南アフリカのワインです。
セレマ ザ・ミント カベルネ・ソーヴィニヨン 2022をテイスティングしました。

セレマは1983年、元会計士のギャイル・ウェブ氏によって設立された家族経営のワイナリー。南アフリカ屈指の銘醸地ステレンボッシュと冷涼なエルギンに畑を構え、2つの異なる気候帯を活かしたワインづくりを実践。ステレンボッシュでは標高530mの急斜面にてカベルネ・ソーヴィニヨンを中心とするボルドー系品種を栽培。自然なアプローチとテロワールの純粋な表現に重きを置く造りが特徴。1990年代には国内外で高い評価を得て、南アフリカで最も人気の高いワイナリーのひとつに成長。現在も創業家が運営し、「地球上で最も美しい場所のひとつ」と語られる自社畑を誇りとする。

セレマ ザ・ミント カベルネ・ソーヴィニヨン 2022はステレンボッシュの自社畑のうち、ユーカリ樹に隣接した特別区画のカベルネ・ソーヴィニヨンを100%使用。収穫後は除梗・選果・破砕を行い、ステンレスタンクにて発酵。発酵中は10日間のパンプオーバーと6日間の静置を実施。プレス後、樽でマロラクティック発酵を経て、新樽比率40%のフレンチオーク樽にて18か月間熟成。WOステレンボッシュ認定。特徴的なミント香は、果皮のワックス層に吸着されたユーカリプトール由来とされる。


■セレマ ザ・ミント カベルネ・ソーヴィニヨン 2022
IMG_5204


販売価格 6,300円(税込6,930円)
プラッターズワインガイド5星
ティムアトキン95点

香りはグリーンノートがはっきりと立ち上がり、カシスやブラックベリーのような黒系果実。そこにミントや杉のニュアンスが重なって、清涼感と端正な印象を与えてくる。鉛筆の芯や軽い土っぽさもほのかに感じられ、クラシカルな構成。

味わいははっきりとしたカシス主体。ミントやハーブのようなハーバルさが全体を引き締め、ほんのりとしたチョコレート様の甘やかさが奥に潜む。酸はしっかりと通っており、果実のボリュームは中程度。骨格がシャープで、どちらかといえばグラーヴを想起させるようなスタイル。ステレンボッシュらしい陽性の果実味というよりも、整った印象が際立つ。

余韻は長く、スパイスや杉、鉛筆の芯、そして再びミントの清涼感がじんわりと持続する。タイトで無駄のない構造を持ち、南アらしからぬ、どこか静謐な表情のカベルネという印象。端正という言葉がしっくりくる、個性的ながら洗練された1本です。


セレマ ザ・ミント カベルネ・ソーヴィニヨン 2022 Thelema “The Mint” Cabernet Sauvignon 【赤ワイン】【南アフリカワイン】