「プレゼントとして人に差し上げるワイン」というのは非常に難しいです。
ワインをあまり飲まない方には、
スーパーや百貨店に行ってもピンとこないまま帰ってきてしまうという事が多いと思います。
6月は父の日です。今回は「父の日にあげるワイン」を
解説を交えながら少し考えてみました
(15.05.13 加筆修正しました)
ワインは世界中で作られています。
国・地域・年代などその種類は数えればキリがありません。
人生において、一個人がその大半を網羅するのは不可能と言えるでしょう。
つまり、色々な種類のワインを飲み、見識を深めることは
ワイン好きの楽しみとも言えます。
そのため、型にはまらず気兼ねなく考えた方がいいと私は感じます。
赤ワインか白ワインか、くらいの好みはあると思いますが、
基本的には何でも喜ばれると思ってください。
ネットでいろいろ調べると「まずは相手の好みを聞いてみて…」
という意見が溢れていますが「可能であれば聞く」レベルのもので私は良いと考えます。
通販や口コミをみて、直感でご自身がこれだ!と思ったものをお渡しするのも良いと思います。
また、ワインショップに行き、金色のブドウ型のバッジをつけている方を見かけたら
「ワインアドバイザー」「ワインエキスパート」などの資格を持っている方です。
イメージと予算をお伝えして、是非ともオススメを聞いてみましょう。
特に還暦を迎えるくらいのお父さんにワインを送る場合ピンとくるのが
「生まれ年ワイン」という言葉ではないでしょうか。
生まれ年ワインについては過去に記事を書いているのでそちらも御覧ください
過去記事:生まれ年ワインを買う前に知っておくべき5つの事
このページで端的に申し上げると
「味わいと言うよりは『価値』を味わうもの」
というのが私の簡単な見解です。
つまり30年、40年、50年などの長い時を経てきた事に意義があるのであって、
味わいは二の次であると。
更に申し上げるとたとえば予算2万円くらいとすると、
世の中に「おいしい!!」と言われるワインは驚くほどたくさんあります。
また、「生まれ年ワインで間違いなく美味しい」ワインは
いわゆる一級生産者の年代物ワインがほとんどのため、
思った以上に高価であったり、希少だったりと物凄く難しい選択であったりします。
・ワインが時間を経てきたという「価値」をお伝えしたいのか
・ワイン好きのお父さんにとにかく「おいしい!!」と言ってほしいのか
私としてはこの軸はしっかりと据えた上で選択をするのが良いと考えています。
ここでは私管理人の偏見で1万円から2万円程度で
ブランド力や味の評価が高いワインを赤白1本ずつ選択いたします
①キスラー・レ・ノワゼッティエール(白)※10,000円程度

[2013] ソノマ・コースト・レ・ノワゼッティエール・シャルドネ / キスラー・ヴィンヤード / アメリカ カリフォルニア / 750ml / 白
アメリカのカリフォルニアのワインで特に評価が高く、
ブランド力も強い「キスラー」のスタンダードな白ワインです。
ヘーゼルナッツのような香ばしい香りがすることからこのワインの名前が付けられています。
ボリュームのある味わいで飲み口も豊かです。
②ジャン・ルイ・シャーヴ エルミタージュ・ルージュ(赤)※20,000円程度

エルミタージュ・ルージュ [2008] ジャン・ルイ・シャーヴ <赤>
フランス・ローヌ地区の中でも特に評価が高い生産者です。
神業とも呼ばれるワインのブレンド技術で名声を獲得している
ハズレのない一本と言えます。
ここでは万単位でなくもっと気軽に、
たとえばお父さんと一緒に飲みたい!というシーンも想定したワインです。
「味に極端なクセがなく誰でも美味しく飲める」
「著名」もしくは「話題になった事がある」という点を切り口にしています。
①3000円台赤ワインのオススメ「クラレンドル・ルージュ 2006(フランス・ボルドー)」

クラレンドル・ルージュ / クラレンス・ディロン・ワインズ フランス ボルドー / 750ml / 赤
日経新聞の13年11月9日「NIKKEIプラス1」の記事で
「食卓を彩るワイン、3000円以内で」という特集が組まれ
見事1位に輝いたワインです。
フランスの1級シャトー「シャトー・オー・ブリオン」が手掛ける
デイリー用のワインです。何よりもラベルの高級感がポイント。
過去2005年ヴィンテージを飲んだことがありますが、正統派という印象。
特定の部分がとびぬけたわけではなく、飲み口もソフトで飲みやすいバランス型。
お渡しする方の好みがわからない、という場合は非常に無難な一本です。
②3000円未満スパークリングワインのオススメ ロジャー・グラート・カヴァ・ロゼ・ブリュット グラス2脚付きボックスセット

