
南アフリカワイン専門店「アフリカー」試飲会に行ってきた
東京日本橋エリア、水天宮前駅すぐにある南アフリカワイン専門店。
ここまで言えばワインショップ「アフリカー」の名前が出てくるのはもはや当たり前。
この日は、クリスマス当日ではありますが
アフリカーさんが「とっておきの」と銘打った南アフリカワインの試飲会に行ってきました。
登場したワイン一覧

同店がストックしていたというバックヴィンテージ含め、
出てきたワインは以下です
1.ボスマン ペットナット ヴァイサーリースリング 2021
2.グラハムベック キュヴェクライヴ 2015
3.グラハムベック エクステンデッドリーズ エイジング
4.シモンシッヒカープスヴォンケル 2010
5.シモンシッヒカープスヴォンケル 2007
6.キャロルボーイズMCC
7.タンザナイト ブリュット MCC
8.ダーマシーン フランシュック セミヨン 2020
9.ダーマシーン ステレンボッシュ オールドヴァイン シュナンブラン 2020
10.アルヘイト ラジオラザルス 2014
11.AAバーデンホースト ラムナグラス サンソー 2016
追)海底熟成ワイン サブリナ ACT3 2019
12.ダーマシーン スワートランド シラー 2020
13.ダーマシーン シダバーグ シラー 2020
14.リチャードカーショウ コンストラクティッド シラー 2014
15.マイルズモソップ サム 2017
16.キアモント フルーフォンティン NV

2.グラハムベック キュヴェクライヴ 2015
南アフリカのMCC(瓶内二次発酵ワイン)の一番有名どころがグラハムベック。
輸入元はみんな大好きモトックスさんです。
キュヴェクライヴは同社のフラグシップ。実売価格5千円台
みんな大好きグラハムベックの上位版ということで、おいしいですよ。やっぱり。
ナッツのような香ばしい要素、一定に感じる塩味。
リンゴや桃のような果実み。酸と香ばしさのバランスが良い。率直に美味しい。
「なんかバランスが良いからシャンパーニュっぽい」と感じるのは私だけ?
5千円台としても秀逸なワインに思えます。
アフリカーさんで買えます。おすすめ。

3.グラハムベック エクステンデッドリーズ エイジングは
グラハムベック社より突如リリースされた
「2009年ヴィンテージ、瓶内熟成135カ月」のワインです。
グラハムベック社の上位版は「キュヴェクライヴ」と思い込んでいただけに
このリリースにはびっくり。南アワインマニアの皆様によって、もうネット上ではその在庫を見かける事はありません。
さて、2009年ヴィンテージということもあってか、泡はかなり穏やか・まろやかになっています。
カラメルのような香ばしさ、りんごのような果実味。
ジワリとくる味わいで、あまり熟成感や官能さは少なめに思います。
「思ったより、優しい味わいだな??」が感想で、ゆっくり飲みたいスパークリングワインの一つ。

7.タンザナイト ブリュット MCC
日本未輸入のワインだそうです。
まだ日本に輸入されてないワインも飲めちゃう。そう、アフリカーならね。
産地は南アフリカのロバートソン。
グラハムベックの拠点もロバートソンですよ。
タンザナイトは、スパークリングワイン専科のワイナリーのようです。
シャルドネ80%、ピノノワール20%
輸入元はまだ決まってないそうです。
味わいと香りは、リンゴっぽい果実味。それと、若干の塩味。
一方で、残糖感ややあり。よって、柔らかいタイプのワインに思えます。
予定単価3、4千円らしいけど、本格的と言うよりはカジュアルなタイプです。

