ワイン好きのKOZEが気になったワイン、飲んだワインを紹介します。
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南アフリカ

南アフリカ リチャード・カーショウ GPS ローワー・ダイフェンホックス・リヴァー シャルドネ 2020をテイスティング

南アフリカのワインです。
リチャード・カーショウ ローワー・ダイフェンホックス・リヴァー シャルドネ 2020をテイスティングしました。

リチャード・カーショウ・ワインズ(Richard Kershaw Wines)は、英国出身のMW(マスター・オブ・ワイン)資格保持者リチャード・カーショウ氏が2012年に設立した南アフリカのブティックワイナリーです。主に冷涼な気候で知られるエルギンを中心産地とし、シャルドネ、ピノ・ノワール、シラーなどを栽培しています。

GPSシリーズには、産地や土壌の異なる小区画を選び、産地ごとの個性を探求する姿勢が特徴となっています。

このワイナリーの哲学は、人的介入を必要最小限に留め、土地の個性を尊重し、ナチュラルかつテロワールを反映するワインを造ることです。すべてのシャルドネは全房圧搾、天然酵母による発酵を行っています。木樽発酵・熟成も採用しつつ、清澄・濾過は最小限とし、野性味とミネラルの透明感を重視するスタイルで、南アフリカで最も注目すべきシャルドネ生産者の一つと評価されています。

本日のGPS ローワー・ダイフェンホックス・リヴァー シャルドネ 2020は、エルギンから東へ約200kmの、石灰質土壌の区画を選んだ希少な産地です。石灰質土壌というテロワールの特長を活かすことで、明快なミネラルと鮮度感を持つワイン造りを志向しているとのことです。

表記はWO.ローワー・ダイフェンホックス・リヴァー。
石灰質土壌で栽培されたシャルドネ100%。
全房圧搾後、天然酵母でフレンチオーク樽発酵を行っています。ブルゴーニュ樽(228L、新樽比率およそ60%)にて4か月熟成、その後SO₂添加のうえさらに7か月熟成される造りです。石灰質土壌由来の明瞭なミネラル感と鮮度の高い果実味、輪郭のはっきりとしたエッジ、引き締まった酸、奥行きのある風味を特徴としています。アルコール度数は13%です。


■リチャード・カーショウ ローワー・ダイフェンホックス・リヴァー シャルドネ 2020
twitter貼り付け用 (37)


素晴らしい。

香りはポン菓子のような穀物感に、洋梨や黄桃、パイナップルの熟した果実が広がります。
バニラや木のニュアンスが寄り添い、ほんのりヨーグルトを思わせる乳酸的な香りも感じられます。

口に含むと、明瞭な酸が軸となり、白桃や黄桃の厚みある果実がしっかりと広がります。
コクがあるのに重さを感じさせず、引き締まった酸が全体をきれいに整えている印象です。

余韻は驚くほど長く、カスタードプリンのようなクリーミーさと果実の旨みがゆっくりと続きます。
肉厚で力強いのに洗練されていて、シャサーニュ・モンラッシェを思わせる存在感があります。

果実のボリューム、長い余韻、強い存在感、複雑性が高次元で揃っており
南アフリカのシャルドネの枠を越えて偉大な白と呼べる仕上がりと感じました。

ティムアトキン評は92点だったようですが
多分経年で真価を発揮するタイプかと思います。
いまでも十分飲み頃。


これはとてもよかったです。とてもおすすめします。


リチャード カーショウ ダイフェンホックス・リヴァー シャルドネ 2020 Richard Kershaw Lower Duivenhoks River Chardonnay

南アフリカ ナット・ファレー・ワインズ アクセル シュナン・ブラン 2023をテイスティング

南アフリカのワインです。
ナット・ファレー・ワインズ アクセル シュナン・ブラン 2023をテイスティングしました。

ナット・ファレー・ワインズ(Natte Valleij Wines)は、ステレンボッシュ・パール・フランシュックに囲まれたワインランド中心部、シモンズバーグ山麓に位置する家族経営ワイナリーです。農場としての歴史は300年以上と古く、1715年に"Wet Valley"を意味するナット・ファレーと名付けられた記録が残っています。

