ワイン好きのKOZEが気になったワイン、飲んだワインを紹介します。
ワインを気軽に楽しく飲もう。
味わいのコメントなどは程々にとらえてお読みください。

2018年11月

南アフリカ アルヘイト カルトロジー 2017を再度テイスティング

南アフリカのワインです。
アルヘイトヴィンヤーズ カルトロジー2017を再度テイスティングしました。

先般記事にしましたが、別の機会でのテイスティングです。

アルヘイト・ヴィンヤーズは南アフリカのウォーカーベイ・ヘルマナス地区に位置するワイナリー。

オーナー兼醸造家のクリス・アルヘイト氏とスーザン氏による夫妻により、2010年設立・2011年をファーストヴィンテージとします。自身の畑を持たず、ブドウをそれぞれ仕入れるというスタイル。
ブドウの供給は南アフリカ各地から行っており、その主たるは南アフリカの古樹齢の木から生まれる葡萄です。ステレンボッシュ、スワートランド、フランシュックなど多岐にわたります。

ティムアトキンMW評による「南アフリカワイナリー格付け」では登場以来最高位の「1級」を獲得し続けています。近年はさらに評価を増しており、クリス自体は30台半ばという若い年齢でありながらも、南アフリカを代表する生産者として見られています。

アルヘイト・カルトロジーは同社の代表レンジ。2017年はシュナンブラン88%、セミヨン12%。


■アルヘイト カルトロジー 2017
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ティムアトキンMW評94点。

香りはりんごやカリンを思わせる果実味が主体。ややミルキーな香り立ち。
樽を感じさせるスモーキーな印象を感じます。
革製品や毛皮のような苦みや複雑みもわずかに感じますが、リンゴのような酸を想起する香りが軸にあり総じてスマートな印象が感じられます。


味わいはりんごのような果実味、ライムのような柑橘。
ハチミツ、もしくはピーチネクターのような豊かな甘さとグレープフルーツのような苦みが混在しています。
アルコール感からくるであろう口の中にシュワシュワとしたクリスプ感があります。
樽の要素もわずかに感じますが、しつこくはなく、エレガントな印象があります。

余韻はりんごのような酸を豊かに感じます。


南アの生産者の多くが、うまみや酸の輪郭を大事にする傾向が強くなってるように思います。
一方で、ボリュームや余韻にガツーンと押し寄せるような世界観は抑えているのが近年の傾向。
某MWに「余韻にグッと広がりがあるワインとそうでないものの違いは?」と過去に聞いたことがありますが、その時は「あくまでも個人的な意見だが、全体のハーモニーからくるものだと思う」と教えてもらった記憶があります。

そう考えると、向いている位置が他国のものと南アのトレンドは少し違うような気がします。
他国のすごいものはグワンとドラマチックに展開する分厚さ。南アの上位生産者はじわっとくる侘び寂び的なもの。
ともあれ、このカルトロジーについては年々エレガントな路線になっていると思います。参考になった試飲でした。


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アルヘイト カルトロジー Alheit Cartology 2017 【南アフリカワイン】【白ワイン】


ヴィンテージが移行しているのはアフリカーさんなど。


南アフリカワイン通販のアフリカー


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ジュリエット・アマ クローズ・エルミタージュ 2014をテイスティング

フランスのワインです。ジュリエット・アマ クローズ・エルミタージュをテイスティングしました。
ジュリエット・アマはニュイ・サンジョルジュを本拠地とするジャン・リュック&ポール・エージェルテが所有するネゴシアン。クローズ・エルミタージュ、サンジョゼフ、コート・デュ・ローヌの栽培家と契約しローヌ地方では3アペラシオンのみの生産を行っています。

クローズ・エルミタージュは土壌は石灰岩質。ブドウの栽培はリュット・レゾネ(減農薬栽培)で行われ、浸漬は短く、発酵は3週間。マロラクティック発酵後、650hlのバットにて、コラージュなしで12か月間 熟成。軽くフィルターにかけられた後最低4か月間寝かされて出荷。
輸入元は株式会社ヴァンクロスさん。詳細もそちらから引用しています。
参考:Juliette Amat - ジュリエット アマ | Vin X Co.,Ltd. | 株式会社ヴァンクロス


