南アフリカのワインです。
ポールクルーバー・エステート・ピノノワール 2014をテイスティングしました。
場所はWSETによる南アフリカワインセミナーです。

ポールクルーバーは南アフリカのエルギン地区にある4世代と続く家族経営のワイナリー。
設立こそは1896年とその歴史は120年に及びますが、もともとはリンゴ園を営む農家でありました。
その後、南アの大手ネダバーグ社に嫁ぎワインメイクを始めた経緯があり、
ワイナリーとしての歴史は20年ほどとなります。

南アフリカを代表とするワイナリーであり、
ティムアトキンMWが独自に付ける南アフリカワイン格付けは
格付け開始から「第1級」の評価を譲りません。

フラグシップはセブンフラッグスというレーベル。
従来ピノノワールのみでしたが、14年からシャルドネが加わり、いきなりWA95点を獲得という評価を得たことからもその品質がうかがい知れることでしょう。

南アフリカのエルギン地区という冷涼な気候を生かしたブドウ品種を選択しており、
シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、リースリングなどの白ワインのほか、
赤はピノノワールのみを生産しています。

この記事はスタンダードレンジのピノノワール2014年です。何度か飲んでいますが改めて。


■ポールクルーバー エステート・ピノノワール 2014
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輸入元は株式会社マスダ。希望小売価格は2,800円(税別)
ティムアトキン評は92点。
樹齢は6~25年。新樽比率は15%。

香りはチェリーやラズベリー、茎のような青いイメージ。
やや青さが立った印象があります。
マッシュルーム、落ち葉のようなイメージ、
雨にぬれたような石の印象があります。
アーシーさ、リーフィーさ、チョーキーさが香りからも感じ取れます。

味わいはチェリーやラズベリーを思わせる赤い果実。
チェリッシュな印象が先行します。
茎のような青さ、キノコのような香り立ちが口中にも広がります。
わずかに香ばしいナッティーな要素などが感じ取れます。
酸はいたずらに強くなく、どちらかというとチェリッシュさとアーシーさが前に出ています。


余韻は長く、チェリー感やキノコ、甘いキャラメルの印象。

何度か飲んでいるワインではありますが、やはり秀逸な作り方のように思います。
一定の樽感を持たせながらも、複雑みがあり、ハッキリとした主張のあるキャラクターです。

コスト感は今さらどうこう言うまでもないでしょう。
3千円アンダーであれば大変秀逸なピノノワールだと思います。



【南アフリカ】【赤ワイン】ポール・クルーヴァー エステート ピノ・ノワール 2014 [ミディアムボディー]

麦ちゃん評価は4.1点。


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