ワイン好きのKOZEが気になったワイン、飲んだワインを紹介します。
ワインを気軽に楽しく飲もう。
味わいのコメントなどは程々にとらえてお読みください。

オーストリア

ジャイアントステップス ヤラヴァレーシャルドネ 2022をテイスティング

オーストラリアのワインです。
ジャイアントステップス ヤラヴァレーシャルドネ 2022をテイスティングしました。

ジャイアント・ステップスは、ブルゴーニュ式の単一畑に注力する、オーストラリアのビクトリア州の銘醸地ヤラ・ヴァレーに位置するワイナリー。ヤラ・ヴァレー・シリーズは、地域特性が豊かに表現されたシリーズです。こちらのワインは5つの畑で育つシャルドネ。


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輸入元はエノテカ。4,620円(税抜価格4,200円)

色調は淡く、透明感のあるグリーンがかったレモンイエロー。
黄色みはかなり「弱く」見えます。
粘性も白ワインとしては軽め。

香りはレモンやリンゴ。
ポン菓子のような樽香。漠然と上品なブルゴーニュっぽい香りです。
全体的に、香りのボリュームは控えめで抑制的です。

ナッツのような、焦がしたような、独得の土っぽい香味があります。
酸化ニュアンスなのかな。オレンジワインともなんとも言えず、とりあえず、ブルゴーニュっぽいけど、ブルゴーニュとは確信が持ちづらい香りです。
一応、KOZEの中では「たぶん、オーストラリアかニュージーランドっぽい香り」と覚えておくことにします。

酸味がしっかりとありハツラツとしています。
グレープフルーツやポン菓子のような樽香がふわりと香り、
香残りだけ見ると極めてフランス的とも言えます。

ややビターなニュアンスがあり、エレガントな酒質と言えますが、仏と比べると、テクスチャや締まりが弱い感じがあります。

南アとは間違得ないような気がします。
相当に冷涼な印象があるのと、線が細いので。
旧世界的で、グレープフルーツやキンカンのような感じがあります。

南アと比較すると、余韻が少し長めです。


結論、大変勉強になりました。
ややアーシーな雰囲気、冷涼さのある酸味と線の細さ。
これが上位レンジになるとどうなのかわかりませんが、
少なくともこれは辞書にないと「むむっ・・・!ドイツ!」とか言っちゃいそう。

仏よりも線が細い感じで繊細なワインに感じました。
参考になった試飲でした。



【エノテカ公式直営】白ワイン 2022年 ヤラ・ヴァレー シャルドネ スクリューキャップ / ジャイアント・ステップス オーストラリア ビクトリア ヤラ・ヴァレー 750ml ワイン

セップ・ムスター エーアデ 2015をテイスティング

オーストリアのワインです。
セップ・ムスター エーアデ 2015をテイスティングしました。

セップムスター(ゼップムスター)はオーストリア・シュタイヤーマルク州を拠点とする生産者。
ワイナリーの創業自体は1727年までさかのぼり、現オーナーのゼップ・ムスター&マリア・ムスター両名がワイナリーを引き継いだのが1991年。氏の両親がワイナリーを買ったのが1978年。

畑面積は10ヘクタール。海抜430~470mに位置する高地。2003年からビオディナミを実践。
栽培はソーヴィニョン・ブラン、ブラウフレンキッシュ、シャルドネ。
総生産量は2.5万~3万本/年。

輸入元はラシーヌ。
Sepp Muster (株)ラシーヌ

エーアデ 2015はソーヴィニョン・ブラン80%、シャルドネ20%のブレンド。
オーク樽で180日のスキンコンタクト。


■セップ・ムスター エーアデ 2015
セップ・ムスター エーアデ 2015


参考価格8,200円。

香りはナッツのような香ばしい香り、ユリのようなあたたかい花の香り。
毛皮のような動物香、ライムを思わせる柑橘。アンズのような果実み。
わずかにクミンシードのようなスパイス。

