スペインのスパークリングワインです。
フレシネ レセルバ・レアル キュヴェ・ド・プレステージ・カバ・ブリュットを飲みました。

フレシネ社は1861年にペドロ・フェラー氏によって設立されたスペイン・カヴァを中心とした老舗メーカー。
拠点はスペインのカタロニア州に位置します。

いわゆる超大手生産者で、その生産本数は1億2500万本/年という圧倒的な桁違いな販売量を誇り、世界有数のスパークリングワインメーカーとして知られます。輸出カ国は150にもおよび、また、スパークリングはシャンパンと同じ瓶内2次発酵製法。

ワイナリー名は自社畑にあったトネリコの木(フレシネーダ)に由来。
輸入元はサントリー社。


フレシネ レセルバ・レアル キュヴェ・ド・プレステージ・カバ・ブリュットは同社の上位レンジ。
バレリャダ種、マカベオ種、チャレロ種のブレンド、瓶内熟成は30カ月。
リザーヴワインを20%使用し、ドサージュは4g。


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ちなみに、ちょっとコルクの状態悪かったです。その辺加味してご覧ください。

香りはべっこうやりんご、やや熟したイメージ。
ほろ苦さや果実みを感じさせるマーマレードのような香りや、チョコのようなビター感。
香り立ちはまとまりがある一方、ソフトで主張はおとなしめな印象です。

泡はきめ細やかでソフト。
リンゴやマーマレード。香り同様やや熟した印象があります。
また、革製品のような引き締まりのあるタイトな印象が広がり、海をおもわせる塩気の要素があります。
パンやわずかに発酵したようなイースト香が鼻を抜けていきます。

果実みと塩気が主でボリューミーな印象があります。


余韻にはリンゴやハチミツ、マーマレードのような柑橘ジャム。
非常に長く続きます。わずかにパン、チーズのようなイメージがあります。


日数の経過で複雑みは少し落ち着き、シンプルな香りの構造になりました。
チョコやココナッツのような香ばしい香り。ミスタードーナツのココナッツチョコレート的な香りがあります。

ドライさが立っている分、ハチミツ的な印象よりは、やはりべっこうのようなイメージが前に立っています。
また、海やじゃこ天のような塩気が感じ取れます。



さて、肉厚であまり荒々しい様子はなく、ソフトに、一定のふくよかさを持たせてまとまっています。

一定の熟成感を感じ取れるスパークリングワインだと思います。
ほのかにチーズや、じゃこ天っぽい香りもあるように感じられます。

過度にチョコっぽい、ビターな、リキュール的な感じもなく、中庸にきれいに整っていると思います。
正直、お手軽レンジのフレシネを私、昔飲んだか飲んでないか怪しいくらいの記憶なのですが、いわゆる著名ブランドの上級キュヴェ、という目線で見るともうちょい、パンチが欲しいような気もします。

良くまとまっているワインでした。