ワイン好きのKOZEが気になったワイン、飲んだワインを紹介します。
ワインを気軽に楽しく飲もう。
味わいのコメントなどは程々にとらえてお読みください。

オーストリア

ハインリッヒ グラウエ フライハイト 2021をテイスティング

オーストリアのワインです。
ヴァインゲート・ハインリッヒ(Weingut Heinrich)グラウエ フライハイト 2021をテイスティングしました。

ヴァインゲート・ハインリッヒ(Weingut Heinrich)は、1989年にゲルノット・ハインリッヒがオーストリア・ブルゲンランドのゴルスで1ヘクタールの畑からスタートさせたワイナリーです。妻ハイケとともに規模を拡大し、現在は100ヘクタール以上の畑を擁するまでに成長しています。

ノイジードラー湖を望むこの地で、2006年にすべての畑をビオディナミ農法へ転換。オーストリアのビオディナミ認証機関「レスペクト(Respekt)」の創設メンバーとしても知られており、デメター(Demeter)とレスペクトの両認証を取得しています。自然酵母による自発的な発酵を基本とし、セラーには陶製アンフォラを100基以上保有して木樽と組み合わせた熟成を行っているとのことです。

グラウエ フライハイトは、Decanter誌のオレンジワイン特集で高い評価を受けた代表的な一本で、独特の陶製ボトルと生物多様性を象徴するモスのラベルでも知られています。

本日のグラウエ フライハイトは、ピノブラン35%、ピノグリ30%、シャルドネ30%、ノイブルガー5%のブレンドで造られたオレンジワインです。SO2無添加、無濾過・無清澄で仕上げられており、アンフォラおよび大型木樽にて発酵・熟成しています。

■ハインリッヒ グラウエ フライハイト 2021
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香りは、梅や白桃、黄桃の果実感に、白い花のアロマが重なります。
ハーブやタイムを思わせる植物的なニュアンスが加わり、果実とハーバルなニュアンスのバランスが印象的な香りの構成です。

口に含むと、酸が明瞭でクリーンな飲み口です。
梅や白桃のような果実味。果実とハーブのニュアンスが調和しており、ネガティブな要素を感じさせない清潔感のある仕上がりです。オレンジワインとして、果皮との接触由来の独特のテクスチャーとほんのりとした渋みが味わいに奥行きをもたらしています。

余韻には、ハーブと果実の印象がすっきりと収束します。
SO2ゼロ・無濾過という徹底したナチュラルなアプローチながら、とてもきれいな味わい。
ピノノワールとボルドーブランを足して二で割ったような端正さがあります。
これはさすがの一本でした。


ハインリッヒ グラウエ フライハイト 2021オレンジワインHeinrich Graue FreyheitNo.110816

ユーディト・ベック チェリー・ボム 2023をテイスティング

オーストリアのワインです。
ユーディト・ベック チェリー・ボム 2023をテイスティングしました。

ヴァイングート・ベックは、オーストリア・ブルゲンラント地方のゴルス村に位置する家族経営のワイナリー。ノイジードラーゼ湖の北岸に広がるこの地では、古くから農家がワイン造りを行ってきた歴史を持つ。1975年、2代目のマティアス・ベックが家業を継ぎ、農業全般からワイン造り専業へと舵を切った。当初5haだった畑は現在15haに拡大。2001年、3代目ユーディト・ベックが醸造責任者に就任。フランス・イタリア・チリでの研修を経て帰国し、2007年にワイナリー全体を引き継いだ。以後、畑はビオディナミ農法へと転換。ツヴァイゲルトやブラウフレンキッシュなどの土着品種を中心に、ノイジードラーゼの恩恵を受ける日照豊かなパルンドルファー台地やワーグラムの丘で、高品質なブドウ栽培を実践している。自然との対話を重視し、持続可能で表現力豊かなワイン造りに注力。


ユーディト・ベック チェリー・ボム 2023は品種はツヴァイゲルト100%。砂・ローム・石灰質土壌に育つブドウを使用。2023年ヴィンテージは乾燥した序盤と雨の多い開花期が特徴。全房で4日間のマセラシオン・カルボニックを行い、ステンレスタンクで発酵。熟成は古樽で実施。

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色調は奥が透けない濃密なラズベリーレッドで、縁にはほんのりと紫が差している。若々しさを残しつつも、液体に力強さと厚みが感じられる外観。

