南アフリカのワインです。
モーゲンスター ローレンス・リヴァー・ヴァレー 2004を飲みました。
モーゲンスター・エステートは1711年設立のワイナリー。
1993年に現在のオーナーであるイタリア人のジュリオ・ベルトラン氏が所有した事で品質が向上しているようです。
ワイナリーの特徴はボルドーブレンドに特化していることと、熟成してからのリリースがされているようです。
ボルドーのシャトー・シュヴァル・ブランならびにシャトー・ディケムで醸造責任者を務めるピエール・リュコルトン氏をコンサルに迎え、オーナーのジュリオ・ベルトラン氏は6か月ごとにワインの状態を確かめ、状態を見てからリリースするため、ヴィンテージが逆転することもあるようです。
参考:南アフリカワインのすべて―南アフリカワイン検定公式テキストブック
なお、フラグシップのモーゲンスター(リザーヴ)2006はWA94点、WS90点を獲得した事もあり、品質の高さがうかがえます。
さて、今回のローレンス・リヴァー・ヴァレー 2004は同ワイナリーのセカンドレンジ格に当たります。ファーストリリースはワイナリーの公式をパッ見ると1998年のようです。
メルロ55%、カベルネ・ソーヴィニョン40%、カベルネ・フラン5%とのことですが、年によってブレンドの比率は大いに変わるようで、直近のヴィンテージではカベルネフランが主体になっていたりと定まっていません。
またこのヴィンテージのみワイナリー公式にも評点表記が無く、参考程度に近年のヴィンテージの2012などはプラッター星4.5などの評価は獲得しています。
参考:Morgenster Lourens River Valley 2012
販売先のヴァンヴァンさんのページなども見ると、100%フレンチオーク樽で13ヶ月熟成(新樽40%、2年樽30%、3年樽30%)とのこと。
■モーゲンスター ローレンス・リヴァー・ヴァレー 2004
色はレンガがかった濃い赤。
墨汁や鉛筆の芯、土や、スパイス、ブラックベリー、プラム、ミルキーな要素、腐葉土、
醤油のような塩気を感じる熟成したニュアンスに、石のような硬質感。
香り立ちとして、ツンとした青い要素に、ミント、カシスのような果実みなど、
若々しさを感じる要素も見え隠れします。
味わいも鉛筆の芯のような硬質感が主体で、
やや引き締まりのある印象が浮かびます。
果実みはあるものの、それらはおだやかに溶け込んでいて、飲みごろの印象を感じます。
余韻にほんの僅かにカスタードプリンのような甘露さが感じられます。
全体的には、鉛筆やインクを思わせる硬質感や木質香などが
しっかりとあり、上品に仕上がっていると思います。
ややしょっぱいような香り立ちが時間の経過とともに明瞭になってきますが、
ほどよく熟成のニュアンスがでた、良い塩梅のワインではないかと思います。
タンニンは極端に強く主張せず、比較的まろやかでエレガントな路線に仕上がっています。
とはいえ、バリューボルドー的な細さではなく、もともとはそれなりに肉厚なワインだったのでしょう。
しっかり芯の太さは感じます。全体的な満足度があり、税込みで3,980円と言うのは良いバリューのように感じます。
まずまずの塩気や熟成感などに加え、ほどよく硬質感を感じるので、
もうすこし熟成の要素はありそうですが、個人的にはいい塩梅です。
方向感としてはやはりボルドー寄りの印象を強く感じたワインでした。
ちょっと塩気を感じるのが南アの土壌の問題なのかどうかは、私も判断がついていません。
ちょい熟ボルドー系のワインをお探しの方はどうぞ。
【南アフリカ】【赤ワイン】モーゲンスター ローレンス・リヴァー・ヴァレー 2004[フルボディー]
全体的には、落ち着きのある一本だと思います。
オススメ記事一覧
・南アフリカのワインがアツい!おすすめの南アフリカワインまとめ
・南アフリカ クリスタルム・キュヴェ・シネマ・ピノノワール 2014を飲む
・南アフリカ ロバートソン CR No.1シラーズ 2012を飲む(2回目)
・南アフリカ デイヴィッド&ナディア パールデボシュ・ピノタージュ 2014をテイスティング
