ワイン好きのKOZEが気になったワイン、飲んだワインを紹介します。
ワインを気軽に楽しく飲もう。
味わいのコメントなどは程々にとらえてお読みください。

イタリア

マッツェイ・フォンテルートリ コンチェルト 2015をテイスティング

イタリアのワインです。
マッツェイ・フォンテルートリ コンチェルト 2015をテイスティングしました。

マッツェイ家は1435年よりカステッロ・ディ・フォンテルートリを所有し、6世紀に渡りワイン生産を行うトスカーナの名門一家。現在はその24代目にあたる兄弟フィリッポ(兄)とフランチェスコ(弟)の兄弟が二人でCEOを務める。

コンチェルト2015はサンジョヴェーゼ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%。
フォンテルートリの標高450~550mの区画と、シエピ260mの区画のブドウ。発酵は26~28℃、マセラシオンは14~18℃。225Lのフレンチオーク樽で18ヶ月熟成(70%新樽)後、コンクリートタンクで4ヶ月寝かせてから出荷。スーパータスカンの先駆けでもあるキュヴェ

こちらは銀座のグランマルシェデュヴァンさんでテイスティングしました。


■マッツェイ・フォンテルートリ コンチェルト 2015
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素晴らしい香りです。
香りはシダーウッドを思わせる木質的な香り。
果実はカシス。腐葉土の香り。

ほぼほぼ熟成ボルドー。
鉄のようなニュアンスも感じられ、
香りからして上品で上質。風格を感じます。

味わいも非常にボルドー風の作りで
さすがはマッツェイ。
木樽の香りがしっかりとあり、シダーウッド、秋の腐葉土。
毛皮のニュアンス。
あまりサンジョヴェーゼのドライフラワーやトマトっぽさはありません。
カシス、ブラックベリー系の香りが主体。

秋の落ち葉がたくさん落ちた森の中を思わせる
郷愁感を感じさせる香りがあります。

余韻は長く、カシス、腐葉土。
さすがに素晴らしく上質なタッチ。
タンニンがまだ荒々しいのでまだ熟成してもいい気がするのですが
一方で香りはピークに達しているようにも感じるので
バランスが難しいかも知れません。

いずれにしても素晴らしいワインと感じました。



【マッツェイ】 フォンテルートリ コンチェルト [2015] 750ml・赤 【Mazzei】 Fonterutoli Concerto

ギリギリ9千台。

カルディで47%オフ!ミケーレ・キアルロ チプレッシ ニッツァ2021を飲む

カルディ赤ワインです。
ミケーレ・キアルロ チプレッシ ニッツァ2021を飲みました。

47%オフという言葉につられつつも、あまり飲んだことないので手にとりました。

というのも、今回のワインは「DOCGニッツァ」。
もとDOCGバルベーラダスティのサブゾーンに認定されていて、2014年に独立認定されたDOCGです。
この地が高品質なバルベーラを生むことからの昇格でありまして、DOCGバルベーラダスティが「バルベーラ主体」で認定されることに対して、DOCGニッツァは「バルベーラ100%であること」が要件となっています。

イタリアの現地評価である「ガンベロロッソ」でグラス3評価こと「トレ・ビッキエーリ」を獲得。
トレ・ビッキエーリは1,000本に対して1本程度の選考率ともいわれています。
https://www.michelechiarlo.it/en/news-en/cipressi-nizza-tre-bicchieri-gambero-rosso/

で、お値段は4,598円(税込)→2,398円(税込)です。
果たしてそんな価値あるの!?と思いつつもどうでしょうか。


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ちなみにワインおじさんが反応しちゃう安定剤(アカシアガム)入りです。


香りはブラックベリーやプラムなど黒系果実の香り。
それと草原というよりは牧草のような、
ハーブでいうとタイムやハンバーグに使うナツメグのような香りが感じられるように思います。

味わいはチェリーやプラムを思わせる香り
酸が明瞭にあり、そこまでアカシアガムっぽさは感じません。
アカシアガム入りだともっと酸がねぼけてどっしりする感じがあると思うのですがそこまでではない。

少しドライプルーンのような感覚がありますが
やはり香りで感じた牧草っぽい香りがしっかりとあり独特な香味を残します。

定価の4千円何某の価値はあるように思えますし、2千円台でこれは勉強になりますよ。

いずれにしてもイタリアの品種が弱いKOZEとしては
「あんまり嗅いだことないタイプの香りだなぁ」と思いました。
バジルとはちと違う、イタリアンハーブの香りがする。
ブラインドで出すネタに持っていても面白そうですよコレ。

やはりイタリア北部・ピエモンテらしいスマートな作りではありまして、酸が明瞭で度数の割にスルッと行けるタイプ。スペインのエレガントなタイプのガルナッチャとかに近いのかなぁなどと。
良いワインだと思います。参考になった1本でした。





上記Yahoo!でも記事を書きました。

ヴィラ・コルニオーレ・ラグレイン 2018を飲む

イタリアのワインです。
ヴィラ・コルニオーレ・ラグレイン 2018を飲みました。

イタリア最北端、スイスとドイツと国境を接するトレンティーノ=アルト・アディジェ州。
固有品種が多い州でもあり、ノジオラ、スキアーヴァ、ラグレイン、テロルデゴなど。
近年は瓶内二次発酵のDOCトレントが注目を浴びる産地です。

協同組合も多い州ですが、このワインを造るヴィラ・コルニオーレは20年前に独立してワインメイクを開始。同州で評価の高いピノグリージョやミュラー・トゥルガウをはじめとして、もちろん固有品種のラインナップもズラリと揃えています。

