ワイン好きのKOZEが気になったワイン、飲んだワインを紹介します。
ワインを気軽に楽しく飲もう。
味わいのコメントなどは程々にとらえてお読みください。

2019年01月

ドメーヌ・デュ・ポッシブル キ・ア・ビュ・ボワラ VdFをテイスティング

フランスのワインです。
ドメーヌ・デュ・ポッシブル キ・ア・ビュ・ボワラ VdFをテイスティングしました。

ドメーヌ・デュ・ポッシブルは南仏・ルーション地方にあるランサックの町のドメーヌ。
オーナーのルイック・ルール氏はアルザスのブルノ・シュレールで修業。
葡萄畑探しの折に、樹齢100年のカリニャンの畑に一目ぼれし購入するも、カーヴも自宅もないという状況。そこで自然派ワインを作るドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンドのエドワード・ラフィット氏とともにカーヴを購入し、本格的なワインメイクをスタート。

除草剤や殺虫剤は一切使用せず、ボルドー液程度の使用にとどめるナチュラルな栽培を実施。

輸入元はオルヴォーさん
ドメーヌ・デュ・ポッシブル | 株式会社 オルヴォー


ドメーヌ・デュ・ポッシブル キ・ア・ビュ・ボワラ VdFはシラー100%のワイン。
樹齢は25年。畑の標高は420m。位置の区画、片麻岩(へんまがん)。
醸造はマセラシオン・カルボニック12日間、ピジャージュ(攪拌)なし。30日間のアルコール発酵。SO2の添加はなし。熟成はグラスファイバーのタンクで、2月まで熟成。スーティラージュ(樽熟成中の作業の1つで、熟成中、樽の下に生じるカスを取り除く作業のこと)。濾過・清澄せず。瓶詰め前にSO2添加なし。



■ドメーヌ・デュ・ポッシブル キ・ア・ビュ・ボワラ VdF
qui


参考上代3,000円。

香りはユリのような温かい花、ゆでた豆のような香り立ち。
ピーナッツのような香り。やや茎を思わせる青い香り。ラズベリーを思わせる赤系の果実。

ポン菓子のような香りに近い気もします。
全体的に香りは拡散的でソフト。温かい花の香りが主張的。


口に含むとプラムのような果実み。
酸が豊かに感じられ、ビールや麦に近いような苦みを感じます。
ボディ感は中庸。ユリのような花の香りが鼻を抜けていきます。

香りと味わいで穀類のイメージが共通しています。
独特な、いかにも自然派という感じのキャラクターです。


余韻はプラムのような果実、ユリのような温かい花の香り。
ポン菓子っぽい香りが残ります。


さて、ナチュールっぽい感じ。かつ軽い感じ。
あまり重い印象はなく、ユリのような花の香りと相まってなんともふわふわ~っとしたキャラクターです。
ローヌの「パタポン」とかそういう系統のワインのように思います。

コテコテに自然派の傾向の強いワインです。
あんまり動物っぽい毛皮みたいな香りがなかったのでとっつきやすいのかも。
参考になった試飲でした。



ナチュラルワイン キ・ア・ビュ・ボワラ(赤) 2017 ドメーヌ・デュ・ポッシブル


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ウメムラでWA93 フォントディ キャンティ クラシコ 2015を販売中

楽天内のウメムラワインセラーさんでフォントディ社のキャンティ クラシコ 2015を販売中です



フォントディ キャンティ・クラシコ [2015]750ml


トスカーナの名門フォントディ社。
エントリーレンジのキャンティクラシコながらWA93点の高得点を獲得。
お値段も税抜き4千円アンダー。

各書評はウメムラさんのページにてご確認ください。

ご紹介でした。

南アフリカ ガブリエルスクルーフ マグダレーナ 2016をテイスティング

南アフリカのワインです。
ガブリエルスクルーフ マグダレーナ 2016をテイスティングしました。

ガブリエルスクルーフは南アフリカのボットリヴァーを拠点とするワイナリー。
2001年に設立された比較的新しいワイナリーです。

2014年から醸造長に南アの1級生産者であるクリスタルム当主のピーター・アラン・フィンレーソン氏を迎えます。
というのも、ピーター氏がこのガブリエスクルーフのオーナーの娘と結婚し、娘婿としてやってきた、という形になっています。ピーター氏はクリスタルム当主ならびに、ガブリエルスクルーフの醸造長の2足の草鞋、です。

醸造設備は整っているようで、この設備を使い、おなじく南ア1級生産者のソーンドーターズ、ならびに新しい生産者の一人モメント・ワインズはこのガブリエルスクルーフの設備を間借りしています。

ガブリエルスクルーフ自体のラインナップは、上位レンジのランドスケープシリーズと、そしてエントリーレンジが存在します。

本日は上位クラスの白であるマグナレーナ。
実質の当ワイナリーのフラグシップ白。平均樹齢13年のソーヴィニヨンブラン59%(ボットリヴァー産)、平均樹齢30年のセミヨン41%(フランシュック産)のブレンド。土壌は砂岩と粘土質土壌。400Lと500Lの古樽にて10ヶ月間澱とともに寝かせたあと瓶詰め。


■ガブリエルスクルーフ マグダレーナ 2016
mag


香りはグレープフルーツのような苦みを帯びた柑橘の印象が主張的。
青草のようなハーブの香りもありますが、あまりさわやかではなく肉付きが良い印象。
貝出汁のような塩気を帯びた淡泊な香りも感じられます。

