南アフリカのワインです。
デイヴィッド&ナディア アリスタルゴス 2016をテイスティングしました。
場所は輸入元マスダ社の業者向け試飲会です。
過去記事:南アフリカワイン マスダ社の試飲会(業者向け)に行ってきました
デイヴィッド&ナディアは南アフリカの北部スワートランドを拠点とする生産者。
スワートランド・インデペンデント・プロデューサーズ(スワートランドの独立生産者の意)というグループに加盟しています。このグループにはスワートランドの名だたる生産者がその名を連ねており、イーベン・サディ、マリヌー、AAバデンホーストなども加盟しています。
数ある若手生産者の中でも、デイヴィッド&ナディアはティムアトキンMWによる南ア格付けでは第1級に君臨。年々その評価が上がっている生産者です。
アプローチは比較的低アルコールで、ピュアなワインの作り方をしています。
また、参考までにトップレンジのHoë-Steen Chenin Blanc(1バレル生産のみで国内のみの販売。輸出なしとのこと)と言う銘柄はティムアトキン評98点と2016年全部門の最高得点タイ(赤はボッシュクルーフ エピローグ シラーズ。98点はこの2本のみ。)ティムアトキンMWからも「こんな偉大なシュナンブラン飲んだことない」と絶賛されるほどの評価です。
今回はいわゆるミドルレンジになるのかと思います。アリスタルゴス2016年です。
シュナンブラン50%、ヴィオニエ20%、ルーサンヌ12%、セミヨン10%、クラレットブランシュ8%のブレンド。
輸入元のマスダ社の資料によると、ブドウはスワートランド地区から12か所より収穫。樹齢はおよそ33~49年ですが、セミヨンだけ1960年と1972年という古木の物を使用しているようです。
ビオロジカル農法で、古い大きなカスクで全房で天然発酵。
■デイヴィッド&ナディア アリスタルゴス 2016
今年のリリースから全部ラベルが一新されています。ちょっとシャープな感じの文字体になりましたね。
限定本数9月入荷予定とのこと。飲食店さんの扱いも要予約。
香り立ちはグレープフルーツのような果実みに、海のような塩気。海苔のようなイメージがあります。
香り立ちは淡白でシンプル。これはシュナンブラン単一のものと似たような印象があります
ややハーブのような清涼なニュアンスが立っており、また塩気を帯びた香りがある点でやや様相は異なります。
味わいはワクシーなイメージ。ロウソクのような香りのイメージ。
マーマレードのような果実み、黄桃やアプリコット、グレープフルーツなど。
味わいの収束点はやはり苦味に振っており淡白な印象があります。
硬質的な、というよりは香り同様塩気を帯びたようなミネラル感。
また果実の皮のような苦味の要素は主張的であります。
余韻は長く旨味のようなものをひっぱります。
渋みや苦みの要素が荒々しくなく中庸なトーンで残ります。グレープフルーツのような果実の印象など。
シュナンブラン単一同様、淡白なアプローチ。
ややグレープフルーツやアプリコットみたいな果実みがありますが、いわゆる近年の新しい生産者に良く見られる旨味に振った印象であります。
16年という若いヴィンテージ、また12ものブロックからわざわざ引っ張ってきている以上は、熟成感が出た時にまた変わってくるのでしょうが、以前試飲した時のアリスタルゴスが綺麗で端正な印象だった、のですが、いまのところは、ややのっぺりしたような印象が強くあった1本でありました。
公式のテクニカルシートにも書いてあるのですが、アプローチの仕方として、土壌や畑を意識した、不干渉、もしくはピュアな果実みに極力振った、という方向は割と増えているように思えますが、これもそのような狙いのようです。
シュナンブラン単一同様、少し熟成の様子を見てみたい所ではあります。
ちなみに、現地メディアのwinemagでは96点/100点というかなりの得点を獲得しているワインです。
DAVID & NADIA NEW RELEASES | Winemag.co.za | SA Wine Ratings, News
参考になった1本でした。
Twitter