1969年に現オーナーのミルナー家が所有権を取得した後、数十年にわたり農場は競走馬育成に転換され、ブドウ栽培やワイン造りは一度途絶えていました。現当主アレクサンダー・ミルナーはステレンボッシュ大学で栽培醸造を学び、南仏ドメーヌ・ド・トリエンヌで研鑽後の2005年、農場でのワイン造りを再開しました。

地域に点在する樹齢の高いサンソー畑を自転車で探索したことが原点となり、「サンソー・コレクティブ」シリーズを展開し、南アフリカにおけるサンソー復権の先駆的役割を担ってきたとのことです。栽培は主に花崗岩由来の乾燥地でのブッシュヴァインを中心とし、昔ながらのバスケットプレスや自然発酵、古樽熟成といった介入の少ない醸造を特徴としています。

本日のアクセル シュナン・ブラン 2023は、ダーリン地区の1985年植樹のブッシュヴァインから造られるシュナン・ブラン100%のワインです。花崗岩の分解土壌に育つ乾燥地の区画から収穫されています。

収穫後はバスケットプレスで圧搾し、24時間静置後に澱引きを行っています。225Lの古樽へ細かい澱とともに移し、自然発酵を実施しています。発酵後は冬の間まで古樽で熟成し、その間に定期的なバトナージュを行い、翌年4月に瓶詰めされる造りです。


■ナット・ファレー・ワインズ アクセル シュナン・ブラン 2023
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定価 4,000円(税込4,400円)
販売価格 3,500円(税込3,850円)

ヴィンテージは若いものの、色調はゴールドの色合い。

香りは洋梨のニュアンスが主軸にあり、花梨や桃を思わせる果実の香りが重なります。古樽に由来する優しい木質香が下支えし、わずかに塩味を帯びたような印象も混ざっています。

口に含むと、塩味を伴う輪郭に、豊かな酸がしっかりと流れます。花梨や洋梨がそのまま味わいにもつながり、辛口の中にスパイスのニュアンスが寄り添います。樽のコクは中程度で、旨みの要素が芯をつくる構造という印象です。

余韻にはナッティーなニュアンスが残り、洋梨、花梨、スパイスが繋がっていきます。

蜜入り林檎を思わせる広がりがあり、シナノゴールドのような華やかさが後半を彩ります。香り・酸・果実・テクスチャのバランスがよく取れている印象です。

果実と酸、塩味やスパイスの要素が調和し、ニュアンスが豊かで完成度の高い一本と感じました。キャッチーさとまとまりを両立したシュナン・ブランとして印象に残ります。

率直にとてもおいしいです。おすすめです。


ナット・ファレー・ワインズ アクセル シュナン・ブラン 2023 Natte Valleij Wines Axle Chenin Blanc 【南アフリカワイン】【白】


南アフリカ クラインザルゼ セラー セレクション サンソー 2024をテイスティング

南アフリカのワインです。
クラインザルゼ セラー セレクション サンソー 2024をテイスティングしました。

クラインザルゼ(Kleine Zalze)は、南アフリカ・ステレンボッシュに所在するワイナリーで、1996年にコバス&マリエット・バッソン夫妻が取得したことから現在の体制が始まりました。土地の地質調査からブドウ栽培に高い適性があることが確認され、畑を拡張しながら事業規模を拡大してきたとのことです。現在は宿泊施設やレストランを併設する複合型ワイナリーとして知られ、国内外で多数の受賞歴を持っています。歴史的資料としては、1695年のステレンボッシュ市の税記録に「クラインザルゼ」名義のワイン課税が存在し、この土地で古くからワイン造りが行われていたことが示されています。こうした背景から、古くから認められた土地としての位置づけを持つワイナリーです。
サンソーやカベルネなどの品種に加え、爽やかなスタイルの赤・白を手がける大規模ワイナリーです。

本日のセラー セレクション サンソー 2024は、サンソー100%から造られる赤ワインです。ブドウはステレンボッシュとパールを中心に、ウェスタンケープの選抜区画も加えた構成で、2024年は果実の凝縮度が高いとされています。

