ワイン好きのKOZEが気になったワイン、飲んだワインを紹介します。
ワインを気軽に楽しく飲もう。
味わいのコメントなどは程々にとらえてお読みください。

2018年04月

南アフリカ ライナカ リザーヴ・ホワイト 2016をテイスティング

南アフリカのワインです。ライナカ リザーヴ・ホワイト 2016をテイスティングしました。
ライナカ(ライネカ/ライネケ)は南アフリカのステレンボッシュを拠点とするワイナリー。

オーナーはヨハン・ライネケ氏。
自身のワインは1998年からリリースを開始したとのことで、まだ20年経っていないワイナリーです。
ワイナリー創設からビオディナミを実践し、南アフリカではビオディナミの認定を受けた先駆者的なワイナリーとして位置づけられています。ゆえに自然派的な位置づけでもあり、南アの自然派、と言えば筆頭に挙がってくるのがこのライネケです。

総面積は37ヘクタールほど。うち農場などを含め、ブドウの畑は30ヘクタール。
機械の導入を極力排除しているようです。

ワイナリーの公式を見ると、リザーヴが上位レンジのほか、
ビオディナミック、コーナーストーン、オーガニック、と分かれています。


今回はその上位レンジのリザーヴホワイト。ソーヴィニヨンブラン種。
厳選した葡萄のみを使用し、全房でプレス。300Lのフレンチオークで天然酵母にて発酵。
12カ月熟成の後、ステンレスタンクに移し更に4カ月の熟成。



■ライナカ リザーヴ・ホワイト 2016
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6-7月の輸入予定。輸入元定価は4,200円を予定。

香り立ちは強い革製品を思わせるタイトな香り立ちがあります。
果実はリンゴのような酸を帯びた印象、また白い花のような香り立ちも感じられます。

バニラのような樽の要素、ナッティーな要素があります。


味わいはリンゴのような果実みがあり、シトラスのような酸やハーヴィーなさわやかな要素があります。
また、革製品のような苦みを感じます。
軸にシャープなさわやかさがあり、一見してソーヴィニヨンブランっぽい要素が感じられます。

余韻はグレープフルーツのような苦み、またシトラスのような柑橘の要素が感じられます。



さて、南アフリカのソーヴィニヨンブランというと、ケープポイントやゴーストコーナーなど、
基本的には杏やピーチのようなイメージも持たせた肉厚なブレンドが多くあります。

こちらのライナカについては、リンゴのような酸がありつつも、革製品のような印象をがっしりと感じます。
ゆえに、プレッシャーのようなものを豊かに感る造りになっていると思います。

価格帯の4千円台という部分は、相応というか
全体に感じる「本格感」ゆえに納得感のあるものになっています。

ヴィンテージとしては若いはずですので、今後の熟成にも期待が持てそうでした。参考になった試飲でした。



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あとりえでスクリーミングイーグル セカンドフライト 2013を販売中

楽天内のカリフォルニアワインあとりえさんで、カリフォルニアナパのスクリーミングイーグル セカンドフライト 2013を販売中です


●正規蔵出品 《スクリーミング・イーグル》 “セカンドフライト” ナパヴァレー [2013] Screaming Eagle Cabernet Sauvignon SECOND FLIGHT Napa Valley 750ml [ナパバレーカベルネソーヴィニヨン カルトワイン カリフォルニア赤ワイン]

カリフォルニアナパのカルトとしておなじみの「スクリーミングイーグル」
そのセカンドレンジ、という位置づけでありますが、生産本数がファーストよりも少ないためレア度は上、などと言われているワインです。

あとりえさんの販売は国内正規蔵出し表記あり。
お値段もかなりのものですが、お探しの方に。ご紹介でした。


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南アフリカ ワーウィック カベルネフラン 2014をテイスティング

南アフリカのワインです。
ワーウィック カベルネフラン 2014をテイスティングしました。

ワーウィックは南アフリカステレンボッシュに位置するワイナリー。
1964年という南アフリカの中では設立からの年数がしっかりとあるワイナリーです。
ラトクリフ家族による家族経営で、特に一家のノーマ夫人の功績が強く、それをたたえて、いくつかのワインには「~レディ」と名付けられています。
参考までに、ホワイトレディ、ファーストレディ、ピンクレディ、ブラックレディなどなど色々あるようです。

ラベルの中心にはキリスト教の杯が用いられてます。
これは両側から飲める杯ということで、不可能を可能にする、という意味で用いられているようです。


ワーウィック・カベルネフランはカベルネフラン単一のワイン。このカベルネフランが実質のフラグシップ。
1995年に植樹、225Lのフレンチオークで27カ月の熟成。新樽比率は30%とのこと。

南アの権威あるワインガイドプラッターズガイドでは2008、2009、2010、2011、2013と星5つ評価であり、品質は安定的に評価されているようです。14年は少し評価を落として、プラッターズガイド星4.5(100点式では93点)、またティムアトキンMW評95点です。


■ワーウィック カベルネフラン 2014
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輸入元定価は4,200円。


