有料試飲です。フランス・ソーテルヌのワインです。
シャトー・ディケム 1988をティスティングしました。

言わずもがなのフランスの貴腐ワインの最高峰。
1本のブドウの木から1本のボトルしかできないとされる
ソーテルヌ特別第1級格付ワイン(特別第一級はイケムのみ)

WA評は96点の高得点(ニールマーティン)
さてどんなもんでしょうか。


■シャトー・ディケム 1988
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ボトルの価格はおよそ5.5万円です。

香りは砂のようなアーシーさ、べっこう飴のような香り立ち、
マーマレードのような、ややオレンジを思わせる香り。
やや焼けたようなイメージがあり、またチーズのような熟成した香りはありません。

タイヤのような皮製品や、時間の経過でパンの焼いた部分のような香りがあります。


味わいは粘性を感じ、はちみつやマーマレード。
どこかレモンのようなフレッシュな果実味が依然としてありますが
全体的には、香りのイメージが味わいに直結している印象です。

あまりそこからグワッと変わるような世界観は感じませんでした。


余韻は長く、味わいのイメージを長く引っ張ります。
マーマレードやべっこう、はちみつの印象です。
追いかけるように、わずかにチーズのような熟成の香り立ちがふわりと乗ってきますが、あまり強くはありません。


1988年、という割には熟成感はなく
あまり感銘を受けなかったのが正直なところです。

状態の問題なのか、いや、WA96点という偉大なワインのポテンシャルが出てないだけなのか、
それとももっと抜本的なものなのか、この辺は私では判断ができませんでした。

ドイツの(安価な)リースリングの熟成したような、もしくはリューセックのイマイチだった時のような味わいがデジャヴでよみがえったんですよね…。

一応ディケムは2006年とか若いヴィンテージは試飲していて、
その時はすでにチーズとはちみつを混ぜたような蠱惑的な香りがあったのですが…


なんとも判断できない試飲でした。私がへっぽこ舌なだけなのか…。
勉強になった1本です。



シャトー・ディケム [1988]750ml

ウメムラさんでWA評記載しているので合わせてご覧ください。


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