ワイン好きのKOZEが気になったワイン、飲んだワインを紹介します。
ワインを気軽に楽しく飲もう。
味わいのコメントなどは程々にとらえてお読みください。

スペイン

テルモ・ロドリゲス ボデガ・ランサガ ランサガ 2019をテイスティング

スペインのワインです。
テルモ・ロドリゲス ボデガ・ランサガ ランサガ 2019をテイスティングしました。

テルモ・ロドリゲスは、スペインを代表する醸造家のひとりであり、固有品種と土地の個性を重視したワイン造りで知られる生産者。バスク州リオハの名門「レメリュリ」の家に生まれ、ボルドー大学で醸造を学んだ後、コス・デストゥルネルやJ.L.シャーヴなど著名ワイナリーで経験を積みました。
1994年に盟友パブロ・エグスキサと共に「コンパニア・デ・ビノス・テルモ・ロドリゲス」を設立し、当時主流であった国際品種への改植に異を唱え、忘れられた土着品種や小さな産地を復活させる活動を展開。リオハでは「村や畑のテロワールを表現するワイン」に挑み、ブルゴーニュに倣った区画ごとの醸造を推進しています。

ボデガ・ランサガはその中心的拠点で、標高450〜650mの石灰質や砂岩土壌に広がる区画で有機栽培を実践し、古木のブドウをゴブレ仕立てで栽培。野生酵母でのコンクリート発酵や大樽熟成など伝統的手法を重視し、スペインワインの独自性を国際舞台で示し続ける存在です。

本日のランサガ 2019は、リオハDOCaランシエゴ地区産のテンプラニーリョ主体にグラシアーノとガルナッチャをブレンドした赤ワイン。自社有機栽培の15〜20haの区画から収穫したブドウを使用。発酵はコンクリートタンクで野生酵母により行い、その後225Lバリックと1,500〜2,500Lの大樽フードルで14か月熟成されています。

■テルモ・ロドリゲス ボデガ・ランサガ ランサガ 2019
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ざっくり3-4千円くらい。
WA94+点

香りは、カシスや墨汁のような黒い果実味と、
毛皮や腐葉土のような土っぽいニュアンスが感じられます。

さらに芹のような青い香りも特徴的で、複雑な香りの構成となっています。
口に含むと、セリ、カシス、ブラックベリーの風味が肉付き豊かに広がります。
ドライで、墨の香りや墨汁のようなミネラル感が印象的です。

しっかりとしたタンニンと
少し熟成による酸化のニュアンスがあります。ドライレーズンのような香味。
全体的にドライさが際立っています。余韻はボルドーライクで、タイトな造りのワインらしい引き締まった印象が続きます。

格調高い仕上がりです。
価格帯としては実売4-5千円台のミドル〜ハイレンジですが、複雑さ・構造を兼ね備えた、一本と感じます。参考になった試飲でした。


テルモ・ロドリゲス ボデガ・ランサガ ランサガ [2019]750ml (赤ワイン)

クネ カバ ブリュット メトード トラディショナルをテイスティング

スペインのワインです。
クネ カバ ブリュット メトード トラディショナルをテイスティングしました。

クネ(C.V.N.E. / Compañía Vinícola del Norte de España)は1879年、スペイン・リオハ地方アロにて設立された歴史あるワイナリー。

創業当初より近代的手法を取り入れ、同地域の品質革新を牽引してきた先駆的存在である。旗艦ワインである『インペリアル』は、ワイン・スペクテーター誌にて世界No.1に選出された実績を誇り、国際的な評価も高い。

スパークリングワインにおいては、傘下に「長期熟成カバのパイオニア」とされるロジャー・グラートを擁し、同社で培った伝統的製法(メトード・トラディショナル)や熟成技術を活用。ペネデス地域にて、高品質なカバの生産にも取り組んでいる。

品種はチャレッロ40%、マカベオ30%、パレリャーダ30%のブレンド。標高300mの南向き畑で、平均樹齢20年のぶどうをリュットレゾネで栽培。植樹密度は2,380本/haで、すべて手摘みにて収穫。石灰質ローム土壌。ステンレスタンクにて一次発酵後、瓶内二次発酵と12ヵ月熟成を経る伝統製法による辛口スパークリングワイン。

