南アフリカのワインです。
リチャード・カーショウ・ワインズ シラー 2013を飲みました。
昨日ピノノワールをやりましたが改めて。
リチャード・カーショウワインは2012年設立の新興ワイナリー。
自らがMW(マスター・オブ・ワイン)の称号を持つリチャード・カーショウMWによるワイナリー。
氏はイギリス出身であり、ディプロマおよびMWの称号を持っています。
1999に南アフリカに到着し、2009年まではMulderbosch Vineyardsという所と、Kanu Winesのワインメーカーを行っていたようです。
土質調査の末、南アフリカのエルギンを選定。生産はシャルドネ、シラー、ピノノワール。
ティムアトキンMWによる南アフリカワイン格付けは第二級。着実にその実力が世に知られている生産者です。
テイストは南アフリカ随一の冷涼地区であるエルギンらしい、シャープでエレガントなワインメイクです。
過去シャルドネを飲んでいますが、個人的に5千円台で買えるシャルドネの中では頭一つ抜けている素晴らしいワインだと感じています。
現状、シャルドネがメインレンジでそこそこ市場でも見ることが出来ます。シラーについては今回記事にする2013年は数がやたら少なく、某店の限定販売を運良くゲット。現在は14年ヴィンテージが入ってきており、それはいくつかの店舗で現在も販売しています。
あくまでも13ヴィンテージですので参考程度にお願いします。
■リチャード・カーショウ・ワインズ シラー 2013

参考までに14年(現行)ヴィンテージは5,650円(税抜)
ティムアトキンMW評は91点。
香りはキャラメルやベルトのような革製品を思わせるややビターのような香り立ち。
鉄や血液のような堅牢さ。
コショウのようなスパイス、プラムのような果皮が厚いような紫系の果実、モカやチョコレート。
烏龍茶のような茶しぶのような印象のほか、やや塩気を帯びた香りもあります。
とくに抜栓初日は少し置いておくと、キノコっぽい香り立ちに、キャラメルマキアート的なモカやキャラメルの香りが前に出てきます。
ジャミーな印象というよりは、スレンダーで抑制されたような印象があります。
ピノノワールと合わせて飲んだと言うのもあるのですが、キノコっぽい香り立ちが共通点を感じます。
味わいは口に含むと思った以上に明るく、ライトなキャラクターだと思います。
ベルトのような皮製品の要素に、紅茶のようなイメージが湧きます。また若干の塩気の要素と相まって、旨味のような要素も感じます。
軽やかではあるのですが、(濃いのではなく)ビターさと渋みが決まっており引き締まった印象があります。
ややアフターにラズベリーなどの赤系果実やグリーンさも感じ取れます。
スパイス感はしっかりとあるので、シラーと言われればそうだね、という形になるのですが、ジャミーでも華やかでもない、仏のシラーとも違う…。
果実み寄りではなく、軽やかで削ぎ落された、それでいてビターな印象がある不思議なキャラクターなように感じます。
余韻はビターな印象、革製品や紅茶のようなイメージが残ります。
さて、ややキャラクターとしては独特な印象です。
前述の通り、抑制された・もしくはミュートしたような味わいのワインです。
コートロティとかそういう感じでもなく、当然ジャミーな路線でも、自然派とも異なります。
印象的だったのは、なんとなくキノコや紅茶用の香りがしたので「(カーショウの)ピノノワールと共通項がある…」と感じてしまった点でしょうか。
率直に言えば美味い(上手い)のですが、難しいのは、飲み手がシラーという品種をどう見るかでしょうか。
個人的なイメージだとシラー(ズ)自体にパワフルさ、華やかさ、豪華、トリッキーなど、ゴリゴリ押してくる感じのものが好きなので、「抑制されたシラー」という所に若干不意打ちをくらった感はあります。
冷涼な産地のシラーという前提を持って楽しみたい所です。
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リチャード・カーショウ・ワインズ シラー 2013を飲みました。
昨日ピノノワールをやりましたが改めて。
リチャード・カーショウワインは2012年設立の新興ワイナリー。
自らがMW(マスター・オブ・ワイン)の称号を持つリチャード・カーショウMWによるワイナリー。
氏はイギリス出身であり、ディプロマおよびMWの称号を持っています。
1999に南アフリカに到着し、2009年まではMulderbosch Vineyardsという所と、Kanu Winesのワインメーカーを行っていたようです。
土質調査の末、南アフリカのエルギンを選定。生産はシャルドネ、シラー、ピノノワール。
ティムアトキンMWによる南アフリカワイン格付けは第二級。着実にその実力が世に知られている生産者です。
テイストは南アフリカ随一の冷涼地区であるエルギンらしい、シャープでエレガントなワインメイクです。
過去シャルドネを飲んでいますが、個人的に5千円台で買えるシャルドネの中では頭一つ抜けている素晴らしいワインだと感じています。
現状、シャルドネがメインレンジでそこそこ市場でも見ることが出来ます。シラーについては今回記事にする2013年は数がやたら少なく、某店の限定販売を運良くゲット。現在は14年ヴィンテージが入ってきており、それはいくつかの店舗で現在も販売しています。
あくまでも13ヴィンテージですので参考程度にお願いします。
■リチャード・カーショウ・ワインズ シラー 2013

参考までに14年(現行)ヴィンテージは5,650円(税抜)
ティムアトキンMW評は91点。
香りはキャラメルやベルトのような革製品を思わせるややビターのような香り立ち。
鉄や血液のような堅牢さ。
コショウのようなスパイス、プラムのような果皮が厚いような紫系の果実、モカやチョコレート。
烏龍茶のような茶しぶのような印象のほか、やや塩気を帯びた香りもあります。
とくに抜栓初日は少し置いておくと、キノコっぽい香り立ちに、キャラメルマキアート的なモカやキャラメルの香りが前に出てきます。
ジャミーな印象というよりは、スレンダーで抑制されたような印象があります。
ピノノワールと合わせて飲んだと言うのもあるのですが、キノコっぽい香り立ちが共通点を感じます。
味わいは口に含むと思った以上に明るく、ライトなキャラクターだと思います。
ベルトのような皮製品の要素に、紅茶のようなイメージが湧きます。また若干の塩気の要素と相まって、旨味のような要素も感じます。
軽やかではあるのですが、(濃いのではなく)ビターさと渋みが決まっており引き締まった印象があります。
ややアフターにラズベリーなどの赤系果実やグリーンさも感じ取れます。
スパイス感はしっかりとあるので、シラーと言われればそうだね、という形になるのですが、ジャミーでも華やかでもない、仏のシラーとも違う…。
果実み寄りではなく、軽やかで削ぎ落された、それでいてビターな印象がある不思議なキャラクターなように感じます。
余韻はビターな印象、革製品や紅茶のようなイメージが残ります。
さて、ややキャラクターとしては独特な印象です。
前述の通り、抑制された・もしくはミュートしたような味わいのワインです。
コートロティとかそういう感じでもなく、当然ジャミーな路線でも、自然派とも異なります。
印象的だったのは、なんとなくキノコや紅茶用の香りがしたので「(カーショウの)ピノノワールと共通項がある…」と感じてしまった点でしょうか。
率直に言えば美味い(上手い)のですが、難しいのは、飲み手がシラーという品種をどう見るかでしょうか。
個人的なイメージだとシラー(ズ)自体にパワフルさ、華やかさ、豪華、トリッキーなど、ゴリゴリ押してくる感じのものが好きなので、「抑制されたシラー」という所に若干不意打ちをくらった感はあります。
冷涼な産地のシラーという前提を持って楽しみたい所です。
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