たまには熟成ワインです。

フランス・ボルドーのグラーヴ地区の
シャトー・オー・バイイ(バイィとも)の1999年を飲みました。


赤ワイン フランス ボルドー AOCペサック・レオニャンシャトー オー バイィ 1999 赤

フランス右岸の中でも、あまり目立たないシャトーで
グラーヴ格付けという位置づけです。

グラーヴと言えば、いわずもがなの1級シャトーのオーブリオンのほか、
シャトー・スミス・オー・ラフィットパプ・クレマンなどがある為、
どうしてもオーバイィは地味な印象があります。

個人的には過去にフレンチのロオジエにお邪魔する機会があり、
その際にこの99年と料理を合わせていただき、
当時ワインがわからないながらにマリアージュを感じたという思い出があります。

世間的には、2009年、2010年ヴィンテージの
パーカー自らの採点で98点連続、という部分で改めて見直されている感じがあります。

飲み頃は8年~20年と言われ、
1999年はオフヴィンテージの部類に入りますので
少しピークは過ぎているだろうという予想です。

参考までにステファンタンザー評87点、WA87点と奮いません。

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ミルクや煙のような香り、鉛筆や杉の香りなど。
果実実はやや強めの酸を感じますが、いやらしくなく、
余韻に杉のような香りがフラットではあるものの長めに感じることが出来ます。

時間の経過でキノコや落ち葉のような香り。
口に入れ空気を含ませるとアルコール分はまだ感じます。

わずかながらピークは超えたような印象があります。
日数も経過して様子を見ていますが、動物香が際立ち
そのまま1週間くらいは問題なく飲めると言う印象です。
まぁ、日数経過後は特筆すべき感じではないです。

総評して、非常に「おしとやか」な印象が強い一本で、
密度や凝縮感と言う形ではなく非常にきれいに落ち着いている印象があります。

値段的にはぼちぼちですね。
5~6年前は6,000円とか8,000円だったと思うので。

1万円を切る価格ならばOKですが、
1万円以上出せるかというとこのヴィンテージについては疑問ですね。

今回は7,000円程度だったので良い買い物だったと思います。
もう少し若いヴィンテージで改めて飲みたいですね。
2007年ヴィンテージは保管してあるので、程よいタイミングで飲んでみようと思います。


赤ワイン フランス ボルドー AOCペサック・レオニャンシャトー オー バイィ 1999 赤


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