率直に、自然派っぽい、豆のような温かい花のような香りが主張的。
ライムのような柑橘の印象から、酸があるのかなぁというイメージが湧く香りです。


味わいは少し甘みを感じます。桃のような果実み、ナッツのような香ばしさ。
動物のような毛皮のような香りが広がります。香りから感じるとおり自然派的な香り。
グレープフルーツのような苦みのほか、うまみのようなものが広がり樽のような木質的な香りは感じません。

味わいの面ではナッツのような香りは(香りで感じたものよりは)少なく、苦みがしっかりと感じられます。
そのため、自然派的な香りではあるのですがバランスは取れているように思います。


余韻には苦みやグレープフルーツのような印象が残ります。


割と苦みの要素がしっかりとある分、香りで感じた最初の印象よりもクセがありません。
どこか白系の果実やライムのような酸があるため、お料理とも合わせやすいのかもしれません。

参考になった試飲でした。



セップ・ムスター / エーアデ [2015]【白ワイン】


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ビオヴァイングート・ヨハネス・ツィリンガー ヴェリュー・グリューナー・ヴェルトリーナーをテイスティング

オーストリアのワインです。
ビオヴァイングート・ヨハネス・ツィリンガー ヴェリュー・グリューナー・ヴェルトリーナーをテイスティングしました。

ビオヴァイングート・ヨハネス・ツィリンガーはニーダーエスタライヒ州を拠点とする家族経営のワイナリー。
その歴史は1673年までさかのぼり、ダヴィッド・ツィリンガーが創始したことから。当時はブドウ栽培は副業であり養豚を主に行っていたようです。

現オーナーであるヨハネス・ジリンジャー氏の先代にあたるヨハネスの父ハンスは1980年代に既にオーガニック栽培に回帰。1984年に有機栽培に移行し、1994年にワイナリーとして再出発。

年数で言えば30年近く、オーガニックを一貫している生産者。


ヴェリュー・グリューナー・ヴェルトリーナーはブドウ品種がグリューナー・ヴェルトリーナー。
樹齢は15年から30年。栽培は25年間有機無農薬、5年間ビオディナミ。標高230メートル、石灰質。天然発酵、95%ステンレスタンク、5%のみアンフォラで果皮浸漬。熟成はステンレスタンクで4~6週間。

輸入元はオルヴォーさん。



■ビオヴァイングート・ヨハネス・ツィリンガー ヴェリュー・グリューナー・ヴェルトリーナー
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参考上代2,500円。


香りはソーヴィニヨンブランを思わせる青草のイメージ
グレープフルーツのような苦みのきいた柑橘、桃やアプリコットのようなあたたかみを感じる果実。
樽のような木質的な香りや穀類のイメージも感じます。

口に含むと桃や杏のような果実のイメージ。
革製品を思わせるビターな印象、青草のようなハーブ。
ワックスのようなツヤツヤとした印象が口中に残ります。

苦みがしっかりときいており、甘みはほぼありません。
それでいてワックスや革製品のような印象が広がるため全体的に淡泊でドライな印象を感じます。


余韻は桃やあんず。スッとアフターまでは苦みを引っ張りません。



さて、やわらかい印象を持たせながらドライで淡泊な味わいのワイン。
あまり酸も強くはないのでグラスで落ち着いて飲みたい、どこか牧歌的な印象を持つワインです。
飲み疲れることもなさそうです。

ケバさがなく、うまみ寄せのタイプ。お料理には合わせやすい1本ではないかと思います。鍋や淡泊な味付けの肉など。
参考になった試飲でした。



ヴェリュー・グリューナー・ヴェルトリーナー[2017]ヨハネス・ツィリンガー【自然派ワイン オーストリア 白ワイン】


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マインクラング グラウパート ピノグリージョ 2017をテイスティング

オーストリアのワインです。
マインクラング グラウパート ピノグリージョ 2017をテイスティングしました。

マインクラングはオーストリア ノイジードラーゼの最南端、パムハーゲン村を拠点とした生産者。
500年以上の農業の歴史を持つ一家で、自社元詰めは2001年より。1980年代初めにはビオロジックを実践し、ビオディナミに移行。オーストリアを代表するナチュラルワイン生産者の一人。

