南アフリカのワインです。
アルヘイトヴィンヤーズ カルトロジー2017を再度テイスティングしました。
先般記事にしましたが、別の機会でのテイスティングです。
アルヘイト・ヴィンヤーズは南アフリカのウォーカーベイ・ヘルマナス地区に位置するワイナリー。
オーナー兼醸造家のクリス・アルヘイト氏とスーザン氏による夫妻により、2010年設立・2011年をファーストヴィンテージとします。自身の畑を持たず、ブドウをそれぞれ仕入れるというスタイル。
ブドウの供給は南アフリカ各地から行っており、その主たるは南アフリカの古樹齢の木から生まれる葡萄です。ステレンボッシュ、スワートランド、フランシュックなど多岐にわたります。
ティムアトキンMW評による「南アフリカワイナリー格付け」では登場以来最高位の「1級」を獲得し続けています。近年はさらに評価を増しており、クリス自体は30台半ばという若い年齢でありながらも、南アフリカを代表する生産者として見られています。
アルヘイト・カルトロジーは同社の代表レンジ。2017年はシュナンブラン88%、セミヨン12%。
■アルヘイト カルトロジー 2017
ティムアトキンMW評94点。
香りはりんごやカリンを思わせる果実味が主体。ややミルキーな香り立ち。
樽を感じさせるスモーキーな印象を感じます。
革製品や毛皮のような苦みや複雑みもわずかに感じますが、リンゴのような酸を想起する香りが軸にあり総じてスマートな印象が感じられます。
味わいはりんごのような果実味、ライムのような柑橘。
ハチミツ、もしくはピーチネクターのような豊かな甘さとグレープフルーツのような苦みが混在しています。
アルコール感からくるであろう口の中にシュワシュワとしたクリスプ感があります。
樽の要素もわずかに感じますが、しつこくはなく、エレガントな印象があります。
余韻はりんごのような酸を豊かに感じます。
南アの生産者の多くが、うまみや酸の輪郭を大事にする傾向が強くなってるように思います。
一方で、ボリュームや余韻にガツーンと押し寄せるような世界観は抑えているのが近年の傾向。
某MWに「余韻にグッと広がりがあるワインとそうでないものの違いは?」と過去に聞いたことがありますが、その時は「あくまでも個人的な意見だが、全体のハーモニーからくるものだと思う」と教えてもらった記憶があります。
そう考えると、向いている位置が他国のものと南アのトレンドは少し違うような気がします。
他国のすごいものはグワンとドラマチックに展開する分厚さ。南アの上位生産者はじわっとくる侘び寂び的なもの。
ともあれ、このカルトロジーについては年々エレガントな路線になっていると思います。参考になった試飲でした。
アルヘイト カルトロジー Alheit Cartology 2017 【南アフリカワイン】【白ワイン】
ヴィンテージが移行しているのはアフリカーさんなど。
南アフリカワイン通販のアフリカー
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アルヘイトヴィンヤーズ カルトロジー2017を再度テイスティングしました。
先般記事にしましたが、別の機会でのテイスティングです。
アルヘイト・ヴィンヤーズは南アフリカのウォーカーベイ・ヘルマナス地区に位置するワイナリー。
オーナー兼醸造家のクリス・アルヘイト氏とスーザン氏による夫妻により、2010年設立・2011年をファーストヴィンテージとします。自身の畑を持たず、ブドウをそれぞれ仕入れるというスタイル。
ブドウの供給は南アフリカ各地から行っており、その主たるは南アフリカの古樹齢の木から生まれる葡萄です。ステレンボッシュ、スワートランド、フランシュックなど多岐にわたります。
ティムアトキンMW評による「南アフリカワイナリー格付け」では登場以来最高位の「1級」を獲得し続けています。近年はさらに評価を増しており、クリス自体は30台半ばという若い年齢でありながらも、南アフリカを代表する生産者として見られています。
アルヘイト・カルトロジーは同社の代表レンジ。2017年はシュナンブラン88%、セミヨン12%。
■アルヘイト カルトロジー 2017
ティムアトキンMW評94点。
香りはりんごやカリンを思わせる果実味が主体。ややミルキーな香り立ち。
樽を感じさせるスモーキーな印象を感じます。
革製品や毛皮のような苦みや複雑みもわずかに感じますが、リンゴのような酸を想起する香りが軸にあり総じてスマートな印象が感じられます。
味わいはりんごのような果実味、ライムのような柑橘。
ハチミツ、もしくはピーチネクターのような豊かな甘さとグレープフルーツのような苦みが混在しています。
アルコール感からくるであろう口の中にシュワシュワとしたクリスプ感があります。
樽の要素もわずかに感じますが、しつこくはなく、エレガントな印象があります。
余韻はりんごのような酸を豊かに感じます。
南アの生産者の多くが、うまみや酸の輪郭を大事にする傾向が強くなってるように思います。
一方で、ボリュームや余韻にガツーンと押し寄せるような世界観は抑えているのが近年の傾向。
某MWに「余韻にグッと広がりがあるワインとそうでないものの違いは?」と過去に聞いたことがありますが、その時は「あくまでも個人的な意見だが、全体のハーモニーからくるものだと思う」と教えてもらった記憶があります。
そう考えると、向いている位置が他国のものと南アのトレンドは少し違うような気がします。
他国のすごいものはグワンとドラマチックに展開する分厚さ。南アの上位生産者はじわっとくる侘び寂び的なもの。
ともあれ、このカルトロジーについては年々エレガントな路線になっていると思います。参考になった試飲でした。
アルヘイト カルトロジー Alheit Cartology 2017 【南アフリカワイン】【白ワイン】
ヴィンテージが移行しているのはアフリカーさんなど。
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