南アフリカのワインです。
テスタロンガ ベビー・バンディート フォロー・ユア・ドリーム 2017をテイスティングしました。

テスタロンガは南アフリカワイン・スワートランド地区の生産者。
南アフリカワインとしては自然派の新鋭。クレイグ・ホーキンスという若手醸造家のオウンレーベル。
スワートランドのラムズフック(ラマーシュック、とも)というワイナリーからの独立。

テスタロンガとしての所有面積は11ヘクタール。初ヴィンテージは2008年でシュナンブランからスタート。
葡萄は他所の農場からの買い付けも含みます。銘柄は比較的変動的なワイナリーの一つで、ちょいちょい実験的なものを投入しているような気がします。原則無添加の使用はなし。ヴィンテージにより少量のSO2の添加、もしくはそれすらも排除していると言うことで、いわゆる「自然派」としての分かりやすいポジションにあります。

そもそもスワートランドは新しい生産者が多いことと、自然派として分かりやすいポジションにあることから、しばしば「南アの自然派を代表とするワイナリー」的な紹介で扱われることが多い所です。

なお、ティムアトキンMWによるサウスアフリカレポートにはその名を連ねていません(ラムズフックは載ってます)

テスタロンガ ベビー・バンディート フォロー・ユア・ドリーム 2017はパールドバーグ、標高220m、花崗岩土壌にあるブッシュヴァインのカリニャン100%。植樹は2001年。
手摘み収穫後、全房で破砕し3日間タンクで発酵しプレス。3500Lの樽に移し、開放樽で8日間発酵。温度コントロールなどは行わない。その後3000Lの樽に移し熟成。MLF100%。無添加、無清涼、無濾過。


このワインは東京都渋谷区のウィルトスさんの南アワイン試飲会で飲みました。
自然派に強いワインショップ。今後の試飲会情報はフェイスブックページの確認が確実です。
⇒神宮前 Virtus ウィルトスワイン Facebookページ




■テスタロンガ ベビー・バンディート フォロー・ユア・ドリーム 2017

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定価は2,800円。

香りはサクランボや梅を思わせるような赤系の果実と酸を感じます。
よくピノノワールで感じる「梅っぽいピノ」に近い香り立ちだとお澪ます。
毛皮のような動物的な香りも感じます。無清涼無濾過ということもあってか、色は濁りを感じる濃い色調です。


味わいは梅のような酸を感じます。苺のような果実味があります。
毛皮のような動物的な香りやナッツのような香ばしい香りが鼻を抜けます。
毛皮、ナッツのような香りから自然派的な、官能的な印象を持つワインです。
タンニンは柔らかいものの、どこか硬質的なミネラル感があります。

花崗岩質はミネラリティなワインがしばしばあるように思いますが、このワインも舌触りは柔らかいのですが、どこか引き締まった印象があるので不思議なものです。


余韻には梅のような酸や、毛皮のような動物的な香りが抜けていきます。


さて、「梅っぽいピノ」のような、と書きましたが、酸も豊かで動物的な香りもあって、いかにも自然派的な赤です。
ロワールの自然派、たとえばパタポンみたいな系統がお好きならば刺さりそう。官能的な(野性的な)香りが主張的です。
タンニンが残らないのはこのシリーズの共通点なので、早めに飲むのがいいんですかね。

参考になった試飲でした。


このワインを飲んだウィルトスさんの情報は以下。

株式会社ウィルトス VIRTUS Co.Ltd
http://www.virtus-wine.com/jingumae
150-0001 東京都渋谷区神宮前2-11-19 1F
TEL: 03-4405-8537
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