今回のグラウパート ピノグリージョは葡萄に一切の手を加えず育成される特別な区画より。
いわゆる「オレンジワイン」に大分される作り。14日間のスキンコンタクトがおこなわれ、熟成は卵型のコンクリートタンクにて実施。

輸入元は㈱徳岡さん。
株式会社徳岡 - マインクラング グラウパート ピノグリージョ 商品詳細



■マインクラング グラウパート ピノグリージョ 2017
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香りは、ゲヴェルツトラミネールに近い白い花を主体とした香り立ち。
ライチやせっけんのような清涼さ。オレンジのような温かい果皮感を帯びた果実の香り。
また毛皮のような動物的な要素も感じられます。

味わいはうまみを豊かに感じ、わずかに発泡感も口当たりとして感じます。
青草のようなイメージや苦みが味わいでは主体的ですが、香りの抜けが華やかで豊か。
白い花。清涼感がありハーヴィー。
クリーミーな口当たりは感じますが、全体的に非常に清楚な印象があり、アロマティック。

余韻にはせっけんのような清涼さ、青草、ハーブのような香りが残ります。


さて、オレンジワインということで試飲をしたものの、非常に女性的できれいなつくり方です。
この日はオレンジワインのセミナーで、「アロマティックなオレンジワインの例」ということで紹介がなされましたが、率直にオレンジワインとは思わないなぁ。

スキンコンタクトを行っている分、苦みやボディ感が感じられます。
それでいて香りが清涼で華やかなので、熟成の期待感も持たせる面白いタイプのワインだったと思います。

これが3,000円というのは良いバリューと感じました。大変納得感のあるワインだったと思います。



グラウパート・ピノ・グリージョ [2016] マインクラングMeinklang Graupert Pinot Grigio Macerated 2016

市場にあるのは16年。


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ヴァイングート・グラッスル グラッスル・シャルドネ 2015をテイスティング

オーストリアのワインです。
ヴァイングート・グラッスル グラッスル・シャルドネ 2015をテイスティングしました。
場所はモトックスさんの試飲会です。

ヴァイングート・グラッスルはオーストリアのウィーン南東部に位置するカルヌントゥム地方にある家族経営のワイナリー。
畑自体は18世紀までさかのぼるようですが、現在の3代目のオーナーであるフィリップ・グラッスル氏の代になってから改革が進んだとのことです。
ワイナリー自体はオーストリアの品種であるツヴァイゲルトを主としており、ワイナリーの作付け面積の80%が赤ワインで、更にそのうちの半分がツヴァイゲルト種とのことです。

ワイナリーの説明は輸入元のモトックスさんのページを参考にしています
ヴァイングート・グラッスル|ワインのあるライフスタイル もっと!ワイン

グラッスルシャルドネはシャルドネ100%のワイン。
発酵はステンレスタンクによるもので、そのうち20%にオーストリアンオークでマロラクティック発酵。
熟成は90%をステンレスタンクにて、また10%をオーク樽熟成。6か月。700Lの物を使用し、新樽は使わないようです。


■ヴァイングート・グラッスル グラッスル・シャルドネ 2015
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輸入元価格は2,200円。

香りはライチや白い花のようなフローラルな香り、
グレープフルーツを思わせる柑橘のニュアンスが感じ取れます。

肉厚というよりはやや細め。
白いイメージの香りでやや甘みを感じます。


味わいは苦味をしっかりと感じます。
グレープフルーツのような柑橘に白い花の香り立ち、
また石けんのような清涼感に洋なしのような果実み。

全体的に樽を効かせた印象は強くは感じませんが、
柔らかい路線の香りが鼻を抜けていきます。


余韻は苦味がそのまま残ります。
香りとしてライチや洋なし、白い花など。


香りからすると味わいはしっかりとしたという印象で
そのあたりは少しアンバランス感を感じました。
甘い香りですが、ちょっと荒々しい。



先般記事にした赤よりはこちらの白の方が好みでした。
少し落ち着かせたい印象を持った白ワインでした。




■グラッスル グラッスル シャルドネ[2015]白(750ml) Weingut Grassl Chardonnay[2015]【出荷:7〜10日後】

販路は今のところワッシーズさんなど。


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