ビールです
アサヒ生ビール マルエフを飲みました

アサヒビールが満を持して発売した生ビール「マルエフ」

アサヒの低迷期を救ったというビール「アサヒ生ビール(開発記号:マルエフ)」がそのまま商品名となっています。1980年代、業界内で低迷していたアサヒ。1986年に発売した「アサヒ生ビール」が売れ、アサヒを復活へ導いたのがこの「マルエフ」という開発記号の銘柄。

その後発売された、アサヒスーパードライの生産に注力するため、このビールは缶ビールの販売を終え、「飲食店向け」という位置づけになりました。流通そのものはしていたようで「幻のアサヒ」として知られていたそうです。いわゆる初期ロット、って感じですね。


マルエフは開発時の呼び名で、由来は不死鳥・フェニックスから。Fに○でマルエフ、ですね。
ただし、その後、フェニックスの頭文字は「P」であることに気が付き、現在は「フォーチュン」の頭文字、ということになっているそうです。



このコロナで苦しむ時代に、せめて飲食向けの味を一般家庭に。さらにこの「マルエフ」の元々の位置づけが「アサヒビールの復活の象徴」であることから、コロナで苦しむこの世の中へ、というメッセージ性のあるビールです。

CM起用にガッキーを投じたりとアサヒの中でも気合の入ったプロモもかけています。



その効果もあってか、即時休売。

世間では「品薄商法」なんて言われてますが、個人的にこの言葉は嫌いです。

見込みよりも思ったより数字が跳ねれば、そりゃ品薄になります。さらに、SNSで誰かがバズらせりゃそりゃ瞬殺と言うものでしょう。


逆に恐ろしいのは、こういうプロモがダダ滑りした「売れなかった場合」です。


タダでさえ売り上げが悪い(と思われる)ビール業界。

さらには、酒=悪みたいに言われている世の中で、在庫を需要を見越してたんまり持てというのは無理な話でしょう。ダダ滑りしてクソみたいに余ったら誰が責任とんねん、とも思います。
例の泡めっちゃ出るビール、もアサヒではありますが、泡めっちゃ出るビールは技術がウケた商品。対してこのマルエフは言っても復刻版(飲食店向け銘柄)ですからね。普通の。私が見込む立場なら在庫たんまり強気、は無理かなと。


つまるところ、今回の品薄騒動で「みんなビール飲みたいんだね。わかるよ。」という熱量が分かった、とポジティブにとらえるべきでしょう。



■アサヒ生ビール マルエフ
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で、ワイングラスで飲んだからか何なのかわかりませんが
「めちゃくちゃ飲み口軽いな」が個人的な感想。

泡の部分はたしかにクリーミーで、舌触りの良さを「コク」ととらえればそうかなぁという気がします。

後味はもう、スッ!サラッ!って消えます。
キミ油取り紙ちゃうねんぞくらい、スッ!サラッ!という潔さがあります。



うーん、思った以上にグイグイ飲めるな。渋さもほぼない。
水のように飲める。そういう点ではいいのかもしれない。


飲みごたえは正直ないと思います。
ただ、「あれ??これ飲み口軽いな??マジか??悪く言えば薄くないか??これ本当に人気なん???」とか思っていたら、あっという間に一缶なくなってしまいました。マジか。これは…トリック!?




サラッとした飲み口で軽快にグググーッ!!と飲めるビールという総評。ゆえに「飲食店向け」というのも頷ける点があります。

あれ!?○○さん、もうないんすか!?
はいぃぃ次!もう1杯いきましょう!!

と次のオーダーがすぐに入っちゃいそうな飲み口の生ビールと言えましょう。


よって、

・早く飲食店でワイワイ飲みたいよね
・飲食店の味が自宅で飲めるなんてありがたいよね
・コロナ禍のさなか、ビールの由来が「復活のビール」ってのもストーリー的にはいいよね
・ガッキーかわいいよね

この辺を感じながら飲むのが良いのかなと思いました。


以上です。



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