香りはまず、ほんのりとした毛皮のような野生的なニュアンスが立ち上がる。いわゆるナチュールらしい、少し動物的なトーン。その奥に梅やザクロ、プラムといった赤系果実の香りがあり、加えて和菓子の餡子を思わせる、甘くも落ち着いたニュアンスも感じ取れる。全体には、ブドウの茎や枝を連想させるグリーンな香りも混ざり、複雑さを演出している。

味わいは香りから想像するよりも優しく、酸は比較的やわらか。口に含むと梅や紫蘇のような和風の風味が広がり、果実味とともにほんのりとした塩気、石のような鉱物的なミネラリティも感じられる。ナチュール特有の癖はあるが、それが主張しすぎず、きれいにまとまっている印象。

余韻には、再び梅や柘榴の風味が顔を出し、最後に茎のような青さが残る。派手さはないが、素直で親しみやすい香味構成。全体として、ナチュールらしい野生味をしっかり持ちつつ、渋すぎないタンニンと軽やかな骨格で、ナチュラルワイン初心者でも受け入れやすいスタイルに仕上がっていると感じました。


チェリー・ボム(赤)[2023]ユーディト・ベック Cherry Bomb Judith Beck






noteを書きました

ユーディト・ベック トラミーナーをテイスティング

ユーディト・ベック トラミーナー 2023をテイスティングしました。

オーストリア・ブルゲンランド州ゴルス村に拠点を置く家族経営のワイナリー、ユーディト・ベック。ノイジードラーゼ湖の北岸に位置し、1975年に父マティアスが本格的にワイン造りに専念。2001年より娘ユーディトが醸造責任者を務め、2007年には畑のビオディナミ農法への完全転換を実現。畑は多様な土壌構成を持ち、特にパルンドルファー台地の急斜面やワーグラムの丘などに位置。手作業と自然のリズムに沿った農法を実践し、自然酵母のみでの醗酵を可能にする畑管理が特徴。伝統的品種への敬意と独自性を両立させたワイン造りを信条とし、夫ウルリッヒとともに持続可能な栽培と家族経営を貫くワイナリー。


ワインはゲヴュルツトラミネール85%、ゲルバー・トラミーナー15%のブレンド。

オーストリア・ブルゲンランド産の白ワイン。ゲヴュルツトラミネール85%、ゲルバー・トラミーナー15%で構成。ビオディナミ栽培を実施し、認証はrespekt-BIODYNを取得。土壌は砂利質。瓶詰時のSO₂添加量は20mg/L。アルコール度数は12%。

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色調はしっかりとしたオレンジで、わずかに濁りも感じられる外観。グラスに注いだ瞬間から個性がにじみ出ていて、いわゆるナチュラルワインらしい見た目だが、濁りの度合いは控えめで透明感もある。

香りは華やかで印象的。マスカットのようなフルーティーさに加えて、すももや白桃のようなジューシーな果実香が広がる。そこにジンジャーや白胡椒のようなスパイス系のニュアンスが重なり、単調にならない奥行きを感じさせる。

味わいは、ゲヴュルツトラミネールらしい香味の華やかさを保ちながらも、過度に甘くはならず、酸がしっかり支えていて全体のバランスがいい。マスカットやアプリコット、白桃のような果実味が口中に広がり、そこにスパイスの香味がふわりと抜けていく。酸はキビキビしすぎず、かといって緩さもなく、ちょうどよい張りを持っている。肉厚な果実感があるが、飲み疲れることはなく、クリアにまとまっている印象。

いわゆるナチュラルワイン特有の動物的な風味や癖はほとんど感じられず、全体としてはシンプルで華やか、そしてとてもキャッチーな仕上がり。造りの丁寧さが伝わってくる。

余韻はやや短めながら、香りの余情が心地よく残り、飲み終えたあとにもフルーティーで明るい印象が続く。ナチュラルワインに慣れていない人でも、すっと楽しめる親しみやすさがある。