8.ダーマシーン フランシュック セミヨン 2020
個人的にもう少し評価されてもいいんじゃないかと思うのが
このダーマシーンのセミヨン。
元ブーケンハーツクルーフ社で10年以上、醸造責任者を務めたワインメーカーが独立した、というワイナリー。
・ブーケンハーツクルーフ社のセミヨン
・ダーマシーン社のセミヨン
これらはタイプとしては結構違う。
ブーケンハーツクルーフ社のセミヨンは果実味優先、ダーマシーンは樽が効いている。
ということで、このワインはしっかりと樽が効いていて、かつ、セミヨン特有のまろやかな舌触り。
ふっくらとして丸々した、やわらかいスタイルのセミヨンちゃんです。
むずかしさがなくて、ビギナー受けしそうだと思うんだよな。
アメリカのワインが好きな人とかに刺さると思います。おいしい。

10.アルヘイト ラジオラザルス 2014
たぶん、マニア酔狂の銘柄。アルヘイト ラジオラザルス 2014。
南アの中でも超人気の生産者である「アルヘイトヴィンヤーズ」
そのアルヘイトがリリースしている上位キュヴェが
・ラジオラザルス
・マグネティックノース
・ラコリーヌ
の3キュヴェです。しかしながら、この「ラジオラザルス」はひょんなことで終売に。
というのも、このワイン、古木のブドウなのですが、
南アフリカの干ばつで、動物が水分を求めてこのワインを生む木を食べてしまいました。
ゆえに、2017年ヴィンテージ以降は作ることができなくなり終売しています。
アルヘイトの上位キュヴェは樽が抑制的で、
特に「マグネティックノース」「ラジオラザルス」は鉱物的な、ミネラリティの塊みたいな作りのワインであるのが特徴です。
なので、若いヴィンテージを飲むと「石みてえだな、これ」と思うわけですが、このワインは経年でかなりまろやかに。石、ハーブ、スパイス、桃っぽい果実味。
思ったよりも、なめらかなテクスチャになっていて、なんかじんわりくるおいしさのワインにはなってます。派手さは全くと言っていいほどありません。ゆえに、価格(元値)の1万円というのをどうとらえるか。

11.AAバーデンホースト ラムナグラス サンソー 2016
バーデンホーストのイエローラベル(上位キュヴェ)サンソー。
梅やハーブ、スモモ感がしっかり出ていてバラのような花の香り。
個人的にこの類の華やかなサンソーが好き。
問題は余韻がかなり短いということ。ということはやっぱり早飲み向けなのかな。
香りがムンムンとしているときに飲んじゃうのが良いのかもしれない。

追)海底熟成ワイン サブリナ ACT3 2019
amazonでも売り上げ上位に君臨する海底熟成ワインのサブリナ。
海底熟成させたワイン、ということでイロモノに思われがちですが、このワインも実は「グレースヴィンヤード」という南アのワイナリーのものを使用しています。それを日本にそのまま輸入。伊豆沖で7カ月熟成させています。品種はシラーズ。
ギフト向けとして非常に人気のあるワインで、当方の持ち込みです。
口に含むと、タンニンはかなり丸く、コーヒーのような木樽のニュアンス。
割とわかりやすく、正統派な赤と言う感じがします。活躍の場は多い。
気分は間違いなく上がるのでビギナー向けの1本として使えます。
海底で熟成されたワイン - SUBRINA (ラッピング・ギフトボックス付 2019 ACT3) サブリナ 赤 シラー フルボディ 750ml
お値段はリンク先参照。やっぱり見た目にインパクトがあるので汎用性は高い。
個人的には、ワインギフトの
・あげる側がえらべない
・もらった側もわからなくて困惑
・気分がどうも上がらない(シャンパンのぞく)
というお悩みを全部吹き飛ばしてくれてるので、サブリナは大変推したいワインです。

