南アフリカのワインです。
ロングリッジ キュヴェリカ ピノノワール 2017を再びティスティングしました。

ロングリッジは1841年創業のステレンボッシュ・ヘルダーバーグに位置するワイナリー。創業から175年を超えているという老舗。

オランダ人の一家による家族経営のワイナリーです。
2006年にはセラーマスターに「ラーツ・ファミリー」の醸造家であったジャスパーラーツ氏を迎えています。ラーツについては、ジャスパー氏の弟のブルワー・ラーツ氏が醸造家を務めています。
兄弟そろって一流ワイナリーの運営、ということですね。

ジャスパー氏はカリフォルニアのヴェリテ、また南アのサマリッジなどで務めていた経歴を持ちます。

ビオロジック・オーガニック農法を用いているようです。
ティムアトキンMWによる南アフリカワイン格付けは2018年度に3級評価。2020年版は評価キュヴェ数が減ってからか、圏外になっています。

輸入元はマスダ社で17年11月から新規輸入を開始。


今回はピノノワール。W.Oはエルギン。オーガニック栽培による葡萄を購入し、フレンチオークにて天然発酵&11カ月の熟成。

こちらのワインは水天宮前 a2 by アフリカーさんの実店舗で有料テイスティングをしています。





ワインサーバーの概略は動画を作りましたのでご覧ください。



■ロングリッジ キュヴェピノノワール 2017
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輸入元価格は3,150円。


うまい。


香りは、チェリーやいちご、チョコレート。
古樽を思わせるような木質的な香り。

香りの量が多く、バランスがいいですね。
果実味がはっきりとしています。

南アのピノノワールにありがちな「キノコみたいな香り」は控えめ。
一方、樽香が上品で、パッと嗅いでも「あたたかい雰囲気のあるブルゴーニュ」っぽさがあります。


口に含むと、チェリーやいちごのような果実味がしっかりとあり、酸は強くありません。豊かな果実味を感じると同時に、木質的な香りやミルクチョコのような香りが鼻を抜けていきます。うん、樽の香りがやわらかい。後味にかけて甘さを感じます。

締まるところは締まっていて、強くはありませんが、血液を思わせる鉱物的なニュアンス。若干、茎のような青さ。
要素は複雑さがあり、秀逸なバランス。


余韻はさして長くはありません。舌に残るタンニンは穏やか。どこか最初の飲み頃を迎えているような印象があります。


いいですね。うまい。


以前試飲したときは、まだ閉じている感じがありました。
アフリカーさんのこの日の試飲、妙に美味くて「抜栓当日ですか??」って聞きましたが抜栓当日だそうです。樽香が甘やかでグッと近寄りやすくなった。

ふくよかさ、赤系の果実味、いずれもバランスよく、タイミングどんぴしゃな印象。
いわゆるニューワールド的な果実味ドン!とかローストした樽の香りドン!という感じではないです。端正な印象を残しつつ、開き具合もいい感じ。極めて納得感があります。


え、これタイミングいいからかな。
こんな美味かった???アフリカーさんの価格2千円台突入しちゃうの??マジで????


ということで、過去試飲したきり「おいしいよね」という記憶だけが残ってる私。
「やっべえなコレ、今のタイミングでバカうまじゃん」と大変に感心したのでありました。


私のように「あー、おいしいよねあれ」みたいな記憶が1年前くらいで止まっている方はぜひお試しください。

これは良かったです。





アフリカーさんの在庫が2018になっちゃったのでヴァンヴァンさんはっておきます


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ロングリッジ ジャスパー ラーツ キュヴェ・リカ ピノ・ノワール 2018 Longridge Jasper Raats Cuivee Rika Pinot Noir


アフリカーさんは18になってます





アフリカーさんで試飲しました



■店舗名
a2 by af-liquor

■住所
〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町2丁目6−8 日本橋KSビル 1階

■定休日
月曜日



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