南アフリカのワインです。
アルヘイト ハイルクランス 2018をテイスティングしました。


アルヘイト・ヴィンヤーズは南アフリカのウォーカーベイ・ヘルマナス地区に位置するワイナリー。
ヘルマナスと言えば、ハミルトンラッセル、アタラクシア、ニュートンジョンソンなどが並ぶ注目の生産地。

アルヘイトは、クリス・アルヘイト氏とスーザン氏による夫妻により、2010年設立・2011年をファーストヴィンテージをします。自身の畑を持たず、ブドウをそれぞれ仕入れるというスタイル。
ブドウの供給は南アフリカ各地から行っており、その主たるは南アフリカの古樹齢の木から生まれる葡萄です。ステレンボッシュ、スワートランド、フランシュックなど多岐にわたります。

ティムアトキンMW評による「南アフリカワイナリー格付け」では登場以来最高位の「1級」を獲得し続けています。近年はさらに評価を増しており、クリス自体は30台半ばという若い年齢でありながらも、南アフリカを代表する生産者として見られています。


ハイルクランスは2017年初出のワインでこれが2ヴィンテージ目。
スカーフバーグのオウダムという名前の畑。
収穫後ブドウは全房のまま、慎重にプレス。その後低温のタンクで24時間静置し、この間、酵素やSO2などの添加物は一切加えない。醸造において新樽は一切使用せず、全て厳選した古樽を用いる。


■アルヘイト ハイルクランス 2018
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ワインマグ98点、ティムアトキンMW評97点


香りはムワッとくるような、毛皮を思わせる動物的な香り。
ウェットウール(ポリ繊維)のような雰囲気も。

ケンフォレスターや、ボタニカのシュナンブランで感じる硬派な、締まりのあるシュナンブランのように思えます。

ファイヤーバイナイト、ノーティカルドーンとは少々毛色が違うタイプに思えます。


口に含むと、毛皮のような動物的な香りが広がります。
ウェットウールのような雰囲気の他、桃やリンゴのような果実みが感じられます。

貝で出汁をとったようなうまみの要素が感じられます。


余韻には味わいで感じた動物的な香りや繊維のイメージ。
やや麦のような香ばしい香りが広がります。

前述の通り、ファイヤーバイナイト、ノーティカルドーンとは経路が異なる、ふくよかで複雑みのあるワインに仕上がっています。

ティムアトキンMW評があえてこのワインを高得点の傾向に仕立てるのも納得で、実質上位キュヴェ(マグネティックノース、ラジオラザルス、ラコリーヌ)に肩を並べるクオリティに感じます。


ただ、アルヘイト全般に言えますが、派手さは少ないので、1万円の価値を感じるかは人それぞれ。
人によっては「地味」に思えるかも。

参考になった試飲でした。

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アルヘイト ハイルクランス 2018 Alheit Huilkrans 【南アフリカワイン】


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