これおいしいですね。とてもいい印象を持ったワインです。


トラミーナー(醸し)[2023]ユーディト・ベック Traminer Judith Beck





noteを書きました

ノイマイスター シュトラーデン ゲルバー・ムスカテラー 2023をテイスティング

オーストリアのワインです。
ノイマイスター シュトラーデン ゲルバー・ムスカテラー 2023をテイスティングしました。

ノイマイスター(Weingut Neumeister)は、オーストリア南部、シュタイヤーマルク州ヴルカンラント・シュタイヤーマルク(Vulkanland Steiermark DAC)地区、シュトラーデン村に本拠を置く家族経営のワイナリー。1960年代に設立され、現在はシュテファン・ノイマイスター(Stefan Neumeister)が3代目として運営。火山性土壌と冷涼な気候条件を活かし、ミネラル感と繊細な酸を持つ高品質な白ワインを中心に生産する。栽培面積は約30ヘクタールで、ソーヴィニヨン・ブラン、ゲルバー・ムスカテラー、モリリョン(シュタイヤーマルク地方でのシャルドネの呼称)などを主体とする。栽培はオーガニック(公式認証は取得済み)、またテロワールの個性を最大限引き出すために、自然酵母発酵や最小限の介入を基本方針とする。ドイツ圏や北米市場を中心に高く評価されており、オーストリア国内でも品質派ワイナリーとして広く認知されている。

ノイマイスター シュトラーデン ゲルバー・ムスカテラー 2023は、自社畑(Straden地区)産ゲルバー・ムスカテラー100%。手摘み収穫後、除梗せず全房プレス。ステンレスタンクにて温度管理下で発酵、熟成もタンクで実施。発酵には野生酵母を使用。シュール・リーで短期間熟成後、瓶詰め。補糖なし。アルコール度数11.5%。

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4千円くらいのワインです。


香りは、白い花やジャスミンを思わせる繊細なフローラルノートが主体。そこにムスクのような柔らかい甘さが重なり、さらに鉱物的な冷たさもほんのりと感じられる。華やかさと涼しさを併せ持った、清潔感のある香り立ち。

味わいは、ナチュラルなタッチが際立つ。アプリコットのようなふんわりとした果実味がありながら、テクスチャーは軽めで、やや水っぽさを感じる場面もある。ただ、それが嫌味にはならず、むしろナチュールらしい素朴さ、透明感として好ましく感じられる。骨格の強いワインではないが、軽やかですっきりと飲み進められる、華やかで自然派らしいスタイル。

余韻は短めながら、フローラルな香りとわずかなミネラル感が心地よく残る。ライトでナチュラル、それでいて自然な華やかさを楽しめる一本。

いい印象のワインでした。



ジャイアントステップス ヤラヴァレーシャルドネ 2022をテイスティング

オーストラリアのワインです。
ジャイアントステップス ヤラヴァレーシャルドネ 2022をテイスティングしました。

ジャイアント・ステップスは、ブルゴーニュ式の単一畑に注力する、オーストラリアのビクトリア州の銘醸地ヤラ・ヴァレーに位置するワイナリー。ヤラ・ヴァレー・シリーズは、地域特性が豊かに表現されたシリーズです。こちらのワインは5つの畑で育つシャルドネ。


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輸入元はエノテカ。4,620円(税抜価格4,200円)

色調は淡く、透明感のあるグリーンがかったレモンイエロー。
黄色みはかなり「弱く」見えます。
粘性も白ワインとしては軽め。

香りはレモンやリンゴ。
ポン菓子のような樽香。漠然と上品なブルゴーニュっぽい香りです。
全体的に、香りのボリュームは控えめで抑制的です。

ナッツのような、焦がしたような、独得の土っぽい香味があります。
酸化ニュアンスなのかな。オレンジワインともなんとも言えず、とりあえず、ブルゴーニュっぽいけど、ブルゴーニュとは確信が持ちづらい香りです。
一応、KOZEの中では「たぶん、オーストラリアかニュージーランドっぽい香り」と覚えておくことにします。

酸味がしっかりとありハツラツとしています。
グレープフルーツやポン菓子のような樽香がふわりと香り、
香残りだけ見ると極めてフランス的とも言えます。

ややビターなニュアンスがあり、エレガントな酒質と言えますが、仏と比べると、テクスチャや締まりが弱い感じがあります。

南アとは間違得ないような気がします。
相当に冷涼な印象があるのと、線が細いので。
旧世界的で、グレープフルーツやキンカンのような感じがあります。

南アと比較すると、余韻が少し長めです。


結論、大変勉強になりました。
ややアーシーな雰囲気、冷涼さのある酸味と線の細さ。
これが上位レンジになるとどうなのかわかりませんが、
少なくともこれは辞書にないと「むむっ・・・!ドイツ!」とか言っちゃいそう。

仏よりも線が細い感じで繊細なワインに感じました。
参考になった試飲でした。



【エノテカ公式直営】白ワイン 2022年 ヤラ・ヴァレー シャルドネ スクリューキャップ / ジャイアント・ステップス オーストラリア ビクトリア ヤラ・ヴァレー 750ml ワイン

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