スペインのペスケラ・ティント・クリアンサ 2005年ヴィンテージを飲みました。
購入店は大阪豊中市にあるワイン亭鷹ヶ巣さんです。



ペスケラ・ティント・クリアンサ[2011]年
※リンクは11年ヴィンテージに張ってあります

個人的には3,000円台でまず飲んでほしいワインとして
ここ数年君臨していたワインでしてふと気になっていたのが
「この手のスペインワインがそれなりに年代が経ったらどうなるか」と言う事です。

パーカーポイントは92点で
飲み頃は2012~2025年とされているようです。

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初日は漢方や米、ミルクの香り。
口に含むと清涼な漢方のようなニュアンスに
アルコールは依然高く感じます。

時間の経過とともにパンを焼く時の酵母のような
ほのかな香りと強めの薬品っぽい香り。

干したレーズン、梅のようなニュアンス。
とにかく東洋っぽいスパイスや漢方のような余韻を強く感じます。
果実実はだいぶ落ちておりレーズンっぽさが口の中に広がります。

2、3日目はさらに果実実が落ち
パワー不足かなぁ…と感じていたのですが
4日目くらいになって急に動物香が強くなり
また、炭っぽさや奈良漬のような熟成香っぽい香りが出てきました。

過去に飲んだボルドーの1997年みたいな感じで
好みは選びますが熟成ワインっぽい感じがしっかり出ていますね。

うーん、ここはクリアンサ、残念ながら
エントリーモデル並みの熟成と言う事で
期待したほどではなかったかなというのが正直なところです。

ただ、4,5日目くらいに出てきた熟成加減が出ている風合いは
個人的にはあながち嫌いではありません。
なんでしょうね、このおばあちゃんの家っぽい味。
木や漢方、ただ奥には炭やインクの香りがしっかりある。
私ではまだ語彙力が足りないようです。

ありがたがってわざわざ探して飲む、というよりは
それなりにペスケラ・ティント・クリアンサというワインが好きで
勉強がてら飲むというのが正しい形のように思います。

保存環境もありますが、
このワインの魅力を引き出すのは生産年+5年くらいまでって感じでしょうか。
10年はちょっと待ち過ぎでしょうか。個人的にはそう思いました。

ペスケラ・ティント・クリアンサ[2011]年


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