逆に白ネギっぽいスパイシーな香りはあまり感じませんね。


口に含むと塩気を帯びた貝出汁のようなうまみある味わい。
グレープフルーツのような苦みを帯びた柑橘のような酸。
ハーブのような清涼な香りが口中に広がります。

味わいの中盤に特にグッと苦みが広がり、香りの印象で感じた肉付きの良いイメージがそのまま広がります。


余韻にかけては貝出汁のような塩気を帯びた淡泊な味わいが残り、また白ネギのようなスパイシーさがようやく追いかけてきます。



さて、ソーヴィニヨンブラン主体ですが、青々しい、もしくは白ネギっぽいスパイシーな感じはどちらかというと後から追いかけてくる印象です。ソーヴィニヨンブラン?なんだけど結構肉厚なタイプって感じでしょうか。ボルドーブレンドを意識しているようですし、経年でもっとまろやかになるのかもしれませんね。

例によって塩気を豊かに感じるうまみのあるタイプのワインです。
ボディ感がしっかりとしていて飲み応えがある。柑橘のような酸は感じるものの、あまりバリバリに酸が効いたわけではなくて基本的にはふっくらした味わいを目指しているのかなと言う気がします。
16年というヴィンテージですから、数年寝かせてみてどうかという気がします。

お料理の邪魔などはしないと思います。参考になった試飲でした。



【南アフリカワイン】【白ワイン】ガブリエルスクルーフ マグダレナ 2016[辛口]


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南アフリカ アタラクシア・セレニティ 2016をテイスティング

南アフリカのワインです。
アタラクシア セレニティ 2016をテイスティングしました。

アタラクシアは南アフリカのウォーカーベイ地区のヘメル=エン=アード・ヴァレー小地区に位置するワイナリー。標高400mの高地に位置します。葡萄畑の面積は47haとのこと。

オーナー兼醸造家はケヴィン・グラント氏。WSETディプロマを1990年に取得。
アプローチはテロワール主義+不干渉主義。
18年度のティムアトキンMWによる南ア格付けは3級。

公式サイトには14にも及ぶ土壌を生かし、12ヘクタールを将来の可能性の為に植樹しているとのこと。
Our vineyards | cultivating ancient soils | Ataraxia Wines

輸入元はマスダ
マスダの南アフリカワイン専門店 アタラクシア


ソーヴィニヨンブラン、シャルドネの白の2種のブレンド。赤はピノノワール。
また、セレニティという赤のブレンドがあり、ヴィンテージにより使用する葡萄品種は変わるようです。直近ではピノノワール、サンソー、ピノタージュという親子ブレンドがリリース。

2016年はピノタージュ50%、ピノノワール25%、サンソー25%


■アタラクシア セレニティ 2016
ata


輸入元定価は3,800円。ティムアトキンMW評92点。

香りはキャラメルを思わせる樽の香り。
キノコを思わせる香り。果実はチェリーやイチゴ。
茎のような青いニュアンス。血液のような香り。

エレガントと言うよりは肉厚でふっくら。
キャラメルやローストしたような香りが感じられる分そのような印象を持つのかもしれません。


味わいはイチゴのような赤系の果実みを感じ、コーヒーやチョコレートのようなローストしたビターな味わいがあります。
酸は強くなく、柔らかな部類。キノコのような香りや茎のような青いニュアンスも感じられます。

ピノノワールっぽさもあるはあるのですが、酸が強くなく苦みも豊か。
よって、たくましく太い印象を受けるワインです。



余韻はキノコのような香りにローストしたような香り。
茎のような青さを感じ、ビターな味わいが残ります。



感じられる要素は多いです。
赤系の果実、ビターな印象、茎の印象など。
ピノノワール、サンソー、ピノタージュの親子ブレンドですが、ピノノワールをイメージして飲むか、ピノタージュをイメージして飲むかでだいぶ印象が変わります。

ピノノワールを想像して入ると、全く違うキャラに思うでしょう。それはピノノワール単一でこのワイナリーもリリースしているのでそっちの役目。過去のセレニティのピノノワールが入ってないブレンドを知っていると「ずいぶんピノノワール寄りになったなぁ」という感じに思うかもしれません。

どこかキノコのような香りが感じられる分「エレガントなピノタージュ」と考えるのが適切くらいのバランスですかね。
もう少し経年を見てみて要素がなじんでくると良いのかなという気がしました。

参考になった試飲でした。


122024897
アタラクシア セレニティ【2016年】【南アフリカワイン】【赤ワイン】Ataraxia Serenity



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フィッチでJS100 クロ・アパルタ 2015を販売中

楽天内のワインショップフィッチさんで、チリのカーサ ラポストール社が手掛けるクロ アパルタ 2015を販売しています。


[2015] クロ・アパルタ (ラポストール/チリ) Clos Apalta (Lapostolle/Chile)

フランスのオレンジリキュール「グラン・マルニエ」を手掛けるマルニエ・ラポストール家が所有し、コンサルはミシェル・ロラン。
クロ・アパルタはラポストール社のフラグシップ。ビオディナミ認証を経た畑より生み出されます。

ジェームスサックリング100点。

同じくジェームスサックリング100点評のアルマヴィーヴァ 2015が現状1.5万円前後前後の相場である事を考えると、こちらのクロ・アパルタ 2015はややお値打ちに感じます。
ご紹介でした。



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