日本のワインです。
ドメーヌ・ソガ ムラサキ第四西農場 メルロ サンシミ 2015をテイスティングしました。
ドメーヌソガ(小布施ワイナリー)は長野県上高井郡小布施に位置する日本のブティックワイナリー。
創業は1867年。醸造責任者は4代目にあたる曽我彰彦氏。
自社畑の比率が高く(全量ではない)、輸入したものはもちろん混ぜないドメーヌ式のワインメイクを主としています。
基本的にはマスメディア一切お断りというワイナリー。
加えて、品質の向上に減産宣言を公式ページで行ったりと、職人気質のこだわりをいかんなく発揮しています。
品質に関しては、ワインマニアからも日本ワインと言えば筆頭に来るポジションにあるワイナリーです。
販売は特約店のみに行っており、たとえば楽天やアマゾンなどの大手通販サイトにその銘柄が掲載されることはありません。私が見つけられてないだけかもしれませんが。
ムラサキ第四西農場 メルロ サンシミ 2015はその名の通り、ムラサキ農場と命名された所の1つの命名畑より。
接ぎ木の無いブドウから生まれています。ホールベリーによる天然酵母の発酵。最低限のビシャージュ、低温発酵。
なお、もともとVin Natureといういわゆる自然派的な意味合いの言葉をラベルに関していましたが、これもまた、職人気質のこだわりなのか、2011年に「安っぽい自然派という言葉に嫌気がさして」使うのをやめたそうです。
裏ラベルに思いっきり書いてありますのでご覧になってみては。

香りは(ユリのような)あたたかい花を思わせる香り立ちに、茎のようなグリーンなイメージ。
ナッティーな要素、いちごキャンディやチェリー。あんずのような果実みや、酢昆布のようなすっぱさみを帯びた香りが混在しています。
なんとなく酸の香り立ちにくどさのないやわらかい印象があります。
味わいはラズベリーのような果実み、梅のようなやわらかい酸。
また、香りで感じたあたたかい花のようなイメージが広がります。
ナッティーな要素も同様にあり、また米麹のようなふっくらした香ばしさがあります。
酸は豊かですが、赤系の果実みと相まって嫌味な所はありません。
全体的にやわらかなボディがあるように思います。
余韻にはナッティーな要素、梅のような酸、コショウのようなスパイス、赤系の果実みがやわらかに残ります。

さて、初ドメーヌソガ、ですが、なるほど、なんて美しいワインでしょう。
率直に言えば、ビオっぽい感じのあるのがこの第四西農場です。後日記事にしますが、もう1つ別の区画も飲んでいて、比較で「こっちのが自然派っぽい」と感じたのが第四西農場です。
※前述の通り、あまり自然派、という言葉で表現するのは良くなさそうですが。
自然派にありがちなビオビオ!的な路線ではなく、果実の華やかさがありつつも過度ではなく、落ち着きやシックな印象を持つワインです。
なによりも、香りと味わいのつながりがあります。酸が強かったり、妙にグリーンな感じがあったりということもありません。自然派っぽい要素が感じられる中で、まずクセがなく、かつ美しく仕上がっています。
割とビオ的な路線は好きなのですが、これを飲んで「あぁ、なるほど」と納得してしまいました。
メモには花丸をつけておりました。さすがの1本です。
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Follow @kozewine
@kozewineさんのツイート
ドメーヌ・ソガ ムラサキ第四西農場 メルロ サンシミ 2015をテイスティングしました。
ドメーヌソガ(小布施ワイナリー)は長野県上高井郡小布施に位置する日本のブティックワイナリー。
創業は1867年。醸造責任者は4代目にあたる曽我彰彦氏。
自社畑の比率が高く(全量ではない)、輸入したものはもちろん混ぜないドメーヌ式のワインメイクを主としています。
基本的にはマスメディア一切お断りというワイナリー。
加えて、品質の向上に減産宣言を公式ページで行ったりと、職人気質のこだわりをいかんなく発揮しています。
品質に関しては、ワインマニアからも日本ワインと言えば筆頭に来るポジションにあるワイナリーです。
販売は特約店のみに行っており、たとえば楽天やアマゾンなどの大手通販サイトにその銘柄が掲載されることはありません。私が見つけられてないだけかもしれませんが。
ムラサキ第四西農場 メルロ サンシミ 2015はその名の通り、ムラサキ農場と命名された所の1つの命名畑より。
接ぎ木の無いブドウから生まれています。ホールベリーによる天然酵母の発酵。最低限のビシャージュ、低温発酵。
なお、もともとVin Natureといういわゆる自然派的な意味合いの言葉をラベルに関していましたが、これもまた、職人気質のこだわりなのか、2011年に「安っぽい自然派という言葉に嫌気がさして」使うのをやめたそうです。
裏ラベルに思いっきり書いてありますのでご覧になってみては。

香りは(ユリのような)あたたかい花を思わせる香り立ちに、茎のようなグリーンなイメージ。
ナッティーな要素、いちごキャンディやチェリー。あんずのような果実みや、酢昆布のようなすっぱさみを帯びた香りが混在しています。
なんとなく酸の香り立ちにくどさのないやわらかい印象があります。
味わいはラズベリーのような果実み、梅のようなやわらかい酸。
また、香りで感じたあたたかい花のようなイメージが広がります。
ナッティーな要素も同様にあり、また米麹のようなふっくらした香ばしさがあります。
酸は豊かですが、赤系の果実みと相まって嫌味な所はありません。
全体的にやわらかなボディがあるように思います。
余韻にはナッティーな要素、梅のような酸、コショウのようなスパイス、赤系の果実みがやわらかに残ります。

さて、初ドメーヌソガ、ですが、なるほど、なんて美しいワインでしょう。
率直に言えば、ビオっぽい感じのあるのがこの第四西農場です。後日記事にしますが、もう1つ別の区画も飲んでいて、比較で「こっちのが自然派っぽい」と感じたのが第四西農場です。
※前述の通り、あまり自然派、という言葉で表現するのは良くなさそうですが。
自然派にありがちなビオビオ!的な路線ではなく、果実の華やかさがありつつも過度ではなく、落ち着きやシックな印象を持つワインです。
なによりも、香りと味わいのつながりがあります。酸が強かったり、妙にグリーンな感じがあったりということもありません。自然派っぽい要素が感じられる中で、まずクセがなく、かつ美しく仕上がっています。
割とビオ的な路線は好きなのですが、これを飲んで「あぁ、なるほど」と納得してしまいました。
メモには花丸をつけておりました。さすがの1本です。
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