■ジュリエット・アマ クローズ・エルミタージュ 2014
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香りは率直にシラーを想起させる香り。
紫色のスミレを思わせる花、毛皮やムスクのような動物的なニュアンス。
コショウのようなスパイス感。茎を思わせるグリーンな印象。

端正なイメージが香りからも感じられ、率直に北部ローヌのエレガントなスタイルのワインだと感じます。


味わいはプラムのような果実感を感じ、次いで紫の花、茎のような緑色の香りの印象が口中に広がります。
ボディはやや軽めで中庸。緑色の茎のような印象と相まって、スマートな印象を感じます
毛皮やムスクのような動物的な印象も鼻に抜ける香りで同時に感じます。


余韻は紫色の花、ムスクのような印象を感じます。


少し果実みの凝縮感とか、しっかりした感じが乏しいようにも思います。
重心が少し上の方にあるというか・・・。とはいえきれいな、中庸な感じのシラーだと思います。

価格対比で見ると悪くないと感じました。参考になった試飲でした。


クローズ・エルミタージュ 2013 | CROZES HERMITAGE 2013 - wineplat

大手ネット通販では売ってる感じではなさそうでした。


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金沢マル源酒店でルーミエ レザムルーズ 2016を含むセットを販売

楽天内の金沢マル源酒店さんで、本日21時よりG.ルーミエ レザムルーズ 2016を含むセットを販売します


レザムール16年7本セット・シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ ”レ・ザムルーズ”[2016]/ジョルジュ・ル−ミエ

・G.ルーミエ シャンボールミュジニー レザムルーズ 2016
・マルキダンジュヴィュ ポマール1erコンブドゥシュ[2016]
・マルキダンジュヴィュ ヴォルネィ1erフルミエ[2016]
・メオ・カミュゼF&S シャンボールンミュジニープルミエクリュ[2016]
・アンリ・グージュ ニュイサンジョルジュ・1erクロデポレサンジョルジュ[2016]
・アンリ・グージュ ニュイサンジョルジュ・ブラン・1erラペリエール[2016]
・ドメーヌ・メオ・カミュゼ コルトン・GCクロロニェ[2016]

各ワインの輸入元はその状態にきわめて高い評価のあるフィネスさん。

本日21時から販売開始。ご紹介でした。


南アフリカ テスタロンガ ベビー・バンディート フォロー・ユア・ドリーム 2017をテイスティング

南アフリカのワインです。
テスタロンガ ベビー・バンディート フォロー・ユア・ドリーム 2017をテイスティングしました。

テスタロンガは南アフリカワイン・スワートランド地区の生産者。
南アフリカワインとしては自然派の新鋭。クレイグ・ホーキンスという若手醸造家のオウンレーベル。
スワートランドのラムズフック(ラマーシュック、とも)というワイナリーからの独立。

テスタロンガとしての所有面積は11ヘクタール。初ヴィンテージは2008年でシュナンブランからスタート。
葡萄は他所の農場からの買い付けも含みます。銘柄は比較的変動的なワイナリーの一つで、ちょいちょい実験的なものを投入しているような気がします。原則無添加の使用はなし。ヴィンテージにより少量のSO2の添加、もしくはそれすらも排除していると言うことで、いわゆる「自然派」としての分かりやすいポジションにあります。

そもそもスワートランドは新しい生産者が多いことと、自然派として分かりやすいポジションにあることから、しばしば「南アの自然派を代表とするワイナリー」的な紹介で扱われることが多い所です。

なお、ティムアトキンMWによるサウスアフリカレポートにはその名を連ねていません(ラムズフックは載ってます)

テスタロンガ ベビー・バンディート フォロー・ユア・ドリーム 2017はパールドバーグ、標高220m、花崗岩土壌にあるブッシュヴァインのカリニャン100%。植樹は2001年。
手摘み収穫後、全房で破砕し3日間タンクで発酵しプレス。3500Lの樽に移し、開放樽で8日間発酵。温度コントロールなどは行わない。その後3000Lの樽に移し熟成。MLF100%。無添加、無清涼、無濾過。