香りはラズベリーを思わせる赤系の果実み
ごぼうのような土を思わせるアーシーな香り立ち。

樽を想起させるミルキーな要素、またローストしたような木質的なイメージがあります。
鉛筆の芯のような香り立ちが気品を持たせています。

香りのイメージはシックでスマート。エレガントな印象があります。


味わいは、カシスやラズベリーのような果実み。
紫の果実みのボディ感のほかに、赤系の酸を帯びた果実みが感じられます。

やや緑黄色野菜のような(ピーマンのような)グリーンな印象があります。
鉛筆のような芯を思わせる硬質的な印象や、木質的な香りが鼻を抜けていきます。

ボディ感は中庸で、エレガントな印象があります。


余韻にも木質的な印象、カシスのような果実みが残ります。


非常に良くまとまった、品のある1本だと思います。
対抗馬としては、同じくマスダ社が仕入れるキアモントのリザーヴでしょうか・・・。
パンチのある、複雑みがあるタイプでいえばキアモントリザーヴ。
スマートでエレガントなタイプで言えばワーウィックという立ち位置だと思います。
ともに4千円台のワインですがコスパが良い印象は共通しています。

若干、まだ青さが目立つような気がします。
もう少し寝かせてからだともっと良い印象になるのかないう気がしました。
コスパの良さが確認できたのは収穫でした。変わらず良い印象の1本でした。



ワーウィック カベルネフラン [2014]赤ワイン 南アフリカ


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酒のあおい本店でレ・カイユ・デュ・パラディ 2013が入荷

楽天内の酒のあおい本店さんでフランス・ローヌのキュヴェ・デ・ゼトゥルノーよりレ・カイユ・デュ・パラディ2013が入荷しています。


レ・カイユ・デュ・パラディ(クロード・クルトワ)ラシーヌ2013赤ワイン・フランスVdF Racines[2013]"Les Cailloux du Paradis(Claude Courtois)【ロワール】


コッテコテの自然派ワイナリーという認識でおります。
生産者はクロード&クロディーヌ・クルトワ親子。

こちらも自然派ワインの一つであり、AOC認可を得られない独特の作りであることから
ヴァン・ドゥ・フランスの名称で売り出しているという経歴のあるワイン。

品種はガメイ100%です。3年くらい前に2010を試飲して好みだったので気になっています。
レ・カイユ・デュ・パラディ キュヴェ・デ・ゼトゥルノー 2010をテイスティング


自然派ワインファンの方に。ご紹介でした。

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南アフリカ カノンコップ ピノタージュ 2015をテイスティング

南アフリカのワインです。カノンコップ・ピノタージュ 2015をテイスティングしました

カノンコップは1968年設立のワイナリー。4代にわたる家族経営のワイナリーで、敷地面積は125ha、ブドウの栽培面積は100haに及びます。
「カノンコップ」というワイナリー名はケープ湾に入港することを知らせる大砲の意のようで、17世紀ごろに用いられていました。ワイナリーのラベルにも大砲の絵が記載されています。

特にピノタージュの老舗として知られており、植樹面積は全体の50%がピノタージュで構成され、次いでカベルネソーヴィニョン35%と続きます。最高級キュヴェには「ブラックレーベルピノタージュ」が君臨します。これは生産量が3,500本と少量であり価格も3万円クラス。


ティムアトキンの南アフリカ格付けについては「第1級」に君臨します。
参考程度に、格付け開始の2013年~2017年まで「第1級」を維持しているのは、
アルヘイト(ラフィネ輸入)、ケープポイント(BB&R輸入)、ポールクルーバー(マスダ輸入)、サディファミリー(ワイナリー和泉屋輸入)、カノンコップ(マスダ輸入)の4社のみです。



カノンコップピノタージュ2015は輸入元資料によると樹齢62年のブッシュヴァイン(株仕立て)。収穫量は32.5hL。発酵後、225Lのフレンチオークで16か月熟成。新樽比率は75%。


■カノンコップ ピノタージュ 2015
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輸入元定価は5,200円を予定。
ヴィンテージが14年から15年にかわりました。
プラッターズガイド星4.5つ。ティムアトキンMW評94点。


香りは鉛筆の芯や木質的な香り、鉄のような硬質的なイメージ。
カシスのような果実み、バニラのような樽の香り立ちなど。

鉛筆や鉄のようなイメージが相まって全体的に気品のある香りのイメージになっています。


味わいはコショウのようなスパイシーさを感じ、
カシスのような果実み、ラズベリーのような赤系の果実。
重心はやや低い位置にあります。

革製品のようなビターさ、わずかな塩気など。

バランスは中庸なイメージを持たせます。香りの鼻抜けがしっかりと感じられ、味わいの中庸さと相まってエレガントです。


余韻にはコショウのようなスパイシーさ、バニラのような樽香、ラズベリーのような赤系の果実み。
また、じわりとカスタードプリンのような甘露な要素があります。
それぞれが高らかに混じり合っています。



・・・こんなに良かったっけ・・・??

というのが率直な感想です。この日も試飲会の後半ということもあり、ワインそのものが開いていたというだけかもしれませんが、非常に良い印象を持ちました
15年というビッグヴィンテージという話なのでしょうか。非常にエレガントなピノタージュです。

カノンコップは早飲みすべきでない(特にエステート以上のクラス)ワイナリーであることはよくわかるのですが、上下の振れ幅が大きいですね。飲むたびに感想が変わります。

この日の試飲ではこの15年ピノタージュは非常に良い印象でした。
たまたまだったのか、常時こんな感じなのか、試飲だと推し量れませんね。勉強になった試飲でした。


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