南アフリカのワインです。カノンコップ ポールサウアー 2016を飲みました。
カノンコップは1968年設立のワイナリー。4代にわたる家族経営のワイナリーで、敷地面積は125ha、ブドウの栽培面積は100haに及びます。
「カノンコップ」というワイナリー名はケープ湾に入港することを知らせる大砲の意のようで、17世紀ごろに用いられていました。ワイナリーのラベルにも大砲の絵が記載されています。
特にピノタージュの老舗として知られており、植樹面積は全体の50%がピノタージュで構成され、次いでカベルネソーヴィニョン35%と続きます。最高級キュヴェには「ブラックレーベルピノタージュ」が君臨します。これは生産量が3,500本と少量であり価格も3万円クラス。
ティムアトキンの南アフリカ格付けについては「第1級」に君臨します。
参考程度に、格付け開始の2013年~2019年まで「第1級」を維持しているのは、
アルヘイト(ラフィネ輸入)、ポールクルーバー(マスダ輸入)、サディファミリー(ラフィネ輸入)、カノンコップ(マスダ輸入)の4社のみです。
「ポールサウアー」は同社のフラグシップです。2015年のヴィンテージがティムアトキンMW評100点を獲得し、これはすべての南アフリカワインで初の快挙。
16年は評点を落とし96点ですが、それでも安定しています。カベルネソーヴィニヨン62%、カベルネフラン25%、メルロ13%のブレンド。
平均樹齢は27年。オープンタンクで29℃で5日間かけて発酵。その間、2時間おきに攪拌作業。225Lのフレンチオークで24ヶ月熟成(新樽100%)。
輸入元はマスダ
カノンコップ・ポールサウアー - マスダの南アフリカワイン専門店
■カノンコップ ポールサウアー 2016

輸入元定価6,700円。ティムアトキンMW評96点。
香りは鉛筆の削り節、シダーウッド、ローストしたコーヒー。
果実はカシスっぽい香り。パッと嗅いだ限りではボルドーのグランヴァンです。
2016年という若いヴィンテージですが、いくらかの柔らかさを感じます。
時間の経過で革製品のような香りも。
口に含むと、ブラックベリーやカシス。
カベルネソーヴィニヨン主体のようなイメージ。
コーヒーのようなローストしたイメージ。
ボディは重々しくなくタニックなところはありません。
動物の毛皮のようなむわっとした香り。
ほのかに皮のついたやや青いトマトのような渋みや青みを感じます。
全体的に中庸でエレガントな印象を受けます。
余韻にもコーヒーやシダーウッド、墨汁のような硬質的な香りが残ります。
タンニンがガシガシと主張しないのが良いですね。
さて、15年のヴィンテージはちょっと前に飲みまして、香りからして気品がありつつ、果実味も感じる。エレガント系の非の打ち所がないワインでした。で、いまのところ16年ヴィンテージは軽いというかフワッと浮いたような感覚があります。

カノンコップ社は明確に「味わいが不安定な時期」をボトルショックと表現していまして、
上位キュヴェにはもれなくこの表記ならびに「最適な飲み頃グラフ」が書かれています。
ボトルショック20年の前半までは明らかにあるようです。感じた部分として、欲を言えば、味わいの面でストンと落ちるような重心が欲しい。
香りは非常に立派なもので、パッと嗅いだ限りでは「どこの由緒ある仏の格付け生産者か」と疑いようもない風格があります。
結論としては抜栓1日以上を待つか、ワイナリー推奨の2020年後半くらいまで待つべきワインだと思います。
どうも100点満点の15年で世間の評価と期待値がグーンと上がりまくっちゃってるんですが、基本的に多分ポールサウアーは柔らかい酒質のワインなんだと思うんだよなぁ。
数本ストックしておくことをおすすめしたいです。

【南アフリカワイン】【赤ワイン】カノンコップ・ポールサウアー 2016[フルボディー]
麦ちゃん評価4.3~4.4点。
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カノンコップは1968年設立のワイナリー。4代にわたる家族経営のワイナリーで、敷地面積は125ha、ブドウの栽培面積は100haに及びます。
「カノンコップ」というワイナリー名はケープ湾に入港することを知らせる大砲の意のようで、17世紀ごろに用いられていました。ワイナリーのラベルにも大砲の絵が記載されています。
特にピノタージュの老舗として知られており、植樹面積は全体の50%がピノタージュで構成され、次いでカベルネソーヴィニョン35%と続きます。最高級キュヴェには「ブラックレーベルピノタージュ」が君臨します。これは生産量が3,500本と少量であり価格も3万円クラス。
ティムアトキンの南アフリカ格付けについては「第1級」に君臨します。
参考程度に、格付け開始の2013年~2019年まで「第1級」を維持しているのは、
アルヘイト(ラフィネ輸入)、ポールクルーバー(マスダ輸入)、サディファミリー(ラフィネ輸入)、カノンコップ(マスダ輸入)の4社のみです。
「ポールサウアー」は同社のフラグシップです。2015年のヴィンテージがティムアトキンMW評100点を獲得し、これはすべての南アフリカワインで初の快挙。
16年は評点を落とし96点ですが、それでも安定しています。カベルネソーヴィニヨン62%、カベルネフラン25%、メルロ13%のブレンド。
平均樹齢は27年。オープンタンクで29℃で5日間かけて発酵。その間、2時間おきに攪拌作業。225Lのフレンチオークで24ヶ月熟成(新樽100%)。
輸入元はマスダ
カノンコップ・ポールサウアー - マスダの南アフリカワイン専門店
■カノンコップ ポールサウアー 2016

輸入元定価6,700円。ティムアトキンMW評96点。
香りは鉛筆の削り節、シダーウッド、ローストしたコーヒー。
果実はカシスっぽい香り。パッと嗅いだ限りではボルドーのグランヴァンです。
2016年という若いヴィンテージですが、いくらかの柔らかさを感じます。
時間の経過で革製品のような香りも。
口に含むと、ブラックベリーやカシス。
カベルネソーヴィニヨン主体のようなイメージ。
コーヒーのようなローストしたイメージ。
ボディは重々しくなくタニックなところはありません。
動物の毛皮のようなむわっとした香り。
ほのかに皮のついたやや青いトマトのような渋みや青みを感じます。
全体的に中庸でエレガントな印象を受けます。
余韻にもコーヒーやシダーウッド、墨汁のような硬質的な香りが残ります。
タンニンがガシガシと主張しないのが良いですね。
さて、15年のヴィンテージはちょっと前に飲みまして、香りからして気品がありつつ、果実味も感じる。エレガント系の非の打ち所がないワインでした。で、いまのところ16年ヴィンテージは軽いというかフワッと浮いたような感覚があります。

カノンコップ社は明確に「味わいが不安定な時期」をボトルショックと表現していまして、
上位キュヴェにはもれなくこの表記ならびに「最適な飲み頃グラフ」が書かれています。
ボトルショック20年の前半までは明らかにあるようです。感じた部分として、欲を言えば、味わいの面でストンと落ちるような重心が欲しい。
香りは非常に立派なもので、パッと嗅いだ限りでは「どこの由緒ある仏の格付け生産者か」と疑いようもない風格があります。
結論としては抜栓1日以上を待つか、ワイナリー推奨の2020年後半くらいまで待つべきワインだと思います。
どうも100点満点の15年で世間の評価と期待値がグーンと上がりまくっちゃってるんですが、基本的に多分ポールサウアーは柔らかい酒質のワインなんだと思うんだよなぁ。
数本ストックしておくことをおすすめしたいです。

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