このワインは東京都渋谷区のウィルトスさんの南アワイン試飲会で飲みました。
自然派に強いワインショップ。今後の試飲会情報はフェイスブックページの確認が確実です。
⇒神宮前 Virtus ウィルトスワイン Facebookページ




■テスタロンガ ベビー・バンディート フォロー・ユア・ドリーム 2017

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定価は2,800円。

香りはサクランボや梅を思わせるような赤系の果実と酸を感じます。
よくピノノワールで感じる「梅っぽいピノ」に近い香り立ちだとお澪ます。
毛皮のような動物的な香りも感じます。無清涼無濾過ということもあってか、色は濁りを感じる濃い色調です。


味わいは梅のような酸を感じます。苺のような果実味があります。
毛皮のような動物的な香りやナッツのような香ばしい香りが鼻を抜けます。
毛皮、ナッツのような香りから自然派的な、官能的な印象を持つワインです。
タンニンは柔らかいものの、どこか硬質的なミネラル感があります。

花崗岩質はミネラリティなワインがしばしばあるように思いますが、このワインも舌触りは柔らかいのですが、どこか引き締まった印象があるので不思議なものです。


余韻には梅のような酸や、毛皮のような動物的な香りが抜けていきます。


さて、「梅っぽいピノ」のような、と書きましたが、酸も豊かで動物的な香りもあって、いかにも自然派的な赤です。
ロワールの自然派、たとえばパタポンみたいな系統がお好きならば刺さりそう。官能的な(野性的な)香りが主張的です。
タンニンが残らないのはこのシリーズの共通点なので、早めに飲むのがいいんですかね。

参考になった試飲でした。


このワインを飲んだウィルトスさんの情報は以下。

株式会社ウィルトス VIRTUS Co.Ltd
http://www.virtus-wine.com/jingumae
150-0001 東京都渋谷区神宮前2-11-19 1F
TEL: 03-4405-8537
FAX: 03-5539-4794
E-MAIL: contact@virtus-wine.com


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グランポレール スタンダードシリーズ ドライ甲州 2017をテイスティング

日本のワインです。
グランポレール スタンダードシリーズ ドライ甲州 2017をテイスティングしました。

日本の大手酒販社であるサッポロ社が手掛けるシリーズです。
ブランドネームはグラン(偉大な)+ポレール(北極星)という意味。

フラグシップは長野県安曇野および北海道余市の自社畑シングルヴィンヤードシリーズ。
その下にはプレミアムシリーズとスタンダードシリーズとして北海道、長野、山梨、岡山など各地からの葡萄を用いたシリーズが存在します。

本日はスタンダードシリーズの甲州。山梨の甲州を使用。


■グランポレール スタンダードシリーズ ドライ甲州 2017
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上代1,800円。

香りはレモンやゆずなどの和柑橘を思わせる柑橘類の香り立ち。
石のような硬質的な印象、またわずかにお米のような風合いがあるように感じます。

味わいはレモンに近い酸、グレープフルーツのような苦み。
白い花のイメージが鼻を抜け、また青草のような清涼な印象。
やはり同様にお米のような甘みが感じられるように思います。
石のような硬質的な印象も同様にあり、ノンオークと思われますがすっきりとした味わいです。


余韻にはキレが感じられ、レモンのような酸やグレープフルーツ的な苦みが感じられます。


さて、飲みやすくてすっきり。ということで、樽感がドーンとか、ボディ感がドーンとかそういう雰囲気ではありません。
役割としては、なんでしょうノンオークの同価格帯のシャブリに近い感じなのでしょうか…。
和食とか、鍋とか、そういうお食事に邪魔しないワインかと思います。
ゆず大根の漬物とかも合いそうな感じですかねぇ。お料理のお供に。参考になった試飲でした。


サッポロ グランポレール 甲州辛口 750ml※12本まで1個口で発送可能



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