本日はラグレイン。
Trentino DOCで、2018年ヴィンテージです。


■ヴィラ・コルニオーレ・ラグレイン 2018
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¥3,750(税込)

香りはブルーベリーやプラム、それとわずかにブラックベリー。
香りの系譜で言うと「シラーと、スペインのグルナッシュを足して2で割った感じ」
というところで、やっぱりイタリアっぽくはないよなぁと思います。
土着品種は面白いですね。
ナツメグのようなスパイスの香りも強くあり、鉛筆、少しインクのような香りも。
2018年ヴィンテージですが若く感じます。


口に含むと、香りで感じたイメージとは裏腹に
ブラックベリーやプラムのような果実味。
タンニンは比較的穏やかな部類で、なめらかな質感に思えます。
どうもラグレイン自体はタンニンが「強い」らしいのですが、
そう感じさせないのは経年によるものでしょうか。

若干塩味を感じるくらいの味わいで、飲み口は中庸。
余韻にはナツメグやハーブ、プラム、若干キャラメルのような香りも残るように思います。

さて、一見シラー風に見えつつもオリエンタルなスパイス感が多層にあり
品種の特性なのかどうなのかは知見がなくわかりませんでしたが
面白いワインと思いました。

先般テイスティングしたこちらのワインと同様
重すぎないワインメイクのワイナリーだと感じました。




ヴィラ・コルニオーレ・ラグレイン

ムルヴァ・ムレリス・レフォスコ 2016を飲む

イタリアのワインです。
ムルヴァ・ムレリス・レフォスコ 2016を飲みました。

生産者のムルヴァは2009年に立ち上げたばかりのワイナリー。
畑は合計4ヘクタールの所有。化学肥料や除草剤、殺虫剤を使用せず、自然環境に任せるという生産理念。
本日は、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の赤ワインで品種はレフォスコ。IGT ヴェネツィアジューリア。

なお、今回のワインはSuolo Winesさんからの提供です。
ご覧のスポンサーSuolo Winesさんの提供でお送りします。ありがとうございます。

「キチンとレビューを書いてほしい」とのご依頼ですので
余り忖度せず考えていきたいと思います。


■ムルヴァ・ムレリス・レフォスコ 2016
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あ、香りがいいなこれ。

提供ワインなのであんまりよく書くといやらしいのですが
これ、香りからしてかなりいい感じです。

色調は奥が透けないくらいの紫を帯びたガーネット。

鉄、ローストしたコーヒーのような木樽の香り、プラム、毛皮のような熟成感、少しナツメグ。
それと「セリ」のようなニュアンス。
タイプとしてはイタリアの北部、それも正統派の作り。
酸が乗ってるので何ともですが、メルローっぽい香り(実際はレフォスコ)に豊かな酸味。
トスカーナのワインを、もう少しエレガントにしたような雰囲気があります。

抜栓直後から香りのノリが良く、たぶん時間の経過で減衰はしそう。
口に含むとタンニンは比較的穏やか。
酸は生きているのですが、アルコール度数も13%ということで
あんまりガシガシしていない酒質だと思います。
あとの香味にタバコの葉のようなニュアンスもありかなりいい感じです。

かなり樽の香りが強いので、元々のレフォスコがしっかりしているのか
それとも樽香とのバランスが良いだけなのかわかりませんが


レフォスコ種というと「メロイ」というフリウリの著名生産者が
使ってるやつを飲んで「おいしいなぁ」と思った記憶くらいしか経験がないのですが
このワインももれなくおいしいです。

若干、飲む杯によって、樽のニュアンスが出たり引っ込んだり不安定さもあるのが気になりますが、2016年ヴィンテージですがあまり熟成感が出すぎておらず、いい感じの飲み頃なのかなと思います。

頂き物ではありますがとても良いワインでした。




ムルヴァ・ムレリス・レフォスコ


今回のワインはSuolo Winesさんからの提供です。

ヴァッレイサルコ ケルナー 2021をテイスティング

イタリアのワインです。
ヴァッレイサルコ ケルナー 2021をテイスティングしました。

カンティーナ・ヴァッレ・イサルコは1961年、24名の醸造家、栽培農家によって設立されました。現在は135の栽培農家で構成されています。ブドウ畑はイサルコ渓谷の北、ヴァルナやアルビオンスから南はレノンやフィエー・アッロ・シーリアルまでの11のプロット、標高300~1000メートルに合計150ヘクタールに点在するブドウ畑から、年間平均95万本のワインづくりを行っています。
引用:https://www.sensibilite.net/product-page/3277

ということで協同組合的な感じなんですかね。
場所は銀座のグランマルシェデュヴァンさんです。

■ヴァッレ イサルコ ケルナー 2021
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香りだけ嗅ぐとヴィオニエに近いように思います。
白い花、ジャスミン、少し蜜蝋っぽい香りがあります。

口に含むと、やはり白い花のようなニュアンスがあり、
酸のあるヴィオニエとでも言いましょうか。トロンテスに近い感じがあるように思います。
ただ、酒質はタイトさはなく、やわらかめ。
軟水みたいなニュージーランドっぽさがあります。

トロンテス+ニュージーランド的。
余韻が長く、後味の方にはしまりのようなものを感じます。

おいしいとは思いますし、3千円アンダーってのもいいと思います。
ただ、少しテクスチャというか酒質は弱く、厚みはないと思います。
参考になった試飲でした。

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