12.ダーマシーン スワートランド シラー 2020
ダーマシーンのスワートランド産のシラーです。
このダーマシーンは産地別のシラーを作っていて
・ステレンボッシュ
・スワートランド
・シダバーグ
の3つのシラーが存在します。
この試飲会で同じく試飲できた「シダバーグシラー」がミネラリティに富んだ、目の詰まった作り。濃縮感が感じられます(閉じ気味)
こちらのスワートランドのシラーは、ナツメグのような香りが強め。果実味もおおらかで、渋みも豊か。
個人的な趣味嗜好を言うと、北ローヌっぽいシラー、かつ「若飲み」が好きです。
あんまり熟成させた獣っぽいシラーよりも、キャンキャンとスミレの花みたいな香りをしている方が好き。
で、ダーマシーンも抜栓がいつだったかは聞いてませんが、この段階で開いていました。個人的にかなり好意的な香り。素敵。
2020年ヴィンテージなのに今飲んでおいしい。
いわゆる「点数は出ないが、今飲んで美味い」タイプのシラーだと思います。
メモに◎をつけていました。実売5千円台ってのを考慮してもおすすめ。
早飲みすれば、北ローヌ買うよりいいかもしれないっすよ。もしかしたら。

14.リチャードカーショウ コンストラクティッド シラー 2014
リチャードカーショウは、南アのエルギンを拠点とした生産者。
作る品種は三種。「シャルドネ」「シラー」「ピノノワール」です。
こちらは、クローン違いのシラーで限定版。
パッと飲んで、今日出てきた試飲会の中で
おそらく「今日イチ」を挙げる人が多いではないでしょうか。
確かフレンチオークでの仕立てだったと思うのですが、
かなりシダーウッドやミントっぽい、イタリアのトスカーナのいいワインっぽい香りがしっかり。
樽の要素はかなり強め。インパクトは抜群。
南アらしいか?と言われると、そう思いませんでした。
「南アっぽくはないし、あんまりシラーで、こういうアプローチをする南アの生産者もいない」
がKOZEの主観。他国産地を思い浮かべそうなシラー。よいです。

15.マイルズモソップ サム 2017
マイルズモソップ社はステレンボッシュを拠点とする生産者。
輸入元は富山のハミングバード社で、同社はほかにデモーゲンゾンなどの著名どころを輸入。
これ、実はティムアトキンMW評99点というバカみたいな点数。
ティムアトキンMWサウスアフリカレポート2020で
ポルセレインベルグシラー2017が100点満点を取ってますが、次点がこのサムで99点。
ゆえに、この「サム」はもっと、ありがたがっていい銘柄です。
日本への輸入は12本か、11本だったと思います。
で、南アでは非常に珍しい「鉛のような球体感」を感じるワイン。
カベソーが主体のはずですが、タンニンは非常にまろやかで、でもギュッと目は詰まっている。
今の段階でそこそこ飲めるのが気になるところですが(過剰な長期熟成はしない?)
南アでも高額帯であればこういうワインができる!という点で◎
メモにももちろん◎をつけていました

16.キアモント フルーフォンティン NV
最後。キアモントのデザートワイン。ステレンボッシュの名門。
以前は年号が入っていたこのデザートワインのフルーフォンティン。
収穫量の問題なのか、いつの間にかNV扱いになってます。
価格の上昇もなく、相変わらず、3千円台としては非常に良いワイン。
もともと「ソーヴィニヨンブランのデザートワイン」という特殊な立ち位置でしたが、
加えて、ソーヴィニヨンブラン&ルーサンヌという組み合わせになっちゃいました。
桃のシロップみたいなテイストが強め。
以前のヴィンテージで感じた「乳酸菌っぽい酸味」は控えめになった気がします。
おおらかでほっこりするワインになってきているように思います。
良かったです。
とりまデザートワインはKOZEはもっと推したい。ピチピチギャルに。

ということで、ざっくり飲んだ感想としては
・ダーマシーンのシラーは全部うまい。早飲みでOKそう。
・カーショウの限定キュヴェは美味かった
・マイルズモソップのサムは想像以上にレベルが高かった
・泡はまぁ、無難にグラハムベックキュヴェクライヴが好き
と言う感じでした。試飲会を開けば、普通にこのうちの1本で目玉が張れるようなものがたくさんある中、大変豪華な会をアフリカーさんありがとうございました。




