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デイヴィッド&ナディア アリスタルゴス 2016をテイスティングしました。
場所は輸入元マスダ社の業者向け試飲会です。
過去記事:南アフリカワイン マスダ社の試飲会(業者向け)に行ってきました
デイヴィッド&ナディアは南アフリカの北部スワートランドを拠点とする生産者。
スワートランド・インデペンデント・プロデューサーズ(スワートランドの独立生産者の意)というグループに加盟しています。このグループにはスワートランドの名だたる生産者がその名を連ねており、イーベン・サディ、マリヌー、AAバデンホーストなども加盟しています。
数ある若手生産者の中でも、デイヴィッド&ナディアはティムアトキンMWによる南ア格付けでは第1級に君臨。年々その評価が上がっている生産者です。
アプローチは比較的低アルコールで、ピュアなワインの作り方をしています。
また、参考までにトップレンジのHoë-Steen Chenin Blanc(1バレル生産のみで国内のみの販売。輸出なしとのこと)と言う銘柄はティムアトキン評98点と2016年全部門の最高得点タイ(赤はボッシュクルーフ エピローグ シラーズ。98点はこの2本のみ。)ティムアトキンMWからも「こんな偉大なシュナンブラン飲んだことない」と絶賛されるほどの評価です。
今回はいわゆるミドルレンジになるのかと思います。アリスタルゴス2016年です。
シュナンブラン50%、ヴィオニエ20%、ルーサンヌ12%、セミヨン10%、クラレットブランシュ8%のブレンド。
輸入元のマスダ社の資料によると、ブドウはスワートランド地区から12か所より収穫。樹齢はおよそ33~49年ですが、セミヨンだけ1960年と1972年という古木の物を使用しているようです。
ビオロジカル農法で、古い大きなカスクで全房で天然発酵。
■デイヴィッド&ナディア アリスタルゴス 2016
今年のリリースから全部ラベルが一新されています。ちょっとシャープな感じの文字体になりましたね。
限定本数9月入荷予定とのこと。飲食店さんの扱いも要予約。
香り立ちはグレープフルーツのような果実みに、海のような塩気。海苔のようなイメージがあります。
香り立ちは淡白でシンプル。これはシュナンブラン単一のものと似たような印象があります
ややハーブのような清涼なニュアンスが立っており、また塩気を帯びた香りがある点でやや様相は異なります。
味わいはワクシーなイメージ。ロウソクのような香りのイメージ。
マーマレードのような果実み、黄桃やアプリコット、グレープフルーツなど。
味わいの収束点はやはり苦味に振っており淡白な印象があります。
硬質的な、というよりは香り同様塩気を帯びたようなミネラル感。
また果実の皮のような苦味の要素は主張的であります。
余韻は長く旨味のようなものをひっぱります。
渋みや苦みの要素が荒々しくなく中庸なトーンで残ります。グレープフルーツのような果実の印象など。
シュナンブラン単一同様、淡白なアプローチ。
ややグレープフルーツやアプリコットみたいな果実みがありますが、いわゆる近年の新しい生産者に良く見られる旨味に振った印象であります。
16年という若いヴィンテージ、また12ものブロックからわざわざ引っ張ってきている以上は、熟成感が出た時にまた変わってくるのでしょうが、以前試飲した時のアリスタルゴスが綺麗で端正な印象だった、のですが、いまのところは、ややのっぺりしたような印象が強くあった1本でありました。
公式のテクニカルシートにも書いてあるのですが、アプローチの仕方として、土壌や畑を意識した、不干渉、もしくはピュアな果実みに極力振った、という方向は割と増えているように思えますが、これもそのような狙いのようです。
シュナンブラン単一同様、少し熟成の様子を見てみたい所ではあります。
ちなみに、現地メディアのwinemagでは96点/100点というかなりの得点を獲得しているワインです。
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参考になった1本でした。
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