ロジャー・グラート・カヴァ・ロゼ・ブリュット グラス2脚付きボックスセット(泡・ロゼ)
その昔『芸能人格付けチェック』という番組で、多くのタレントが
高級シャンパン「ドンペリ・ロゼ」と間違えたことで一躍脚光を浴びた
スパークリング・ロゼワインです。
味わいはキリッとした辛口ですが口当たりも良く、
安いスパークリングにありがちな後味のエグみなども少なく万人受けする味わいです。
あえてグラスセットをチョイスしましたが、ワイン単品だと1,000円台で購入できます。
なるべくお父さんと一緒に飲むことを想定して選定しました。
上記のようなTV番組のエピソードも話すと話のタネになりますね。
③5000円台の赤ワインのオススメ「カレラ・ピノ・ノワール・ド・ヴィリエ(アメリカ・カリフォルニア)」

ピノ・ノワール・ド・ヴィリエ[2010]カレラ(赤ワイン)[S]
アメリカより「カリフォルニアのロマネコンティ」の異名を持つ
「カレラ」シリーズからちょっと贅沢な値段の一本。
ピノ・ノワールという品種を使用し飲み口はソフトでエレガント。
味わいは赤いベリー類や樽のようなスモーキーさ、
そして梅の香りにそれに近い酸味、土のような香りがします。
カレラシリーズの中でもいくつか畑によって値段が異なりますが、
5,000円程度で買えるのがポイント。
かつこの畑からのヴィンテージは2007年が初ヴィンテージ。
ワイン好きなお父さんも、飲んだ経験が少ないと思われる一本です。
最後に余談です。
ちなみに私もワインが全く分からない時期に
父親にワインを送ったことがありました。
その時に贈ったのが「オーパスワン 2004」です。
Opus Oneオーパス・ワン 2004 PP93点
ラベルがカッコよくて、とにかく高いもの!と見栄を張って買ったのです。
当時店頭で29,800円程度。
父親からは大変驚かれたのですが、あまりにもったいないといって今でも保管しています。
実家にはワインセラーがありませんのでそのまま押入れの肥やしに。
ワインは暑さに大変弱い飲み物です。
ワインセラーにも入れず夏を何度と超えていますから
おそらく熱劣化で健全な状態とは程遠い物になっていることでしょう。
もう少し気軽に楽しめる値段なら良かったのかな?
などと、この辺りは難しい所だなと当時は感じました。
後日談ですが、母親から「一緒に飲むと言い張っている」的なことを聞きました。
親子で一緒に飲んであげるなど、気持ちの部分の方が大事だと感じています。
どうぞ、お父さんにワインをあげると考えている方は
喜ばれるシーンとはどんなものだろうか?なども考えながら差し上げてみてください。
・生まれ年ワインを買う前に知っておくべき5つの事
・ワイン初心者に贈る 初めてのオススメワイン銘柄まとめ
・南アフリカのワインがアツい!おすすめの南アフリカワインまとめ
ワインをあまり飲まない方には、
スーパーや百貨店に行ってもピンとこないまま帰ってきてしまうという事が多いと思います。
6月は父の日です。今回は「父の日にあげるワイン」を
解説を交えながら少し考えてみました
(15.05.13 加筆修正しました)
その1.気兼ねなく選び、渡そう。
ワインは世界中で作られています。
国・地域・年代などその種類は数えればキリがありません。
人生において、一個人がその大半を網羅するのは不可能と言えるでしょう。
つまり、色々な種類のワインを飲み、見識を深めることは
ワイン好きの楽しみとも言えます。
そのため、型にはまらず気兼ねなく考えた方がいいと私は感じます。
赤ワインか白ワインか、くらいの好みはあると思いますが、
基本的には何でも喜ばれると思ってください。
ネットでいろいろ調べると「まずは相手の好みを聞いてみて…」
という意見が溢れていますが「可能であれば聞く」レベルのもので私は良いと考えます。
通販や口コミをみて、直感でご自身がこれだ!と思ったものをお渡しするのも良いと思います。
また、ワインショップに行き、金色のブドウ型のバッジをつけている方を見かけたら
「ワインアドバイザー」「ワインエキスパート」などの資格を持っている方です。
イメージと予算をお伝えして、是非ともオススメを聞いてみましょう。
2.「生まれ年ワイン」や「おいしいワイン」などテーマを決める
特に還暦を迎えるくらいのお父さんにワインを送る場合ピンとくるのが
「生まれ年ワイン」という言葉ではないでしょうか。
生まれ年ワインについては過去に記事を書いているのでそちらも御覧ください
過去記事:生まれ年ワインを買う前に知っておくべき5つの事
このページで端的に申し上げると
「味わいと言うよりは『価値』を味わうもの」
というのが私の簡単な見解です。
つまり30年、40年、50年などの長い時を経てきた事に意義があるのであって、
味わいは二の次であると。
更に申し上げるとたとえば予算2万円くらいとすると、
世の中に「おいしい!!」と言われるワインは驚くほどたくさんあります。
また、「生まれ年ワインで間違いなく美味しい」ワインは
いわゆる一級生産者の年代物ワインがほとんどのため、
思った以上に高価であったり、希少だったりと物凄く難しい選択であったりします。
・ワインが時間を経てきたという「価値」をお伝えしたいのか
・ワイン好きのお父さんにとにかく「おいしい!!」と言ってほしいのか
私としてはこの軸はしっかりと据えた上で選択をするのが良いと考えています。
3.1万円~2万円低度の味の評価が高いワイン
ここでは私管理人の偏見で1万円から2万円程度で
ブランド力や味の評価が高いワインを赤白1本ずつ選択いたします
①キスラー・レ・ノワゼッティエール(白)※10,000円程度

