南アフリカのワインです。 クリスタルム マバレル ピノノワール2019を飲みました。 ちょいとここしばらく「クリスタルムって思ったより早飲みなのでは説」がKOZEの中で膨らんできまして、買いこんでいた1本を開けちゃいました。 ファーストヴィンテージは2013年。主にイギリス向けにリリースされたキュヴェ。 産地はエランズクルーフで標高は700mの高地で非常に冷涼なため、収穫は最も遅いタイミングで実施。 10%のみ全房でプレス。タンクで29日間の醸し。その後木樽に移し11カ月熟成。新樽比率20%。清涼なし、フィルターなしで瓶詰。 直近のヴィンテージは全て除梗するスタイルに変更しているようです。 ■クリスタルム マバレル ピノノワール2019 FullSizeRender
香りはイチゴ、ラズベリー、スミレの花。 少し腐葉土や「ハム」のような血肉っぽい感じ。 青っぽい要素もあるように感じますがだいぶ落ち着いています。 豪華な香りがして村名ヴォーヌロマネ、は言い過ぎですが 割と豪華な力強い香りに思えます。 香りの減衰も、閉じ感もなく、抜栓直後からなかなかいい感じになっています。 口に含むと、腐葉土のような少し熟成した感じ。 新樽比率は20%ほどとのことですが木質的なニュアンスもじんわり。 ハムのような血肉っぽさ、イチゴ、ラズベリーのような果実。 バランスよく整っています。 余韻にも少し木質的な香りのニュアンスが残ります。 さて、このマバレルは「当たりボトル」だと思います。 ちょっと前に(記事にしてなかったですが)シネマを飲んだ時は 「あ、これはちょっと…」と思う内容だったので個体差なんですかね…。 いずれにしてもクリスタルムさん、熟成するにしても 当たるか外れるかちょいと見極めが難しい生産者かもしれません。