マスダ社の関係者向け試飲会に行ってきた

マスダ社とは??
・「南アフリカワイン」の先駆者である輸入元
・「日本市場の、南アフリカワインの父」と名高い凄腕バイヤー(三宅氏)がいる輸入元。
信念として「長く付き合える生産者」「将来性」に着眼点が置かれており、どのワインも高品質。
・現地交渉力、輸入元の努力あってか価格上昇率が現在は抑え目
今でこそ、南アフリカワインも色んな輸入元さんがやってて
いっときブームみたいに見られてしまうこともあります。
それは市場としてとても良いことですが、この企業があってこそです。
また、価格上昇率が低い、というのは輸入元の自助努力であります。
結論、私の中では「マスダ社が一番凄い」という事になっています
関係者向け試飲会ですが、当方はワイン従事社ではありませんので「メディア枠」でご招待いただきました。ありがとうございます。
赤白泡甘口、総数50種類を試しました。この記事は白ワインにフォーカスを当てます。
全部まとめると読み手さんに不親切なので、「特に良かったワイン」をまとめます。
良かった白トップ3
3位)コンスタンシア グレンツー

輸入元定価3,200円(本体)
イマイチ話題にならない「コンスタンシアグレン」
マスダ社の中で「コンスタンシアグレン」「ラステンバーグ」はどこか不遇のポジションにあるように思います。
さて、このコンスタンシアグレン、赤ブレンドの「ファイブ」が上質なボルドーを彷彿させる素晴らしいワインで素晴らしい品質。白も捨てがたい。
この「ツー」はソーヴィニヨンブラン、セミヨンをブレンドしています。
ブドウが2種なので「ツー」です。仏ボルドーの白ワイン風のブレンド。
しっかりとしたハーブの香り、コク、苦み、それといくらかのセミヨンによる厚み。
新樽比率は17%で樽香がありますが、くどくなく、果実の分厚さもある。
バランス○、余韻○、凝縮感○ 複雑さはぼちぼち
って感じで、3千円台としては秀逸。もう少し評価されていいように思います。

【南アフリカワイン】【白ワイン】コンスタンシア・グレン ツー 2019[辛口]
ヴィンテージはそのものが買えます。
「ライナカ」というブランドのソーヴィニヨンブランも出てましたが
そちらはニュージーランドっぽい柔らかい作り。
コンスタンシアグレンは苦み強め、って区分です。
両方良いので迷いましたが、コンスタンシアグレンはもうちょい評価されて欲しい。
2位)ステレンラストバレルファーメンテッド シャルドネ

輸入元価格3,000円(本体)
こちらは打って変わって樽の効いた白ワイン
ステレンラスト社はマスダの輸入するワインでも急成長しているワイン。
というのも同ワイナリーは、販売するラインナップが非常に幅広い。白を中心に、赤(シラー)、甘口などどれも高品質で評価も高い。かつ、マスダの扱いの中だとやや新世界風の作りが多く、ようは樽が効いてるものが多いのですよね。
この白ワインも豊満でゴージャスな作り。
少し凝縮感に欠ける気もしますがそれは上位レンジで補完されるべきというものでしょう。
バランス○ 余韻○ 凝縮感ぼちぼち 複雑さ○
これで3千円何某、実売2,000円台で買えるのは素晴らしい。
活躍の場が多い白ワインと言えます。

【南アフリカワイン】【白ワイン】ステレンラスト バレルファーメンティド シャルドネ 2020[辛口]
現在発売中のものは、ヴィンテージが1個前です。
逆にこなれてちょうどいいくらいじゃないですかね。
同シリーズの「シュナンブラン」も美味しいですがこの日の出品はありませんでした。
まあ「ステレンラスト バレルファーメンテッド」の中で、シャルドネとシュナンブランは外せないっす。
1位)ダーマシーン オールドヴァイン シュナンブラン

元ブーケンハーツクルーフ醸造責任者の独立レーベル。
「ブーケン」よりも、歴史が浅いので価格が抑えられてますが
案の定じわじわ値段が上がってました。
そりゃそうだよね、言ってみれば「ミニ7つの椅子」みたいな作りですもん。
そんなんすぐバレる。現状6,800円(本体)まで到達しています。
1000Lのオーストリア製のオーク・フードル(大樽)に移して11ヵ月のシュール・リー熟成、ということで、樽感は個人的には結構感じたんですが、塩味や旨味を感じるようなおいしさがあります。
さすがにこりゃ複雑さがあって美味いな。
6,800円という価格をどう見るかというところはありますが
飲み疲れなさそうと言う点や、酒量が多い場でこれは活躍しそうです。
焼いた、もしくは燻製したような魚と合わせてみたい次第。
楽天での同一銘柄販売はなし。
ということで、ざっくり白はこんな感じです。
番外)サワーヴァイン チ・リースリング

3,800円。ビギナー受けという観点で見るとこれはイチオシ。
何よりペトロール香が少な目でクリアな作り。
透明感あっていい感じですね。ちょっとドイツのキレイな作りの生産者、って雰囲気がある。
なんとなく会場の評価もこれが異様に高かったように思います。

【南アフリカワイン】【白ワイン】サワーヴァイン・チ・リースリング 2022[辛口]
ドンピシャヴィンテージ。
番外)キアモント フルーフォンティンNV

甘口ワインです。ソーヴィニヨンブランとルーサンヌ。
栽培中に、ブドウの茎を曲げて、水の供給量を抑えて干していくという面白い作り方。
樽香もしっかりと合って、甘さガッシリなのですが
南アのデザートワインは、ソーテルヌにあるペトロール香に近い、オイリーな感じがないのですよね。
ゆえに、後味がすっきりとクリア。
このワインも後まで重いかというとそうではなくて
南アのデザートワインを個人的に推すのは、そういう「くどさがない」という点もあったりします。
これ美味しいですよ。

【白ワイン】【南アフリカワイン】キアモント フルーフォンティン NV[極甘口]
以上です。ワイン選びのご参考にしてみてください。