日本のワインです。
信州たかやまワイナリー ラボ・シリーズ STW113 カベルネ・フラン こもれび lumiere 2020をテイスティングしました。

長野県高山村に拠点を置く新進気鋭のワイナリー。1996年から本格化した醸造用ブドウ栽培の歴史を背景に、2016年に村内13の栽培家や旅館・酒販店の出資により設立された。高山村は標高400〜830mの高低差と冷涼な気候を持ち、品種ごとに異なるキャラクターを活かしたワイン造りが可能な土地。ワイン醸造の専門職員として公的機関で経験を積んだ鷹野氏が醸造責任者を務め、気象データのICT活用や衛生設計にも注力するなど、地域主導型の先進的な取り組みを展開している。『葡萄産地からワイン産地へ』を掲げ、長期視野での品質追求と後継人材の育成を両立させる地方ワイナリーの旗手。

発酵:ステンレスタンク、熟成:樽熟成7ヶ月/4ヶ月


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しょうゆや杉のような香ばしさをまとったトップノートに、カシスやプラムといった果実のニュアンスが立ち上がる。ただ、その果実感の背後にはえんぴつの芯や杉の葉を思わせる青さがあり、全体的にフランらしい青いトーンが目立つ。

口に含むと、比較的凝縮感はあるが、やはり青さが終始まとわりつく印象。酸化的なニュアンスもやや強めで、旨みよりも硬さと線の細さが前に出る。プラムやカシスの果実味が主体ではあるものの、それ以上に植物的な要素が支配的で、特に全房発酵由来と思われる青っぽさが口中に長く残る。

余韻には杉やえんぴつのようなドライな木質感が残り、果実よりも構造の輪郭が印象に残るタイプ。全体としては、フランの個性を強く打ち出したスタイルで、青さを楽しめる人には刺さるかもしれないが、やや飲み手を選ぶ一本と感じました。









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