収穫は糖度22〜24度を目安に実施しています。除梗後に破砕し、コールドマセラシオンを行わず、酵母添加後ストレートに発酵へ移行する造りとのことです。発酵は25℃で約8日間、デイリーパンプオーバーを実施しています。フリーランジュースのみを使用し、ステンレスタンクでマロラクティック発酵を行い、樽熟成は行わずステンレス主体で仕上げる造りです。


■クラインザルゼ セラー セレクション サンソー 2024

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若々しさを感じる明るい赤系のトーンです。
香りはボジョレーを思わせるバナナのニュアンスがまず立ち上がり、若い香りが主体となっています。そこにローヌを連想させるスミレやチェリー、カシスが重なり、フローラルと果実が混ざる印象です。

口に含むと、プラムやチェリーの輪郭がはっきりとあり、カシスの風味が芯に残ります。
濃いプラムのような感覚があり、個人的にはチョコっぽい感じも感じたのですが、樽は使ってないとのこと。また、梅のような表情とスミレの要素が混在します。酸味がしっかりとしており、タンニンも明確に捉えられる構造です。

余韻にはタンニンの存在が続き、カシス、プラム、チェリーが後半まで残ります。

スパイス感がアクセントとして現れ、抽出の効いたGSM的なアプローチを感じさせるスタイルと感じられます。

果実・酸・タンニンの明確な主張があり、香りの個性も強く、印象の要素がはっきりしています。一方で、長さは控えめで、まとまりよりは輪郭の力で押してくるタイプという印象でした。

ステンレスタンク主体のフレッシュな造りながら、しっかりとした構造を持つサンソーです。バナナのニュアンスからローヌ的な表情まで、多様な顔を見せる一本でした。

参考になった試飲でした。


クラインザルゼ セラー セレクション サンソー 2024【南アフリカワイン】Kleine Zalze Cellar Selection Cinsault

南アフリカ アーニーエルス ビッグイージー シュナン・ブラン 2024をテイスティング

南アフリカのワインです。
アーニーエルス ビッグイージー シュナン・ブラン 2024をテイスティングしました。

アーニーエルス・ワインズ(Ernie Els Wines)は、南アフリカ西ケープ州ステレンボッシュ近郊のヘルダーバーグ地域を拠点とするワイナリーです。オーナーは元プロゴルファーの著名なスポーツマンで、ワイン造りを志したことが公式プロフィールに記されています。

所有するぶどう畑は「ゴールデントライアングル」と称され、複数の区画からブドウを収穫しています。ある区画は標高約131mのVSP栽培、もう一つは標高約380mの冷涼な古樹区画という二つの異なるテロワールを特徴としているとのことです。

収穫は手摘みで行われ、手作業で選果と除梗・破砕がなされています。果実の成熟度と鮮度を重視する栽培・収穫体制をとっているようです。

ワイン造りにおいては、樽を用いずステンレスタンク発酵を基本とし、フレッシュかつ透明感あるスタイルを志向しています。主要にシュナン・ブランを中心に、冷涼気候を活かした白ワインの生産に定評があるワイナリーです。

本日のビッグイージー シュナン・ブラン 2024は、シュナン・ブラン100%から造られる白ワインです。収穫は手摘み、選果台での手作業による選別・除梗を経て破砕されています。

圧搾後、果汁をステンレスタンクへ移し、12〜14℃で約2週間の温度管理発酵を実施しています。熟成はシュールリーで約2〜3か月とされ、オーク樽は使用しない造りです。アルコール度数は13.5%、ミディアムボディの仕上がりとなっています。


■アーニーエルス ビッグイージー シュナン・ブラン 2024
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明るくクリアな色合いで、フレッシュさを感じさせる軽やかなトーンです。