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香りには、リンゴや洋なしのような熟した果実がまず感じられ、そこにグレープフルーツのようなほのかな苦みと爽やかさが重なる。加えて、べっこう飴のような甘香ばしいニュアンスや、パンを思わせる酵母のトーンもあり、全体として香ばしさと果実のバランスが取れている。

口に含むと、泡は非常にきめ細かく、口当たりはドライでシャープ。リンゴや洋なしに加えて、グレープフルーツのような柑橘の苦味とキリッとした酸が印象的で、後半にはべっこう飴のようなコクや、わずかにワックスや革製品のような苦みのアクセントも感じられる。甘さはなく、かなりドライな仕上がり。

余韻にもリンゴやグレープフルーツが残り、そこにべっこう飴のような香ばしさが重なっていく。フィニッシュはすっきりと辛口で、心地よいほろ苦さが後を引く。全体として、香りと味わいに一貫性があり、ドライ寄りでキレのあるスタイルです

千円何某なら納得感あるでしょう。さすがでした。


【スペインワイン】【スパークリングワイン】クネ・カヴァ(カバ)ブリュット メトード・トラディショナルNV[辛口]

ヴィノス・ナチュリ フラマ 2022をテイスティング

スペインのワインです。
ヴィノス・ナチュリ フラマ 2022をテイスティングしました。

ヴィノス・ナチュリ(Vinos Naturi)とは、Laura Piñas氏とRaúl Calle氏によって2012年にスペイン・カスティーリャ・イ・レオン州シエラ・デ・グレドス(Sierra de Gredos)に設立されたナチュラルワイン専門のワイナリー。マドリード郊外の古い葡萄園を再生し、ガルナッチャ(グルナッシュ)、テンプラニーリョ、マルヴァルなどの伝統品種を主体とした有機栽培を行っていることが特徴。醸造においては開放型・密閉型容器での発酵による風味の多様化を追求し、SO₂添加を極力抑えた“自然派”スタイルを採用。また、最初は極少量生産でスタートし、同地域の同理念を持つ農家からの葡萄調達によってアイテムの幅を拡大。革新的アプローチによるオリジナリティと、地元テロワールへの深い敬意を併せ持つワイナリーとなっている。

『Flama 2022』はシエラ・デ・グレドス産ガルナッチャ100%使用。除梗後すぐにダイレクトプレスを実施、500 L密閉型ステンレスタンクにてアルコール発酵およびマロラクティック発酵を継続。発酵終了後は同タンク内で20ヵ月熟成。無濾過・無清澄・無添加SO₂で瓶詰め。


■ヴィノス・ナチュリ フラマ 2022
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¥4,700 (税込¥5,170)

香りには還元的なニュアンスが感じられ、毛皮や火打ち石のような香ばしさが印象的。加えて、チェリーや洋なしといった果実香も感じられ、スモーキーでナチュールらしい個性が際立っている。

味わいは石を思わせる鉱物的なタッチがあり、チェリーや洋なしの果実感とともに、やや還元的な要素が続く。酸は中程度で穏やかだが、毛皮を思わせる香りが舌の上にふわりと残る。黒コショウのようなスパイス感がアクセントとして心地よく、ミネラルと果実のバランスが取れている。

余韻にもスパイスの印象が続き、ナチュラルワインらしい輪郭が長く残る。やや野性味もありつつ、まとまりの良さがあっておいしいナチュールという印象。


ナチュラル系の良さをしっかり楽しめる1本。これはおいしかったです。

ボデガ ルソン ラス・エルマーナス セレクション・モナストレル 2022をテイスティング

スペインのワインです。
ボデガ ルソン ラス・エルマーナス セレクション・モナストレル 2022をテイスティングしました。

スペイン・ムルシア州フミーリャに位置する1916年創業の歴史ある家族経営ワイナリー。創設の背景には、フィリピン独立戦争に従軍したスペイン海軍士官が、帰国後に設立した小さなブドウ園がある。彼の姉妹たちが留守中に家族を支えたことから、代表シリーズ名「ラス・エルマーナス(=姉妹たち)」が名付けられた。温暖かつ乾燥した気候と石灰質の土壌を活かし、主に地元品種モナストレルに焦点を当てたワイン造りを行う。伝統的な手法を維持しつつ、近年はルイス・サンチェス醸造家のもとで近代的な醸造技術の導入も進めている。サステナブルな農業や土着品種の活用に取り組み、地域の個性を映すワインづくりを実践。

