり、かなり独特な路線です。

余韻はグレープフルーツに近い苦みが残ります。


さて、オーストラリアの自然派ぶん回しているような、かなりキテレツな路線の味わいなように思います。
オレンジワインってこういう感じだよね、という印象を掘り返すような、自然派的な、もしくは動物的な印象が強くあるワインです。
お好みとしては分かれるものと推察されます。

それでも革製品のような風合いであったり、グレープフルーツのような苦みであったり、長熟に向くのだろうなというイメージを強く残していたのが印象的でした。


参考になった試飲でした。



【クロアチアワイン】Piquentum SV. Vital 2014 ピクェントゥム SV. ヴィタル



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