香りはライムやレモンの柑橘が中心で、りんごに触れるほどの果実の印象が続きます。青さを帯びたハーブのような香りが重なり、すっきりとした印象が主体となっています。

口に含むとスパイシーさが感じられ、ライムやりんごの風味が素直に広がります。青い香りがそのまま味わいにも繋がり、一貫した軽やかさがあるという印象です。

余韻にはスパイスとハーブの印象が続き、後半にライムやレモンのシャープなニュアンスが残ります。

料理に寄り添うような印象があり、サラダやカルパッチョのような軽い料理を思わせます。構造はシンプルで、素直なスタイルを楽しむ一本と感じられます。

香りのまとまりはよく、軽快な果実と青いニュアンスが中心です。余韻は短めで、複雑性よりもフレッシュさが際立つタイプという印象でした。

ステンレスタンク発酵ならではのクリーンさと、シュナン・ブランの持つ柑橘系の爽やかさが素直に楽しめる仕上がりです。

参考になった試飲でした。


アーニーエルス ビッグイージー シュナン・ブラン 2024 Ernie Els Big Easy Chenin Blanc 【南アフリカワイン】【白ワイン】

南アフリカ ブシャール フィンレイソン サン バリック シャルドネ 2023をテイスティング

南アフリカのワインです。
ブシャール フィンレイソン サン バリック シャルドネ 2023をテイスティングしました。

ブシャール・フィンレイソン(Bouchard Finlayson)は、南アフリカ・ウォーカーベイ地区ヘメル・アン・アード・ヴァレーに拠点を置くワイナリーで、1989年にピーター・フィンレイソンとブルゴーニュのブシャール家の提携によって設立された生産者です。

醸造家ピーター・フィンレイソンはステレンボッシュ大学およびドイツ・ガイゼンハイムで醸造を学び、ボッシェンダルやハミルトン・ラッセルでの経験を経てピノ・ノワールの名手として評価を確立しました。1991年にファーストヴィンテージをリリースした経緯を持つとのことです。

敷地は約125haで、そのうち22haを自社畑として管理し、冷涼気候を活かしたピノ・ノワールとシャルドネを中心に生産しています。一帯は標高差のある地形と大西洋から吹き込む冷たい海風により成熟が緩やかで、酸を保ちやすい産地として知られています。

土壌はボッケフェルト頁岩を基盤とした二層構造で、上層に粘土・砂利、下層に粘土頁岩という特徴を持つとされています。畑では高密植栽培と低収量の管理が行われ、必要に応じて複数回に分けて手収穫しているとのことです。

醸造では伝統手法を重視しつつ、アンフォラの導入など新技術も採用しています。環境保護としてフィンボス植生の保全にも取り組んでいるようです。現在の醸造責任者は2017年就任のクリス・アルブレヒトが務めています。

本日のサン・バリック シャルドネ 2023は、南アフリカ産シャルドネを100%使用し、樽を一切用いずに醸造されることを特徴とするワインです。主要ブドウはエランズクルーフ産で、標高が高く粘土質土壌の冷涼な環境に由来するとのことです。

房を丸ごとプレス後、果汁を36時間低温でデブルバージュし、ステンレスタンクで低温・長期発酵を実施しています。マロラクティック発酵は行わず、澱とともに約6か月熟成する造りが、厚みとミネラル感につながるとされています。アルコール度数12.5%、WOケープ・サウス・コーストの表示があります。


■ブシャール フィンレイソン サン バリック シャルドネ 2023
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クリアで明るい外観を想起させる印象で、シャープな透明感のあるトーンです。

香りはナッツのニュアンスが最初に立ち、ステンレス由来と思われるクリーンで冷たい印象が強く感じられます。

シャブリを思わせるミネラル感に、りんごの果実、ナッティーなコクのあるトーンが重なります。わずかにマヨネーズのようなニュアンスも顔を出します。

口に含むと、りんごやライムの果実味が中心で、ハーブの爽やかさが重なります。

マヨネーズを連想するようなコクがありつつ、酸味がしっかりと主張するスタイルです。構成はやや直線的で、香りの個性が前に出る印象と感じられます。

余韻は強めの酸が続き、ライムやレモンのニュアンスが後半まで残ります。

シャブリ的な冷涼感がありながら、香味がややバラバラに感じられるところもあります。

香りの存在感ははっきりしている一方、余韻は短く、構成はシンプルです。ナッツやコクのある香りと鋭い酸が共存し、ややアンバランスに映る部分もありますが、印象そのものは明確なスタイルを持つ一本と感じました。
樽を使わない造りならではのクリーンさと、ミネラル感が特徴的なシャルドネかと思いました。

参考になった試飲でした。


ブシャール フィンレイソン サン バリック シャルドネ 2023 Bouchard Finlayson Sans Barrique Chardonnay【南アフリカワイン】【白ワイン】
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