・南アフリカ カノンコップ・ポールサウアー 2012をテイスティング
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モーゲンスター ローレンス・リヴァー・ヴァレー 2004を飲みました。
モーゲンスター・エステートは1711年設立のワイナリー。
1993年に現在のオーナーであるイタリア人のジュリオ・ベルトラン氏が所有した事で品質が向上しているようです。
ワイナリーの特徴はボルドーブレンドに特化していることと、熟成してからのリリースがされているようです。
ボルドーのシャトー・シュヴァル・ブランならびにシャトー・ディケムで醸造責任者を務めるピエール・リュコルトン氏をコンサルに迎え、オーナーのジュリオ・ベルトラン氏は6か月ごとにワインの状態を確かめ、状態を見てからリリースするため、ヴィンテージが逆転することもあるようです。
参考:南アフリカワインのすべて―南アフリカワイン検定公式テキストブック
なお、フラグシップのモーゲンスター(リザーヴ)2006はWA94点、WS90点を獲得した事もあり、品質の高さがうかがえます。
さて、今回のローレンス・リヴァー・ヴァレー 2004は同ワイナリーのセカンドレンジ格に当たります。ファーストリリースはワイナリーの公式をパッ見ると1998年のようです。
メルロ55%、カベルネ・ソーヴィニョン40%、カベルネ・フラン5%とのことですが、年によってブレンドの比率は大いに変わるようで、直近のヴィンテージではカベルネフランが主体になっていたりと定まっていません。
またこのヴィンテージのみワイナリー公式にも評点表記が無く、参考程度に近年のヴィンテージの2012などはプラッター星4.5などの評価は獲得しています。
参考:Morgenster Lourens River Valley 2012
販売先のヴァンヴァンさんのページなども見ると、100%フレンチオーク樽で13ヶ月熟成(新樽40%、2年樽30%、3年樽30%)とのこと。
■モーゲンスター ローレンス・リヴァー・ヴァレー 2004
色はレンガがかった濃い赤。
墨汁や鉛筆の芯、土や、スパイス、ブラックベリー、プラム、ミルキーな要素、腐葉土、
醤油のような塩気を感じる熟成したニュアンスに、石のような硬質感。
香り立ちとして、ツンとした青い要素に、ミント、カシスのような果実みなど、
若々しさを感じる要素も見え隠れします。
味わいも鉛筆の芯のような硬質感が主体で、
やや引き締まりのある印象が浮かびます。
果実みはあるものの、それらはおだやかに溶け込んでいて、飲みごろの印象を感じます。
余韻にほんの僅かにカスタードプリンのような甘露さが感じられます。
全体的には、鉛筆やインクを思わせる硬質感や木質香などが
しっかりとあり、上品に仕上がっていると思います。
ややしょっぱいような香り立ちが時間の経過とともに明瞭になってきますが、
ほどよく熟成のニュアンスがでた、良い塩梅のワインではないかと思います。
タンニンは極端に強く主張せず、比較的まろやかでエレガントな路線に仕上がっています。
とはいえ、バリューボルドー的な細さではなく、もともとはそれなりに肉厚なワインだったのでしょう。
しっかり芯の太さは感じます。全体的な満足度があり、税込みで3,980円と言うのは良いバリューのように感じます。
まずまずの塩気や熟成感などに加え、ほどよく硬質感を感じるので、
もうすこし熟成の要素はありそうですが、個人的にはいい塩梅です。
方向感としてはやはりボルドー寄りの印象を強く感じたワインでした。
ちょっと塩気を感じるのが南アの土壌の問題なのかどうかは、私も判断がついていません。
ちょい熟ボルドー系のワインをお探しの方はどうぞ。
【南アフリカ】【赤ワイン】モーゲンスター ローレンス・リヴァー・ヴァレー 2004[フルボディー]
全体的には、落ち着きのある一本だと思います。
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