[2013] ソノマ・コースト・レ・ノワゼッティエール・シャルドネ / キスラー・ヴィンヤード / アメリカ カリフォルニア / 750ml / 白
アメリカのカリフォルニアのワインで特に評価が高く、
ブランド力も強い「キスラー」のスタンダードな白ワインです。
ヘーゼルナッツのような香ばしい香りがすることからこのワインの名前が付けられています。
ボリュームのある味わいで飲み口も豊かです。
②ジャン・ルイ・シャーヴ エルミタージュ・ルージュ(赤)※20,000円程度

エルミタージュ・ルージュ [2008] ジャン・ルイ・シャーヴ <赤>
フランス・ローヌ地区の中でも特に評価が高い生産者です。
神業とも呼ばれるワインのブレンド技術で名声を獲得している
ハズレのない一本と言えます。
4.低予算でも購入可能なスタンダードなワイン
ここでは万単位でなくもっと気軽に、
たとえばお父さんと一緒に飲みたい!というシーンも想定したワインです。
「味に極端なクセがなく誰でも美味しく飲める」
「著名」もしくは「話題になった事がある」という点を切り口にしています。
①3000円台赤ワインのオススメ「クラレンドル・ルージュ 2006(フランス・ボルドー)」

クラレンドル・ルージュ / クラレンス・ディロン・ワインズ フランス ボルドー / 750ml / 赤
日経新聞の13年11月9日「NIKKEIプラス1」の記事で
「食卓を彩るワイン、3000円以内で」という特集が組まれ
見事1位に輝いたワインです。
フランスの1級シャトー「シャトー・オー・ブリオン」が手掛ける
デイリー用のワインです。何よりもラベルの高級感がポイント。
過去2005年ヴィンテージを飲んだことがありますが、正統派という印象。
特定の部分がとびぬけたわけではなく、飲み口もソフトで飲みやすいバランス型。
お渡しする方の好みがわからない、という場合は非常に無難な一本です。
②3000円未満スパークリングワインのオススメ ロジャー・グラート・カヴァ・ロゼ・ブリュット グラス2脚付きボックスセット

ロジャー・グラート・カヴァ・ロゼ・ブリュット グラス2脚付きボックスセット(泡・ロゼ)
その昔『芸能人格付けチェック』という番組で、多くのタレントが
高級シャンパン「ドンペリ・ロゼ」と間違えたことで一躍脚光を浴びた
スパークリング・ロゼワインです。
味わいはキリッとした辛口ですが口当たりも良く、
安いスパークリングにありがちな後味のエグみなども少なく万人受けする味わいです。
あえてグラスセットをチョイスしましたが、ワイン単品だと1,000円台で購入できます。
なるべくお父さんと一緒に飲むことを想定して選定しました。
上記のようなTV番組のエピソードも話すと話のタネになりますね。
③5000円台の赤ワインのオススメ「カレラ・ピノ・ノワール・ド・ヴィリエ(アメリカ・カリフォルニア)」

ピノ・ノワール・ド・ヴィリエ[2010]カレラ(赤ワイン)[S]
アメリカより「カリフォルニアのロマネコンティ」の異名を持つ
「カレラ」シリーズからちょっと贅沢な値段の一本。
ピノ・ノワールという品種を使用し飲み口はソフトでエレガント。
味わいは赤いベリー類や樽のようなスモーキーさ、
そして梅の香りにそれに近い酸味、土のような香りがします。
カレラシリーズの中でもいくつか畑によって値段が異なりますが、
5,000円程度で買えるのがポイント。
かつこの畑からのヴィンテージは2007年が初ヴィンテージ。
ワイン好きなお父さんも、飲んだ経験が少ないと思われる一本です。
高いワインをあげた私の場合
最後に余談です。
ちなみに私もワインが全く分からない時期に
父親にワインを送ったことがありました。
その時に贈ったのが「オーパスワン 2004」です。
Opus Oneオーパス・ワン 2004 PP93点
ラベルがカッコよくて、とにかく高いもの!と見栄を張って買ったのです。
当時店頭で29,800円程度。
父親からは大変驚かれたのですが、あまりにもったいないといって今でも保管しています。
実家にはワインセラーがありませんのでそのまま押入れの肥やしに。
ワインは暑さに大変弱い飲み物です。
ワインセラーにも入れず夏を何度と超えていますから
おそらく熱劣化で健全な状態とは程遠い物になっていることでしょう。
もう少し気軽に楽しめる値段なら良かったのかな?
などと、この辺りは難しい所だなと当時は感じました。
後日談ですが、母親から「一緒に飲むと言い張っている」的なことを聞きました。
親子で一緒に飲んであげるなど、気持ちの部分の方が大事だと感じています。
どうぞ、お父さんにワインをあげると考えている方は
喜ばれるシーンとはどんなものだろうか?なども考えながら差し上げてみてください。
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