モナストレル(=ムールヴェードル)100%。樹齢15〜30年の樹から収穫されたブドウを使用。発酵温度は24〜28℃、マセレーション期間は7〜10日間。マロラクティック発酵は5〜7日間実施。熟成はフレンチオークおよびアメリカンオークの小樽を50%ずつ用い、3ヶ月間樽熟成を行う。アルコール度数14.5%、容量750ml。適温は15〜18℃。D.O.フミーリャ認証付き。

■ボデガ ルソン ラス・エルマーナス セレクション・モナストレル 2022
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香りはレーズンやブランデーのようなアルコール感を含んだ甘いニュアンスが中心で、バニラやチョコレートのような樽由来の印象がしっかりと感じられる。ラムレーズンやレーズンチョコのような濃厚なアロマが立ち上がり、凝縮感が強く、まるでポートワインのようなスタイル。

味わいも香りの印象を裏切らず、チョコやレーズンの風味が前面に出ている。しっかりと甘さを感じさせるが、あくまでドライな仕上がりで、辛口のルビーポートを思わせる。ラムレーズンのような洋酒感のある果実味と、厚みのあるボディが印象的。アルコールのボリュームも感じられ、飲みごたえは十分。

余韻はかなり長め。口中にチョコレートやラムレーズンの風味がじんわりと残り、甘やかな印象が持続する。全体として、濃厚でどっしりとしたスタイルながら、甘口ではなく辛口に仕上げられている点がユニーク。ポート的なニュアンスが好きな人には非常に面白い一本と感じました。



ブリサ ヴェロニカ・ロメロ 2023をテイスティング

スペインのワインです。
ブリサ ヴェロニカ・ロメロ 2023をテイスティングしました。

ヴェロニカ・ロメロは、スペイン・バレンシア州、ウティエル=レケーナ地区に拠点を置く新進気鋭のヴィティカルチャリスト(栽培家兼醸造家)。長年にわたり家族経営のブドウ農園で経験を積み、2020年代初頭に自身の名前を冠したワイナリーを設立。ビオディナミ農法を取り入れ、化学肥料や除草剤を一切使用しない自然栽培を徹底。小規模生産を守り、収量を制限することでブドウ本来の力を最大限に引き出すスタイルを追求している。ワイン造りにおいても介入を最小限に抑え、自然酵母発酵、無濾過・無清澄を基本方針とする。主にマカベオ、ボバル、ガルナッチャ・ティントレラなど地場品種を用い、地域固有のテロワール表現を目指す。現在、スペイン国内外のナチュラルワインマーケットで注目を集める存在となっている。


ブドウは樹齢40年の有機栽培で育てたマカベオ100%を使用。畑は石灰岩と泥灰土の土壌。手摘みでブドウを18kgの箱で収穫。除梗・破砕後、4日間スキンコンタクトし圧搾。その後ステンレスタンクで5ヶ月細かい澱とともに発酵・熟成。自然の風味をそのまま生かす為、無清澄、無濾過、SO2無添加でボトリングしています。


■ブリサ ヴェロニカ・ロメロ 2023
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4千円くらいのワインです。


香りはナチュラル感がしっかりと立っていて、アプリコットや黄桃の熟した果実香がふわりと広がる。ワックスや蜜蝋のような温かみのある香りも重なり、ナチュラルワインらしい素朴でありながら、複雑な香り立ちを見せる。

味わいも、香りの印象を裏切らない。アロマキャンドルのようなロウソク由来の柔らかいニュアンスがあり、アプリコットや黄桃に加えて、梅を思わせる酸味の輪郭がはっきりと立っている。テクスチャもきちんと存在感があり、軽すぎず、芯のある厚みを感じる。口中に広がる果実とナチュラルな旨みの層が心地よく、弛緩的なだらしなさは一切ない。

余韻には、熟れた果実感と蜜蝋のニュアンスが優しく残り、自然派らしい穏やかで温かみのあるフィニッシュを迎える。ナチュラルながらも構成が緻密で、層感のあるスタイルに仕上がっており、素直においしいと感じられる一本でした。

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