南アフリカワインの老舗輸入元である株式会社マスダの業者向けの試飲会に行ってきました。

南アの話を書き続けると良いことがあるものです。
前回に引き続き参加させていただいています。

今回は80種出店でうち、新規ワイナリーは1つ。
まさかのあれこれ本業がトラブって電話に追われたり、後述するブラインドテイスティングで時間を食ってしまい試飲メモを取ったのは過去に記事にしたのを含めて21です(すみません)

新規ワイナリーとして気になったものや、その他気に入ったものを。


IMG_7063


新規ワイナリーです。ステレンボッシュの老舗「ロングリッジ」のシュナンブランです。
ロングリッジは1841年創業のステレンボッシュ・ヘルダーバーグに位置するワイナリー。

2,300円というお手頃価格ですが、分かりやすいコーンや小麦のような香りが立つ樽を利かせたシュナンブランです。ボリュームがあり、率直にインパクトがあるので、お値打ち感あります。


IMG_7065


同社のキュヴェ・リカはエルギン地区からブドウを購入していると言うピノノワールのワインです。
率直にキノコのような香りのハッキリとしたピノノワールで、苦味もバシッとキマっていてシックなイメージです。
これも3,000円くらいの値段だそうですが、複雑みがあり、お値打ちに感じます。おいしい。


IMG_7066


ウォータークルーフのシリアスリークール サンソーもまだ未飲だったので。
これはブルーベリーやスミレを思わせる、かなり華やかなワインでした。いいと思います。


IMG_7070

アタラクシアセレニティ。ピノノワール×サンソー×ピノタージュという交配種とその親のブレンド。
これは香りがちょっとピノノワール(キノコ系)っぽいです。味わいはトマトとかスミレとか、しっかり系ですけど。今までのヴィンテージとまるでタイプが変わっているので面白いと思います。


IMG_7073


複雑みが出てきているのがキアモントのデザートのフルーフォンティンです。
アプリコットやマンゴーのようなトロピカル系の香りのほか、あれですね、乳酸菌飲料のヤクルトみたいな香りがしました。
そういうとちょっとアレですけど、美味しいです。寝かせておけば複雑な要素が広がりそうなイメージが湧きます。



IMG_7083


さて、マスダ社さんは今回、ブラインドテイスティングチャレンジをやっていました。
ルールはマスダ社の公式と、回答もすでに掲載されているのですが以下の通りです。

Q1.4つの白ワインの中からフランスワインを1つ選びなさい。3つは南アフリカワインです。

Q2.上記4つのワインの品種を記入してください。ブレンドあり。

Q3.この赤ワイン1本の品種を当ててください。単一品種100%です。


という問題でした。
(1)基本的にこの会場にある銘柄
(2)かつ時間さえあれば、これだと思うものは再試飲出来るという前提なので、半ブラインド的な感じです。

これはわかるでしょう、えらそうにブログやってんだもんどうしようこわいとだんだんと恐ろしくなってきましたが、「全問正解は景品をプレゼント」という言葉につられてやってみました。

白4本、赤1本。「メーカー名も当てたい」という気持ちが湧き、それぞれのNo.は次の「 」内の通りに書いて提出しておきました。思考は以下の通りです。


<私の思考>
白No.1⇒やばい、いきなりわかんない。結構スッキリしてんな、シトラス、グレープフルーツ、白い花。うーん…でもたぶんシャルドネだな…ははぁさては低価格か?時間もあまりないし、いきなりわからん低価格のやつだろ。飲んでないけどこれはあてずっぽうになるな「マン・セラーセレクト・シャルドネ」

白No.2⇒これもわからん…。ちょっと、ワックスみたいな、シャープな味わいだな…さすがに連続シャルドネとかはないだろう、ははぁ、さてはリースリングか。アルザスのリースリングか?でも引っかからんぞ「ポールクルーバードライリースリング」

白No.3⇒うまい。なんか急にレベル上がったぞ。余韻が分厚いな。カスタードみたい。1、2とはタイプが違うけど、シャルドネか。これは知ってるぞ「ジュリアンスカール・エヴィデンス・シャルドネ」

白No.4⇒これもうまい。花梨とかあるけど、シュナンブランっぽいな。後半がこれもワックスみたいな…いやいや、なんか…リースリングか?ソーヴィニヨンブランっぽいぞ。ははぁ、これはさては仏のシュナンを混ぜてきたな。「品種はシュナンブラン、産地はフランス」

赤⇒やや軽やかなボディにカシスやコショウみたいなスパイシーな余韻。シラー…カベルネフランとかだったらやだな…一応、グレネリーのんでみるか…(再試飲)ちがった。全然グレネリーはやわらかいや。じゃあカベルネソーヴィニヨン単一か。ワーウィックあたりか。飲んでみよう。あ、同じ味だわ。「ワーウィック カベルネソーヴィニョン」


<こたえ>
白No.1⇒シャルドネ(シャブリ・プルミエ・クリュ2015。5080円。)
KOZE:「マン・セラーセレクト・シャルドネ(1,300円)」

白No.2⇒シャルドネ(グレネリー・グラスコレクション・シャルドネ2016。1800円。)
KOZE:「ポールクルーバードライリースリング(2,400円)

白No.3⇒シャルドネ(ジュリアンスカール・ルネサンス・シャルドネ2015。3600円。)
KOZE:「ジュリアンスカール・エヴィデンス・シャルドネ」

白No.4⇒シュナンブラン、ソーヴィニョンブラン、シャルドネ、ヴィオニエ(キアモント・テラッセ2014。3300円。)KOZE:「品種はシュナンブラン、産地はフランス」

赤⇒カベルネソーヴィニョン(ワーウィック・ファーストレディ・カベルネソーヴィニョン2015。1600円。)
KOZE:「ワーウィック カベルネソーヴィニョン」


ということで、赤はズルした上に
・まさかの高額シャブリを南ア低価格と間違える(あとで飲んだら違うタイプでしたすみません)
・ブレンドとあるのに単一しか書いてない
・アンオークドをリースリングと間違える
などなど、大丈夫でしょうか、ちょっと帰りに冷や汗かくような半ブラインドとなりました。


ということで、マスダさんの下期の試飲会でした。ありがとうございました。
後半妙に長くなりましたが、それぞれはまた個別に記事にします。


Twitter